祥華の紅茶シーン

ここでは「ひみつの階段」の舞台、祥華女学院における紅茶シーンについていろいろ考えてみようと思います。

◆祥華でミルクティーは不可能!?
 紅茶を淹れるために必要な材料をピックアップしてみます。
 お茶の葉・・・当たり前ですね(笑) なお、ここではティーバッグではなく、リーフティーを指します。
 水道水・・・・実は水はくみたての普通の水道水がベスト。日本の場合軟水なので問題ないです。ミネラルウォーターでは        ダメです。
 お湯・・・・・当然、上記の水道水を沸騰させます。沸騰したてのお湯を使います。

 まず、水道水はたやすく入手できます。また、お茶会のシーンが頻繁に出てくることからお湯も比較的簡単に沸かせるものと思われます。
 しかし、ミルクティーに不可欠な牛乳については、食堂を除いて保存できそうな場所(冷蔵庫など)が特に描かれていないこと、またミルクティーを淹れる場合はそれなりの手間がかかることから「ひみつのお茶会」向きではないものと思われます。
 非常手段としてク●ープやマ●ームなどを入れるということも考えられますが、やはりストレートティーが無難でしょう。 (個人的には●リープ入りでも特に問題ないです)

◆祥華に似合うストレートティーについて
 味や色、香りなどにより、向き不向きがあります。
 例えば、産地別ではアッサムやニルギリ、ウヴァはミルクティー向き、ダージリンやヌワラエリヤはストレートティー向きなど。
 というわけで「紅茶のシャンパン」ダージリンの登場です。紅茶のシャンパンというだけあって非常に薫り高く、これを楽しむにはストレートで戴くしかないわけです。
 しかしダージリンと呼ばれる全てがそうではありません。新芽を多く含んだFOP(フラワリー・オレンジ・ペコー)グレードがそれにあたります。ただこれにしても採れる年によって良し悪しがあります。
 もうひとつ大事なことを忘れてました。ダージリンは異様に高い(笑) 茶葉を買うのに2、3千円はザラです。FOPになると5千円を超えることも(!) これでは彼女達の懐具合にとうてい釣り合いません(^_^;) もし買っていればまさに秘蔵のお茶でしょう。
 じゃあ、安くておいしいストレートティーはできないものか。というコンセプトをもとに「祥華ブレンド」を考えてみることにしましょう。




◆紅茶専門店へ行こう!
 では、祥華ブレンド、もしくは見合う紅茶は何なのか。
 安くておいしいストレートティー・・・・・・やっぱり素人考えではだめですね(^_^;)
 ここはやはり紅茶専門店の力を借りましょう。
 紅茶専門店なら、こちらが具体的にどんなものが欲いしいか希望を伝えれば、条件に応じていろいろな紅茶をセレクトしてくれます。
 先日神戸に用事があったので神戸の紅茶専門店へ行きました・・・・・が、ぬわんとウチのHPで名前を使わさせてもらっている「マリアージュフレール」の直営店を発見しました。コーナーの名前、変えないとヤバイかな(^_^;)  それはおいといて、早速行って見ました。
 神戸BALの2階、入りやすいファッションビルの片隅に店がありました。木のカウンターの重厚な雰囲気。その後ろに並べられた茶葉の数々。フランスから逆輸入されたフランス仕様の南部鉄瓶。1950年代?の年代ものの茶葉の展示。喫茶室も併設していて、そちらは軽快で落ち着いた雰囲気です。そしてなぜか男性スタッフばかり(笑)
 早速「今年、安くておいしいストレートティー向きな茶葉が欲しい」と伝えると、安いという条件が100gで1000円を超えないということで、3種類の茶葉をセレクトしてくれました。いずれも100g800円から900円。祥華生たちにも十分手の届く金額です。とりあえず3種類のうち同じスリランカ産の2種類をゲット。あと、今年のメニューも頂きました。
 メニューを見て仰天!種類の数が尋常じゃない。普通の茶葉だけで240種類!これにブレンド物を加えると実に400種類以上!! ひとつの店でコレなんだから他の店のものを入れると一体何種類になるんだ!? しかもダージリンや中国産の中には100g1万円を超えるものも!!
 あらためて奥の深さを感じました(^_^;)

◆紅茶専門店へ行こう!2
 とはいうものの、「マリアージュフレール」だけではやはり紅茶は分からない。というわけでもう1つの紅茶専門店に行ってみました。
 今年(1999年)復活した神戸国際会館のB2F。ファッションタウンの一隅に「レピシエ」という全国展開している紅茶専門店があります。ここでは蓋付きの容器に入った茶葉約200種類のサンプルを自由に見たりさわったりできます。スタッフに聞いて、なおかつ自分で確かめられるおもしろいスタイルです。ここでは逆に全員が女性スタッフでした(笑)
 早速同じ質問をスタッフにぶつけたところ、はっきりした解答が得られませんでした(^_^;) アッサム系で探してくださいと言われて、アッサムとスリランカ産のうち2種類を自分でセレクト。ここでは50g単位でも売ってくれるので合計の出費は1000円以内におさえられました。
 ここでもやはり高いものは高い(笑) 「マリアージュフレール」よりは安いものの、ダージリンの夏摘みセカンドフラッシュは100g2000〜3000円の価格帯が中心です(^_^;)

では、早速飲んでみましょう!




★ゴールデンルール
 09/24/1999のちゃっとでよふかしくじらさんから紅茶の話が出ましたので、あらためてここで紅茶の淹れ方を書きましょう。
 ゴールデンルールとも言われる紅茶の淹れ方ですが、これはちょっとだけ手間をかけることで紅茶の茶葉の良さを出し切ってもらうのが目的です。これはリーフティーでもティーバッグでも同じことです。でもあまり構える必要もありませんから気楽にいきましょう。
 まずはキーポイントの説明。
◆水
 一番上にも書きましたが、くみたての水道水がベストです。なぜかというと、紅茶をおいしく淹れるためにはポット内で茶葉をジャンピングさせることが必要です。ジャンピングは水に含まれる空気によって活発になります。したがってくみおきの水や市販のミネラルウォーターでは空気が抜けてしまっているのでダメです。なおかつミネラルウォーターの場合はミネラル分を多く含む硬水なので紅茶向きではありません。日本の水道水は軟水なのでまず問題はないです。
◆お湯を沸かす
 くみたての水道水を沸かします。ボコボコ沸騰するまで沸かします。ただし沸かしすぎには注意!ジャンピングに必要な空気が失われてしまうので、沸かしたてのお湯を使いましょう。
◆ジャンピング
 このお湯をポットに注ぐと茶葉はポットの中で上下に動きます。これがジャンピングです。これを活発にすることで茶葉の本来の味と香りを引き出します。
 ジャンピングを活発にさせる方法は、沸かしたてのお湯を少し高い位置からポットに注いでください。少しでもお湯に空気を含ませることができます。
◆茶葉の量
 茶葉の量はきちんと量ってください。ティーカップ1杯につきティースプーン1杯分(山盛り、約3g)の茶葉が原則です。なお、淹れる数に1杯余計に加えるとさらによい、といういわゆる「tea for pot」については、日本の水が軟水であり抽出しやすいことから特に必要ありません。
 また、茶葉の量を銘柄によって変える必要もないです。
◆じっくり蒸らす
 紅茶の成分がキッチリ浸出するように蒸らします。蒸らす時間は銘柄、ストレートがミルクかの飲み方によって変わってきます。一般的にはストレートなら3〜4分(ブロークンの茶葉は2〜3分)ですが、自分で味見してみることをおすすめします。このとき時間を正確に計っておいて今後の目安にするといいと思います。




★実際にストレートティーを淹れましょう
◆リーフ編
1.紅茶を冷ましにくくするために、ティーポットとティーカップに熱湯を注いで温めておきます。
2.温めておいたポットのお湯を捨て、茶葉を入れます。茶葉の量は1杯につきティースプーン山盛り1杯。
3.完全に沸騰した新鮮なお湯を高めの位置から勢いよくポットに注ぎます。
4.ポットに蓋をして蒸らします。蒸らす時間は3〜4分(ブロークンの茶葉なら2〜3分)ですが、銘柄によって異
 なるので味見をすることをおすすめします。
 ジャンピングが終わって茶葉が沈んでいればほぼ蒸らしは終わりです。
5.あとは温めておいたティーカップに注ぐべし♪
◆ティーバッグ編
1.紅茶を冷ましにくくするために、ティーカップに熱湯を注いで温めておきます。
2.温めておいたティーカップのお湯を捨て、ティーバッグを入れます。
3.完全に沸騰した新鮮なお湯をやや高めの位置からティーカップに注ぎます。
4.ソーサーで蓋をして蒸らします。蒸らす時間は40秒から1分くらい。あまり蒸らすと渋くなりますよ(^^;
5.ティーバッグを取り除いてできあがり♪

こうやってちょっと手間をかけてあげるだけでおいしくいただけますよ(^^)

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