そのまま廊下を歩くと、つきあたりが階段だった。
そこしか行く場所がないのでそのまま階段を登る。
2階だ。
結構近づいてはきてると思うんだけど。
「そこのキミっ!」
あっ、しまった!見つかった・・・
「大丈夫、気にしないで」
「えっ?」
サラっとした髪の長いお姉さんだ。
「うまくここまで入ってこれたわね。キミで通算5人目ね。誰に会いに来たの?」
「・・・夏。風間夏。」
「夏ちゃんね。ついてきて」
「う、うん」
何かちがう気もするけど、ま、いっか。
お姉さんについていくと、夏の部屋まで案内された。
「ここよ。がんばってね」
「えっ・・・ありがとう!」
「じゃあわたしはこれで」
「うん。・・・・・って、あれっ?」
一瞬ドアに目をやった次の瞬間、お姉さんの姿はもうなかった。
「???」
う〜ん、また『不思議』の洗礼を受けたんだろうか。
おっと、部屋の前にいるのを忘れてた。早く入ろうっと。