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1999/11,12 東京都 チャリティーオークション LIVE Report 2000/11/6 夕方音楽生放送 in RADIO BERRY


 2000年8月26日。
東京は『ゆーことぴあ』というライブハウスで、元ARBのギタリスト
田中一郎さんのライブがありました。
このライブに陣内さんがゲストヴォーカルとして参加しました。



2000 『残暑御見舞納涼ライブ ACOUSTIC & ELECTRIC』ゲスト出演 東京都足立区 梅島ゆーことぴあ
8/26(土)19:00〜 20:30〜22:00
【メインメンバー】
田中一郎(Vo,AG,Gu)
斉藤光浩(Vo,AG,Gu)
西川貴博(Drs)

【ゲストヴォーカル】
陣内大蔵(Vo/Key)
為山五朗(AG)
【演奏曲目】

1. ノクターン・クラブ(ARB/BAD NEWS)
2. Black is No.1(ARB/トラブル中毒)
3. 風を見たくて(BLOW WIND BLOW)
4. 夏のおわり(BIG DEAL)
5. 僕は風 君は空(KEEP IN TOUCH)
6. 心の扉(TWIN)
(encore)
7. さらば相棒(ARB/指をならせ! Snap Your Fingers)
8. ラ・ラの女(ARB/BAD NEWS)
◆イベントデータ
●イベントライブ
 『残暑御見舞納涼ライブ ACOUSTIC & ELECTRIC』
【会 場 名】 梅島Yukotopia
【問合せ先】 ゆーことぴあ 03−3886−2996
東京都足立区梅島3−2−18
【開演時間】 開場18:30 開演19:00
【料  金】 前売り:¥3,500/当日:¥4,000
チケットぴあ、店頭にて発売されました。
チケットぴあ TEL:03-5237-9966(P コード 113-411)
【備  考】 「ゆーことぴあ」は東武伊勢崎線「梅島駅」下車 徒歩1分。
会場近くに100円パーキングあり。
『〜〜ほんものだぁ…』

【交通部】
 8月26日当日。晴れ。もう何日続いているか分からなくなっている程の連続夏日更新中の東京である。今日も、蒸し暑い。
 梅島駅へは、山手線の日暮里駅から常磐線で北千住駅へ行き、東武伊勢崎線に乗り換えて行くルートを選ぶ。北千住に着き東武伊勢崎線へ乗り換えようとしたら、きっぷ売り場に長い列が出来ている。よく考えたら、その日は隅田川の花火大会だ。北千住から浅草方面へ行くお客さんで改札口付近はいっぱいだった。梅島は逆方向だから電車自体は空いていたのだが、北千住駅の東武線のホームはとても分かり辛い。私はたまたま1番線にきた各駅停車に乗れたのだが、各駅停車のホームは普通は5番線。この5番線が1番線の向こう側の上?? 1番線の前の方は特急乗り場??? というように複雑怪奇な駅である。(^^;) 日比谷線の東武線乗り入れ直通を利用する方がいいかもしれない。更に梅島駅には各駅停車しか止まらないので、準急やら急行に乗ってはいけない。これも、駅が良く分からない人には分かり辛かったかもしれない。開場は18:30の予定。6時を少し過ぎた電車に乗る。地図で見ると『yukotopia』がある旧日光街道は駅の前寄りっぽいので前から2両目あたりに乗っていたのだが、いざ梅島駅に着いてみるとホームの前には出口無し。
“それに上りのホームはどこにあるんだ?”
よく見たらなんと、上下線ホームが一直線に並ぶちょっと変則的な作りの駅になっていた。階段は長いホームの真ん中。つまり各上下線の一番後ろ、ということになる。てくてくと戻る。改札は1つだ。旧日光街道に面している。
 旧日光街道は、片側一車線の思っていた以上に狭い道だった。まぁ、考えてみれば“旧街道”なんてどこでも狭いものだ。
 サンクスと住友銀行を確認。その間だから…。あ、あったあった。本当に駅から徒歩1分ほどである。でもこれは…どこぞの商店街の一角って感じ。ここの地下かなと思いきや、1階のその場所らしい。出窓といいショーケースといい、一昔前の喫茶店を買い上げてライブハウスにしたって趣だ。騒音問題とかは大丈夫なのかなぁ。(^^;)
 その前で待つこと暫し。開場予定の18:30頃に出演者が裏手からどやどやと会場入り。う、裏手に何かあるのか?(裏には会場(元サテン)の厨房の裏口がある。つまりあの時は会場に入ったわけではなくて、いままで会場でリハーサルをしていて、厨房から裏口へ出て外を周って外階段から2階の控え室へ行ったらしいのだな。)
 結局30分程押して、19時頃に開場した。

【ここからレポ】
 yukotopia(ゆーことぴあ)の会場は狭い。でもこんな狭い会場なのに、こんなに遠いぃ〜って感じで。会場備え付けの椅子が、喫茶店を買い上げた時に一緒にくっついてきた備品っぽいソファのような椅子なのだ。これが左手に横に5つの4列くらいと、通路としてひとつ分くらい空いていて、右手に椅子4つくらいの3列くらい。私の整理番号は35番。この一般のチケットの他にライブハウスかファンクラブが発行したチケットもあって、番号順に交互に入場したのだが私が入った段階でもう椅子席はなかった。きっと席数は30席前後なのだろう。いや、それよりあの椅子が普通のパイプ椅子のようなものであれば、もっと人が入るのではないか?(^^;)
 最終的に100人入る事が出来たのだろうか? ライブがスタートする頃には後ろの方にはぎゅーぎゅーに人が立っていた。

 19時開始を30分ほど押して、ライブのスタート。
 出演者は、カウンターの奥の厨房から出入りする。厨房口にはエスニックっぽい薄地の紫色の“のれん”が掛けられており、ここから入ってカウンター内を通って客席前を通ってステージに上がる。(ステージと言っても記憶するほどの段差もない一角なのだが。)厨房ののれんから出演者が出てくる様子は、まるでサテンのマスターが“いらっしゃい”とでも言いながら顔を出す感じである。

 ライブは二部構成。一部は一郎さんのアコースティック。
 一郎さんと斎藤さんのWアコギだ。“アコギであそこまで早弾きするってスゴイ!”と、その昔ハードロック少女だったMA35さんが絶賛。ギターの弦が切れるアクシデントがあっても、何の事はない感じでサブのギターを取り出す。身も心もスマートでかっこいい。実はもっと“男くさーっ”って人を想像していただけに、このかっこよさには脱帽である。

 二部開始前、ステージ右手にキーボードがセッティングされる。
 先にステージに上がった一郎さんに呼ばれて、カウンター奥から陣内さん登場。キーボードに少し触って、マイクを延ばして立ち姿勢。
 ARBのナンバー『ノクターン・クラブ』を歌って、高校生の頃組んでいたバンド名の話をする。
陣内:「僕高校生のときにバンド組んでまして、僕ヴォーカルだったんですけど、このノクターンクラブに感動してですね、よく意味がわからなかったんですけど、バンド名が“ノクターン”ってバンド名だったんですよ。“夜想曲”ってバンド名はないですよね。よく考えれば」
田中:「“曲”じゃないかって。」
 そのあとに、『Black is No.1』。陣内さんはこの曲に触発されて、黒いステージ衣装を多く着たそうだ。(しかし、私は本当に真っ黒の“ステージ衣装”は心斎橋CQのアンコールの1回しか見た事がないぞ。ちなみに、無茶苦茶かっこいい。マジで。最近の黒上下はラフだからなぁ…。たまには、きっちりした陣内さんが見たいっ。…クリスマス辺りで、きっちりしたのやりませんか?>陣内さん。)
 『ノクターン・クラブ』,『Black is No.1』両曲とも、ARBの曲の中でも特に陣内さんの話の中に多く出てくる曲である。(ちなみに、『Black is No.1』が入ったアルバム『トラブル中毒』は、一郎さんがARBでギターを務めた最後のアルバムでもある。)
「それではしばらく陣内大蔵氏のステージをお楽しみ下さい」と、一郎さん&斉藤さん退場。
「しばし、田中一郎大先生には休んで頂きまして、後ほどまたよろしくお願いします」と陣内さん。
おぉ?!これは、陣内さんの曲をやるってことですか?!
今度はいつもの、座ってでの弾き語りスタイル。マイクの高さを調節しながら、
「じゃあ僕のステージを手伝ってくれるですね、ギターの為五朗。タメゴロォー!(呼ぶ) 為山五朗で“為五朗”です」
“陣内さんをよく知らない人”がベースになっているので、いつものトークに解説が少し加わる。
為さん、登場。最近している“頭のてっぺんで結ぶ”ヘアスタイルではなく、髪は下ろしてバンダナを海賊風に巻いている少し大人し目なスタイル。ちょっと懐かしいかも。
ARBが山口県には来てくれないので、広島や福岡に観に行った事やスレンダーになった一郎さんのお話をしながら。
「じゃあ“風を見たくて”という曲を聴いてください」“ONE,TWOっ”。特徴あるギターフレーズ。やっぱり野外よりもはっきり分かる。独特な広がりを持つ陣内さんの美意識たっぷりの楽曲である。
これも、最近のアコースティックバージョンだと短くされてしまっている曲だ。是非ともライブでフルバージョンが聴きたい。
「“風を見たくて”。聴いてもらいましたぁ」
初対面の一郎さんがアルバム『深呼吸』のマスタリングがマズイよって話をしてくれて、すぐさま次のプレスから修正した話や、リアルワールドスタジオ行っくるって話で盛り上がった話。
「そのとき作ったアルバムの中からこの時期にしか歌えない『夏のおわり』という曲を聴いてください」この時期限定の、ゆったりしたちょっと切ない楽曲。
陣内さんと為さんは今日梅島へは高速道路を使って来た時に隅田川を通って、今日が隅田川の花火大会であることに気がついて、「じゃ今日『夏のおわり』いっとく?」みたいな話になったそうだ。
次の曲は“えーと『僕は風 君は空』ということで、メントスの昔話。
メントスの曲になると暗闇からメントスが飛んでくるんですけど、恐かったですよね”と。
曲の後にマキシシングルとアルバムの告知をして、
「これが最後の曲になります、聴いてください“心の扉”」。
やはりこの曲で締め。
「どうもありがとうございましたぁー」
一郎さん再び登場。入れ替わりで陣内さん達退場。
一郎さんライブ2部。
今度はエレキギターに持ち替えて、バラードからスピード感あふれる曲まで水を得た魚のように更にボルテージの上がったステージを展開した。
アンコール。
さらば相棒
途中から陣内さん再登場。2番(?)から陣内さんが加わる。
“さらば相棒”が終わったところで為さんも呼ばれて登場。
ラ・ラの女
みんなで大いに盛り上がる。小さなライブハウスは大合唱だった。
終了したのは22時くらい。

【感想】
 とにかく田中一郎さんがかっこいい。もう無茶苦茶かっこいいぞぉー。(T-T)
陣内さんがすっかりバンド少年の顔である。ご機嫌さん。
 びっくりなのが、陣内さんのコーナーを設けてくれた事。人様のライブなのに、こんなことは滅多にない。一郎さんに感謝。為さんが来てたのも嬉しかったな。アンコールの時に一郎さんに呼ばれてステージに出てきた時の為さんもすごく嬉しそうでした。
 久し振りに、ライブハウスでキーボードの弾き語りをする陣内さんを観た感じがするなぁ…ってほんとーにそうかも(^^;)ぁぅ。大岡村は室内だったけど体育館だし、あとはほとんど野外ステージだった。きょ…去年の10月に山口の萩であった南日本海音楽祭以来かなぁ。あれはホールだったけどね。閉鎖された空間だからか、野外で聴く楽曲より落ち着いた感じの声とキーボード。細かい音もしっかり聴けて、やっぱりいいです。(野外は野外の良さがあるし、屋内には屋内の良さがある。)
 ARBの、かの『ノクターン・クラブ』や『Black is No.1』。あとコーナーで自曲の『風を見たくて』『夏のおわり』『僕は風 君は空』『心の扉』。アンコールで一郎さんと『さらば相棒』『ラ・ラの女』(MA35さん、曲名thanks!)。思いがけず、いっぱい聴けてとても嬉しかったです。よもや陣内さんのARBが聴けるとはーって感じで。
 レポの最初の台詞は、ノクターン・クラブのイントロの一郎さんのギターを聴きながら陣内さんがうれしそぉーに思わず口にした言葉。「〜ほんものだぁ…」。
『ノクターン・クラブ』を歌い終わった後でさらに、「もう感動ですよ〜」。
ARBは陣内さんの原点でもあるもんね。
 あと、これも思いがけず良かったのが、“拍手”。
観客のほとんどが一郎さんのファンで曲に慣れていない所為もあると思うけど、曲の終わりの音が消えるまで拍手はなし。実は私はこれがすごい好きなんですね。曲の最後までしっかり聴いているよって感じで。
快い緊張感を保ちつつ次の曲へ行く、久し振りの感覚。
 なんかほんとに小さい会場だったけど、シークレットっぽくて面白いライブでした。
ライブがはけた後、愛車のサーブくんに為さんと乗って帰って行く陣内さん御一行(と言ってもふたり)でありました。あれからまたレコーディングに行ったのかなぁ。

 2000年『夏の陣』終了。(BGM『夏のおわり』)

Bottom Line