10月3日(金) 山形県尾花沢市〜山形県山形市

午前中、山形県天童市を通る。
普通天童と言えば「将棋の駒」であるが、
私にとって天童といえば「出羽桜」である。
相撲取りのことではない。酒だ。日本酒だ。
出羽桜の吟壌酒に「桜花」というのがあり、
これが私がここ数年家で飲んでいる酒なのだ。
今まで秘密にしていたが、私はおいしい日本酒に目がないのだ。
この「桜花」という酒は、値段がそれほど高くないにもかかわらず、
非常にいい酒なのだ。(最近だいぶん値上がりしてきたが)
ワインのようなとてもいい香りがして、しかも辛口ですっきりしている。
で、この出羽桜には他にもいくつかの種類の吟壌酒があるはずなのだが、残念ながら関
西地方ではあまり見かけない。
地元天童に来ればきっといい吟壌酒があるに違いない、そう思ってここ天童にやってき
たのだ。
あった、あった。「日本名門酒会」の看板を掲げた店が。
さっそく店に入ってみる。
あるある、出羽桜以外にも山形県の銘酒が。
店の方はとても日本酒のことに詳しく、いろいろなことを教えていただいた。
日本酒用の米というと、兵庫県産の山田錦だ、と言われているが、
最近は山形県産の酒米もがんばっているという。
その山形県産の酒米で作った「上喜元の純米吟壌」というのを試飲させていただいた。
出羽桜に比べると若干甘口で、とてもよい香りがする。
「こいつはなかなかいけるわい」
ということで意外な伏兵が現れ、何を買うかとても迷ってしまった。
結局、やっぱり出羽桜だな、ということで、
「出羽桜 大吟壌(本生)」と「出羽桜純米大吟壌 一路(本生)」
の2本を購入し、宅急便で自宅に送った。
今回の旅を無事に終えたら、この2本で祝杯を上げようと思う。
楽しみじゃわい。ふっふっふっ。
ちなみに、大吟壌の古酒というのがあって、大吟壌の一番いいところを7年間低温で寝
かせたものだと言う。これが、4合びんで1万円。
ま、これは話だけ。

昼ごろに山形市内に。
腹が減ったので、中華料理屋に入る。
この店に、私の好きなマンガの本が置いてあったので、時間を忘れて読み耽っていると
、店のご主人が、
「自転車で旅行ですか」
と話しかけてきた。
「いやー、大変ですね」
と、りんごをむいて出してくださったりしてしばらく話し込んだ。
ここの御主人は、数年前に中国から日本に来られたそうで、15才になる子どもがいる
という。
「日本に来て困るのは、子どもがいじめがあったりして、人間関係が難しいことだねー
」とのこと。
うーーん。
これについては、言いたいことがたくさんあるが、今はコメントを避けておこう。

本日の走行距離 49.73km
宿泊地 山形県山形市山形YH