鹿児島市電「ユートラム」
以前、岡山電気軌道の超低床路面電車「MOMO」を取り上げましたが、MOMOよりも早い時期に鹿児島にも超低床路面電車が走っています。その名は「ユートラム」。 乗車日 2004/04/23-25 |
鹿児島市電はわたしが路面電車を取り上げた中では初めての市電、つまり公営の輸送機関です。 で、これが鹿児島市交通局 1000形「ユートラム」。 2002年1月に3編成が運行開始し、2004年3月に3編成が追加されて合計6編成が運行されています。 6編成になったことで、出会う確率は少しは上がっているのかな、と思います。 なお、ユートラムは初の純国産の超低床車です。製造は兵庫県尼崎市のアルナ車両(旧:アルナ工機)。 アルナは1950年から路面電車を製造していますが、国産初の超低床車「リトルダンサー」を開発しています。ユートラムはこの中の「リトルダンサーA3」型を導入しています。 |
ユートラムは画像のように運転室部分と客室部分が連接構造になっているのが特徴です。 |
車内。 広電のグリーンムーバーや岡電のMOMOとはちがい、非常にすっきりした客室になっています。通路も広く、低床車として理想的な感じです。 これは運転室と客室を連接構造にして分離したことでタイヤハウスが不要になったことと、必要な機器を屋根上に設置したことやブレーキに新機構を採用したことなどですっきりした客室を実現しています。 |
出入口。 出入り部分に若干の勾配がありますが、電停では段差はほぼありません。楽に乗降できます。 鹿児島市電は利用客がかなり多いため、乗降が早くなることはダイヤの定時性の確保、という点でも有効ですね。 |
郡元電停付近。 他の超低床車と同様に地を這うように走ります。 実際に乗ってみて感じたことは意外にも利用客がかなり多いことです。平行してバスも多く運行されているにもかかわらず、です。 これだと編成を長くしてもいいのでは、と思うぐらいの混雑でした。 |
ユートラムだけではちょっと短くなるので市内の紹介です。まずは北の要、鹿児島駅前電停。 電停とはいっても3線あってちょっとしたターミナルです。 鹿児島市電は2つの系統のルートがありますが、そのどちらともが鹿児島駅前まで来ます。 |
地元の老舗百貨店、山形屋(やまかたや)のある「いづろ通」電停付近。 山形屋の建物は、この場所に開業した当初(1916年)のルネッサンス調の外壁を復元したものだそうです。 |
路面電車最南端の電停である谷山電停。 ・・・というのは今書いてて気がつきました(笑) |
鹿児島中央駅前電停。 九州新幹線開業に伴い駅前の大整備が行われ、駅に近い位置に電停の位置が変更されました。 夜はやや早く22時台で運転が終了しますが、かなり利用客は多いです。 |