98年No.4

1998年7月26日

参院選敗北の責任をとって橋本首相が自民党総裁を辞任し、7月24日に後継総裁選が行われました。
小渕、梶山、小泉の三候補での選挙は、田中派-竹下派-小渕派と代替わりしてきたキングメーカー派閥の威光で、余裕の小渕勝利でした。

自民党内では当然の結果なわけですが、小渕恵三というと、竹下内閣の官房長官として「平成」の元号を発表したこと(これは何十年かに一回のことだから印象は強い)しか知識がない一般国民はまず顔を覚えることが先決です。

衆院の勢力分布から自民党総裁が即首相なわけですが、この不景気に「自民党では当然」というだけでいいのでしょうか。

98-16
やっと顔だけはわかりました

1998年8月6日

ちょうど広島の原爆記念日だったのでこんな絵にしました。

原爆の後遺症は50年もたった後でも人の命を奪い続けています。
今年も新たに4927人が死没者名簿に加えられました。

そしてまた新たに・・・・

98-17
いつまでも・・・・

1998年9月29日

バブルの大はしゃぎの元締めだった金融業界は、不良債権というツケが回ってきてこのところポロポロと抜け落ちていく会社が出ています。
これを描いた時点では日本長期信用銀行(長銀)ですが、山一、拓銀、長銀と大手の会社、銀行も破たんしていき、そうでなくてもリストラなど金融界も寒い時代になっています。

そんな情況を絵にしたものですが、だいたい今まで銀行勤めがそんなによかったのがおかしいのです。
大蔵省の過保護で倒産の心配もなく、儲けても預金金利を上げるでもなくぬくぬくと・・・

銀行に預ける金もない貧乏漫画家の愚痴でした。

98-18
見合写真

1998年10月8日

防衛庁の調達実施本部が、NECなどの水増し請求の返納を減額してやっていたことで、調本、業者とも何人も逮捕者がでました。
何でそんな減額をしたかというと、防衛庁幹部の天下り受け入れを交換条件としていたのです。

防衛庁というのは、防衛をする官庁ということですが、何を防衛するのかを図解してみました。

98-19
守るべきもの

1998年10月22日

小渕恵三という人は何が取り柄かというと、人柄のよさだそうです。
7月26日の98-16の漫画(このページの最初)にあったように、一般国民にアピールする政策も特になく、自民党での当然で決まった首相は当然ながら国民の支持率は低迷しています。

しかしそこは持ち前の人柄のよさで悪評など気にもとめない風で、それを押し通せばかなりの線まで行くかもしれません。

チョコチョコ町なかに出て姑息な人気取りのパフォーマンスなどせずに。

98-20
人柄のよさ

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