「よう、花田のところのガキじゃねーか」
見知った顔だった。三島だ。
「こんにちは、お兄さん!」
「・・・・・また電源切られたいのか?」
「じゃなかった、お姉さん!」
「それでよし」
ふう、困ったお兄さんだ。
「今日は何しに来たんだ?」
「夏に会いに来たんだ」
「じゃあなんで隠れてたんだ」
「・・・・・ちょっと様子見てたんだ」
「普通に入ればいいだろう。花田の“父兄”なんだろ?」
あ、そうか。別にコソコソしなくてもいいんだ。
「入口のところで面会願い出せば大丈夫だよ。出してきてやるから」
「うん」
なんとなくうまくいったみたいだ。

しばらく待ってると夏と毬ちゃんがやってきた。