98年No.5

1998年11月10日

和歌山の毒入りカレー事件を筆頭に98年は毒物混入事件が頻発しました。
そのため、それまで聞いたこともなかったような「アジ化ナトリウム」(ザイエンス新潟支店その他で飲み物に混入)などという物質が今では子供も知ってる常識になりました。

今どきの子供はママゴトなどするかどうかよく知りませんが、一応するとして、大人の世界のまねごとを楽し でいるところです。
まだ幼い無邪気な子供は、とかく大人の悪いところをまねしたがるもので、そうやってだんだん世の中になじんでいくのでしょう。

98-21
楽しいママゴト

1998年11月18日

政府は11月16日総額24兆円を上回る緊急経済対策を決定しました。これが8度目の緊急対策だそうで、過去最大規模、「真水」部分も18兆円だそうです。

こんなに何度も緊急対策が出ると、いったい「緊急」というのは何のことかわけがわからなくなります。
それに、同じような注射をただ量を増やして打ち続けるのは体にあまりいいとは思えないし、耐性菌を作り出してかえって病状が悪くなるかもしれません。
また、筋肉注射は続けてやると筋肉が柔軟性を失い、固くなるそうです。

98-22
8本目の注射

1998年11月30日

国の方では上の絵(98-22)のようなことをやっていますが、個々の企業も不景気を生き残ろうと必死です。企業のとる対策として、このところはリストラ、つまり余剰人員の整理が進んでいます。
失業率は過去最高水準で推移し(99年に入ると発表の度に最高値を塗り替えていきます)有効求人倍率も0.5あたりで再就職もほとんどできません。

そんな情況はとても笑い事ではないのですが、笑い事にしてしまう性格でないと漫画家は勤まりません。

98-23
主要製品は「余剰人員」

1998年12月11日

自民党と自由党が手を組む方向に向かっています(99/1/14小渕内閣の改造で自由党から野田氏が自治大臣で入閣し、連立内閣が発足しました)。
自民党は単独では参院で過半数割れだし、自由党は新進党分裂以後じり貧だし、なんとか相手を利用してうまいことやっていこうということでしょう。

自民党は連立を組むたびに相手の生き血を吸って相手は小さく自分は大きくなり、自由党は、というより党首の小沢氏は仲間にした党だろうが人だろうが、いいように振り回してきました。さてどっちの毒気が強いでしょう。
それぞれ手に持っているのは言わずと知れた「紙コップ」です。

98-24
どっちの毒が効くか


1998年はこれで終わり


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