色々思った事とかを日記代わりに書いてみる。
実はここのメイン。と云うか他に更新するトコ無いし。
これは正確には『三菱クリームサイダー』
『三菱サイダー』の姉妹品
阿蘇の伏流水を使用
始めてそれを見た時は 「うを! 三菱ってサイダーまで作っていたのか?!」 と驚き、販売者の項を見ると熊本市の住所の 『弘乳舎』 と云う名に戸惑う。製造元と販売元が違うならともかく、食品衛生法に基づく表示事項欄(品名やら原材料名やらが書かれている欄)には三菱の名は一切出ていない。
ここで 「三菱も変な物作ってんなぁ」 と終わるつもりであったが、ちょっと調べてみるとそう云う訳にもいかなくなった。
実はこの三菱サイダー、旧財閥である三菱グループとは何ら関係は無い。旧財閥である三菱が 「サイダー」 で商標を取っていなかったから勝手に(かどうかは知らんが)名乗っているらしい。内情はどうだか知らんが、なんとも図々しい話である。
余談だが、『三菱鉛筆』 も旧財閥の三菱とは関係無い。三菱鉛筆のマークは、創業者の家紋と、国産として始めて逓信省(現・郵政省)へ納入した3種類(硬・中・軟)の鉛筆を象徴して作られ、一方の旧三菱財閥系のマークは、これまた創業者の家紋と、土佐藩藩主の家紋を合わせた物と云う事(三菱になる以前は 『九十九商会』 と云う海運業者)。単純に比較は出来ないが、三菱鉛筆の商標の方が7年ほど登録が早かった事から便乗マークではないらしい。ここからの請け売りだが。
さて、三が付くサイダーと云えば 『三ツ矢サイダー』 だが、実はこれは旧財閥の三菱とは全くの無関係では無いらしい。
いや、名前を三菱から取ったかは不明であるが、三ツ矢サイダーのルーツ、日本最古のサイダーと云われる多田銀山の平野鉱泉の 『平野水』 この平野鉱泉の採掘権を持っていたのが三菱だったのだ。これもここからの受け売りだが。三ツ矢サイダーの名のルーツに関しては、ここの 『俺は満蔵』 の項に面白い仮説が立てられているので、興味のある人は覗いてみると良いだろう。
これらを踏まえて改めてみると、この 『三菱サイダー』 とは三ツ矢と三菱の関係をパロディーにしたものではないだろうか? と思えてくる。本来なら任意で表示するJASマークがこれ見よがしに表にプリントされているのも、工業的なイメージの強い三菱グループを意識しているのではないか。弘乳舎侮りが足し。
多分勘ぐりすぎだが。
ちなみにこの 『三菱サイダー』 少なくとも20年前からデザインも殆ど変わらず存在している事が確認されている。
あ、今年の抱負は 「無闇に生きる」 ってことで。