「TurboLinux 2.0を使う」の巻
はじめての Linux
最初に使った(正確には、自分でインストールして使った)
Linux は、パシフィックハイテック(現
TurboLinux )の
TurboLinux 2.0 Proです。マシンの手配をしたあと、 Linux を探して初めて
見つかったものです(当時は、まだ店頭にはあまり Linux は無かった)。
1998 秋 〜 1999/09/23 にかけて、
Baldo
で使っていたわけですが、 Debian にとって代わられました。
記録をひっくり返すと…
記録が残ってました。最早、役に立たない事が多いので、
時代遅れの細々とした部分については省きますけど、
挙げてみようかと思います。
- メモリ認識
-
このバージョンのカーネル (2.0.x) では、64MB
以上のメモリは自動認識されないので、カーネルブート時にオプションとして
mem=256M
を指定する必要がありました。
- X がぁぁぁ!
-
そうなんです。このバージョンの TurboLinuxの XFree86が古くて(3.3.2)、
Millenium G200で X Server が動かなかったのです。
Matroxのユーザサイトから
xmatrox なる X Server をダウンロードして、あれやこれやの設定をして、
何とか動かすことが出来ました。
- xdm 周りとかが気に入らない…
-
初心者の分際で、/etc/inittab を書き換えました。
前:x:5:respawn:/usr/bin/X11/launch_xdm
後:x:5:once:/usr/bin/X11/xdm
また、コンソールを表示させるため、/etc/X11/xdm/Xsetup_0
なるファイルも書き換えました。
追加:
/usr/X11R6/bin/xconsole -geometry 480x130-0-0
-notify -verbose -fn fixed -exitOnFail &
んで、X と gdmの間で不具合が出るようなので、gdm は起動しないように
/etc/rc.d/rc5.d/S15gpm を消しました。
- Windows とのファイル共有
-
このバージョンのカーネルでは、FAT32 がサポートされていなかったため、
HDD の繋ぎ変えに伴う再インストールのときに、
Linux の入っているディスクに 512MBだけ FAT16のパーティションを
切りました。
- nethack がない…
-
Unixには nethackが必須。と云うことで、nethack をインストール
しました。Makefileとインクルードファイルに細工する必要がありました
が、つつがなくインストールできましたとさ。
- Window Manager が気に入らない
-
AfterStep に馴染めなかったので、fvwm95にしました。
- 壁紙を貼る
-
壁紙を Windows
で使っているものに合わせました。
まずは、${HOME}/.xsession に
xloadimage -onroot foo.gif
を追加したのですが、動作がおかしく(最初の loginでは壁紙が表示
されない)、絵も汚い(GIF のため、色数が少ない)ので、
xloadimage -onroot -fork -smooth -normalize foo.jpg
などと変更してみました。
- X プログラミングの修行
-
「X-Window ver.11 プログラミング 第二版」(日刊工業)のプログラムを
ひたすら試してみました。結局、三日坊主で終りましたけど。
そのとき、X のライブラリがそのままではリンクできないことに気付き、
一々 -lX11を付けるのも面倒臭いし、 Makefileの書き方も(当時は)
よく知らなかったので、Xlib関連ライブラリのシンボリックリンクを
/usr/lib 以下に作成して逃げました。
- 動かないゲーム
-
flying, xbl なる名前のゲームが
入っていましたが、動きませんでした。いろいろ調べてみると、
X の Depthが 8でないと動かないみたいでした。おしまい。
- 日本語が入力できない
-
kterm + kinput2 で日本語が入力できません。
調べてみると…表示は○、入力は×、貼付は×。
更に調べて、vim での入力を試みると、全て○です。
で、shell を疑うと、csh や ash、zsh は入力できて、
bashやtcshでは出来ません。「3 文字の名前の shellならおっけー」
……なわけありません。対処法は、tcshは KANJIを有効にして再コンパイル、
bashは.inputrcの設定をすればよかったわけですね。
当時は rpmの rebuildを知らず、tcshはバイナリを直接上書きしました。
- C++ のコードのコンパイルで…
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例外 (exception) を使う場合は、g++ に -fhandle-exception
を付けて呼ぶ必要がありましたとさ(過去形)。
- gtk 1.2.3 を入れたい…
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gtk 1.2.3 を本の付録から入れようとしましたが、
依存関係の問題で旧バージョンをアンインストールできず、
挫折しました。
電脳室
anraku@lemon.plala.or.jp