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海の水はなぜ青い
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[Brief Note]
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20世紀の終わり頃まで、「海が青いのは、空が青いのと同じく散乱によるもの。」と思われていました。
しかし、その後の研究で、「水(H2O) 自体が赤い光を吸収するので透過光が青色に見える」
ということが分かってきました。
水が近赤外に吸収を持つことは知られていましたが、赤色に対しても弱い吸収が観測され、
水中での光が通過する距離が長ければ長いほど、赤色の透過率はダウンし青色が強くなっていきます。
赤色が吸収されて青色が残った透過光は、水の中の物質に散乱され、散乱光が青い海となって
私たちの目に届いています。 地底湖の水が青いのも全く同じ原理ですが、屋外では空の色の反射の影響も受けています。
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海水が青く輝くのは
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[Brief Note]
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青の洞窟では、
@私達が出入する海面の入口からは、ほとんど光が射し込まないため洞窟内は真っ暗です。
Aしかし、海面の入口とは別に、海中にはひときわ大きな入口が隠されていて、
B午前中の太陽の光は、低い照射角で、この透明度の高い海中の開口部から洞窟の奥へと射し込み、
C真っ白な石灰岩質の海底で効率良く反射されて、
D赤い波長が吸収され青みを増すのに程良い水深を進むうちに、
E洞窟内の海水で散乱されて、水中で青く輝きます。
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2010.10 |
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