食事のバランス
食事のバランス
・・・「食品交換表」は
機械的に得られたカロリー等のデータ・ニュートリション(データ栄養学)です。
一人ひとりの患者のことを考えたものではありません。

 一人ひとりの為の栄養学とした、病型や病態のヒューマン・ニュートリション(人間栄養学)
栄養バランスを考えましょう。

 特に食事だけでは必須ビタミンやミネラル(無機質)、
必須脂肪酸等は得られないので、
個々人に足りない栄養素は「サプリメント」も考慮に入れて下さい。
※取りすぎも危険です!

 
様々な生活習慣病に関わる病型の方は、
問題のある食品の摂取量等を徹底的に控えましょう。

三大危険食材


「白モノ」 :精白米、精製塩、白砂糖etc.
「粉モノ」 :小麦粉製品(スパゲッティ、パンetc.)、お菓子etc.
「油モノ」 :揚げ物(フライドポテト、天ぷら、コロッケetc.)、ドーナツ等のお菓子、動物肉etc. 
は、極力控えましょう。

1日2000Kcalの
バランスのいい食品構成のサンプル(基準)
1日1600Kcal
バランスのいい食品構成のサンプル
インスリン考慮
2000 kcal/日 一食当たり
(1/3:666.7)
kcal/食 1600 kcal/日 一食当たり
(1/3:533.3)
kcal/食
穀類
470 g/日 156 .7 g/食 376 g/日 125 .3
(参考)
本間個人は玄米めしを
110g/食としています
朝食:110g
昼食:110g
夕食:110g
To.330g
g/食 炭水化物に対して
食直前にインスリンを打ちましょう
 精白されたものはミネラル等の栄養層がそぎおとされていますので禁忌。
 GABA等ミネラル類が多く含む玄米など胚芽米や雑穀米を推奨。
(これが少ないとGAD抗体を持つ事があります。抗体が出来ない場合は、メタボなどの生活習慣病を抱えやすくなります。)
 パンにはトランス脂肪酸(ショートニング、ファットスプレッド「マーガリン」、マヨネーズ等)が多く含まれており、
パン食を主食にするとバターやマーガリン等の脂質やジャムなどの糖質も増え、
更には、ハムやソーセージ、サラダにマヨネーズ・ドレッシング等も加わりメタボに関連する病気を発症しやすくなるので禁忌。
(参照)重要各項目に以下の様な表を組み込みました。
不適切な糖尿病学会による「食品交換表」の指導と、よく比較して見て下さい。
(参考)ちなみに、糖尿病学会の「食品交換表(1600kcal)」表1類では、
第5版
(h14以前)
朝食:165g
昼食:165g
夕食:220g
To.550g
当時「ごはん」1単位は55gで計算され、
過食を強要され、
多くの患者が合併症を抱えて行きました。
患者は、医者にとっての「万馬券」となっています。
第6版
(h14以降)
朝食:150g
昼食:150g
夕食:150g
To.450g
今現在の「食品交換表」です。
「ごはん」1単位は50gで計算され、
いまだ多くの患者が合併症を抱え苦しんでいます。
いも類
60 g/日 20 .0 g/食 48 g/日 16 .0 g/食 炭水化物に対して
食直前にインスリンを打ちましょう
砂糖類
5 g/日 1 .7 g/食 4 g/日 1 .3 g/食 炭水化物に対して
食直前にインスリンを打ちましょう
木の実
5 g/日 1 .7 g/食 4 g/日 1 .3 g/食 炭水化物に対して
食直前にインスリンを打ちましょう
1日数粒は取りましょう。脂質や塩分も多く含まれていますので食べ過ぎは病気を誘引します。
緑黄色
野菜
140 g/日 46 .7 g/食 112 g/日 37 .3 g/食 硝酸塩に注意
緑黄色野菜、その他の野菜(こんにゃく等)は出来るだけ新鮮なものを沢山食べましょう。ビタミン・ミネラル・繊維質が豊富です。
その他の
野菜
260 g/日 86 .7 g/食 208 g/日 69 .3 g/食 硝酸塩に注意
緑黄色野菜、その他の野菜(こんにゃく等)は出来るだけ新鮮なものを沢山食べましょう。ビタミン・ミネラル・繊維質が豊富です。
果物
150 g/日 50 .0 g/食 120 g/日 40 .0 g/食 炭水化物に対して
食直前にインスリンを打ちましょう
1日1単位(食品交換表)は取りましょう。
きのこ 20 g/日 6 .7 g/食 16 g/日 5 .3 g/食
海藻 15 g/日 5 .0 g/食 12 g/日 4 .0 g/食
甲状腺機能低下症(橋本病)の障害を持った場合は、昆布や、だし昆布等のヨードに厳重注意
絶対に摂ってはいけません!
もちろん甲状腺機能亢進症(バセドウ病)も同じです。
豆類 60 g/日 20 .0 g/食 48 g/日 16 .0 g/食
大豆製品(豆腐、納豆など)は植物性蛋白質で、身体本体の組織を維持します。毎日積極的に食べましょう。
(参考)ちなみに、糖尿病学会の「食品交換表(1600kcal)」表3類では、
第5版
(h14以前)
朝食:1単位
昼食:1単位
夕食:2単位
To.4単位
納豆(40g)。
豚肉ショウガ焼き(60g)。
卵(25g)、まぐろ(赤身)の刺身(60g)、
炊き合わせの生揚げ(25g)・・・脂質に注意!。
第6版
(h14以降)
朝食:1単位
昼食:1単位
夕食:2単位
To.4単位
納豆(40g)。
豚肉ショウガ焼き(60g)。
卵(25g)、まぐろ(赤身)の刺身(60g)+カレイの刺身(40g)、
炊き合わせの生揚げ(30g)。

魚介類 100 g/日 33 .3 g/食 80 g/日 26 .7 g/食
必須脂肪酸である青魚(サバ、サンマ、イワシ等)には
EPA、かつお、マグロ等にはDHA等n-3系の魚介系多価不飽和脂肪酸が多く含まれ
血圧降下、抗ガン作用、血小板凝集を抑制、
TC、TGを減少、LDLを減少、HDLを増加、
動脈硬化や心筋梗塞の防止効果があるので大いに推奨。
(参考)ちなみに、糖尿病学会の「食品交換表(1600kcal)」表3類では、
第5版
(h14以前)
朝食:1単位
昼食:1単位
夕食:2単位
To.4単位
納豆(40g)。
豚肉ショウガ焼き(60g)。
卵(25g)、
まぐろ(赤身)の刺身(60g)、
炊き合わせの生揚げ(25g)。
第6版
(h14以降)
朝食:1単位
昼食:1単位
夕食:2単位
To.4単位
納豆(40g)。
豚肉ショウガ焼き(60g)。
卵(25g)、
まぐろ(赤身)の刺身(60g)+カレイの刺身(40g)、炊き合わせの生揚げ(30g)。

肉類
90 g/日 30 .0 g/食 72 g/日 24 .0 g/食  蛋白質のGI値は
4〜12時間後が
ピークで
900分(15時間)高血糖を持続
 長時間にわたる高血糖に対して
インスリンの種類を考慮しましょう
脂質のGI値は
3〜5時間後がピークで
480分(8時間)
高血糖を持続
 数時間後の高血糖に対して追加打ちを考慮しましょう
動物系飽和脂肪酸
(牛肉、バター、ラード、羊肉、ヤシ、ココナツ、ショートニング、マーガリン、マヨネーズ等)は
清TC(総コレステロール)、TG(中性脂肪)を増加させ、
血小板凝集能を高め、
動脈硬化のリスクを高める
ので徹底的に極力控えましょう
(参考)ちなみに、糖尿病学会の「食品交換表(1600kcal)」表3類では、
第5版
(h14以前)
朝食:1単位
昼食:1単位
夕食:2単位
To.4単位
納豆(40g)。
豚肉ショウガ焼き(60g)。
卵(25g)、まぐろ(赤身)の刺身(60g)、
炊き合わせの生揚げ(25g)。
第6版
(h14以降)
朝食:1単位
昼食:1単位
夕食:2単位
To.4単位
納豆(40g)。
豚肉ショウガ焼き(60g)。
卵(25g)、まぐろ(赤身)の刺身(60g)+カレイの刺身(40g)、
炊き合わせの生揚げ(30g)。
55 g/日 18 .3 g/食 44 g/日 14 .7 g/食
鶏卵は1日一個は取りましょう。(1個以上は取らないように!、卵アレルギーの方は注意!)
(参考)ちなみに、糖尿病学会の「食品交換表(1600kcal)」表3類では、
第5版
(h14以前)
朝食:1単位
昼食:1単位
夕食:2単位
To.4単位
納豆(40g)。
豚肉ショウガ焼き(60g)。

卵(25g)、まぐろ(赤身)の刺身(60g)、
炊き合わせの生揚げ(25g)。
第6版
(h14以降)
朝食:1単位
昼食:1単位
夕食:2単位
To.4単位
納豆(40g)。
豚肉ショウガ焼き(60g)。

卵(25g)、まぐろ(赤身)の刺身(60g)+カレイの刺身(40g)、
炊き合わせの生揚げ(30g)。
乳類 200 g/日 66 .7 g/食 160 g/日 53 .3 g/食
1日150cc〜200ccまで。出来るだけ生乳から作った「低脂肪乳」にしましょう。
油脂類
10 g/日 3 .3 g/食 8 g/日 2 .7 g/食  脂質のGI値は3〜5時間後がピークで480分(8時間)高血糖を持続
 数時間後の高血糖に対して追加打ちを考慮しましょう
植物系1価不飽和脂肪酸
(オリーブオイル、キャノーラオイル、大豆油、コーン油、紅花油、卵、
レバー、ショートニング、ファットスプレッド・マーガリン、マヨネーズ等)

適量ならば・・・血清TCを減少させる。
過酸化脂質を作りにくい。
心臓病・ガンの発病率を低下
させますが、

・・・過剰摂取で肥満、
アレルギー、アトピーを促進。
酸化しやすく、
様々なメタボに関連する病気の誘因になります。
極力制限しましょう。
(参考)ちなみに、糖尿病学会の「食品交換表(1600kcal)」表5類では、
第5版
(h14以前)
朝食:3g
昼食:5g
夕食:3g
To.11g
朝食:3g(植物油:0.3単位)
昼食:5g(植物油2g:0.2単位、白ごま3g:0.2単位)
夕食:3g(植物油:0.3単位)
To.1.0単位
第6版
(h14以降)
朝食:3g
昼食:5g
夕食:3g
To.11g
朝食:3g(植物油:0.3単位)
昼食:5g(植物油2g:0.2単位、ごま3g:0.2単位)
夕食:3g(植物油:0.3単位)
To.1.0単位

菓子類
25 g/日 8 .3 g/食 20 g/日 6 .7 g/食 炭水化物に対して
食直前にインスリンを打ちましょう
 脂質のGI値は3〜5時間後がピーク
で480分(8時間)高血糖を持続
 数時間後の高血糖に対して追加打ちを考慮しましょう
 節度・適度を守った上で、極力控えましょう。
 ケーキやドーナツ、フライ菓子類には脂質が多く含まれます。
特に洋菓子系にはトランス脂肪酸が大量に含まれ、メタボを誘引します。
 お菓子を食べるのならば脂質をほとんど使っていない糖質の
「幼児用ビスケット」や
「和菓子(大福や羊羹など単純糖質のもの)」を取りましょう。
だだし、塩分に注意!
嗜好飲料
450 g/日 150 .0 g/食 360 g/日 120 .0 g/食 炭水化物に対して
食直前にインスリンを打ちましょう
節度・適度を守った上で、極力控えましょう。適度なスポーツ飲料・ビタミンC飲料・お茶などのサプリメント飲料は摂りましょう。
調味料 80 g/日 26 .7 g/食 64 g/日 21 .3 g/食
適量を守った上で、極力控えましょう。
出来るだけ天然・自然のものから出汁を取るようにしましょう。
塩分・糖分は厳格に制限しましょう。
白モノ(白砂糖、精製塩、白パン、白粉、白米等々・・・)は、
重要なビタミンやミネラルをそぎ落としていますので 「禁忌」!
(参考)ちなみに、糖尿病学会の「食品交換表(1600kcal)」調味料類では、
第5版
(h14以前)
朝食:12+1=13g
昼食:1+2=3g
夕食:2g
To.19g
朝食:13g(みそ12g:0.3単位、砂糖1g:0.1単位)
昼食:3g(みりん1g:少々、砂糖2g:0.1単位)
夕食:2g(みりん2g:0.1単位)
To.0.6単位
第6版
(h14以降)
朝食:12+2=14g
昼食:1g
夕食:3g
To.18g
朝食:14g(みそ12g:0.3単位、砂糖2g:0.1単位)
昼食:1g(みりん1g:少々)
夕食:3g(みりん3g:0.1単位)
To.0.5単位

To. 2195 g/日 731 .7 g/食 1756 g/日 585 .3 g/食
参照:簡単!栄養andカロリー計算より

電解質イオンの基準値(イオン選択電極法)
ナトリウム(Na) 135〜150mEq/l
カリウム(K) 3.5〜5.0mEq/l
カルシウム(Ca) 9〜11mEq/l
クロール(Cl) 95〜108mEq/l

異常があったらどうするか?
 血清中の電解質の濃度に異常がある場合は、
重い病気にかかっていることが多く、
大部分は入院治療となります。
 また、
偏食による異常値なら、
食事内容を改善する必要があります。
 拒食症の場合には、
精神科医に相談して治療を受けなくてはなりません。
 電解質イオンの濃度のバランスは滅多に崩れるものではありませんが、
一度崩れたら生命も危険な状態に陥りますから、
すぐに専門医による治療が必要です。


異常な場合に疑われる病気
ナトリウムが 高値 糖尿病性昏睡、脱水症、クッシング症候群など
低値 急性腎炎、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、心不全、甲状腺機能低下症、アジソン病、糖尿病性アシドーシスなど
カリウムが 高値 急性腎不全、慢性腎不全、アジソン病など
低値 呼吸不全症候群、アルドステロン症、クッシング病など
カルシウムが 高値 悪性腫瘍、多発性骨髄腫、副甲状腺機能亢進症など
低値 腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏症など
クロールが 高値 脱水症、腎不全、過換気症候群など
低値 アジソン病、慢性腎炎、肺気腫など

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