「聖! なんでまた来たのっ!」
「毬ちゃん、おひさ」
「おひさって、よくやるわ、あんたも」
「“父兄”だからね〜。あ、夏!」
「久しぶりね、ダニエル。何かあったの」
「うん、夏に“ねこの星座”を教えてやろうと思って」
「え・・・あれってつくりものでしょ」
「ううん、本当にあったんだ。“やまねこ座”っていうんだ」
「今の季節、見えるかな?」
「冬から春の北の空だから大丈夫だよ」
「じゃあ、今夜いっしょに見よっか?」
「よし、決まりっ」

かくして今夜は夜空の下のお茶会となったのでした。

〜END〜