PC−DOS6.3/V概要


 IBMがMS−DOSの機能をベースに自社PCのOS用に販売したのがPC−DOSです。MS−DOSとは若干バンドルされているソフトウェア(ドライバやコマンド等)が異なっていますが、MS−DOS用のソフトウェアはPC−DOS上でも問題なく動作すると思われます。


英語モード画面(日本語−英語の切り替えはswitchコマンド)


日本語Dos−Shell画面(VGAモード)

1.特徴

(1)拡張画面表示モードのサポート
 VGA(640x480)画面へ描画するフォントをDOSの再起動なしで切り替え、画面表示モードを変更します。日本語環境で34行表示が可能で、表示にDOS共通インターフェースを使用しているソフトウェアは何の問題もなく表示されますが、共通インターフェースを使用していないソフトウェアでもFD(ファイラー)などのように34桁対応してるソフトウェアも存在します。
 $DISP.SYSと$FONT.SYSのドライバと使用フォントをCONFIG.SYSで登録(標準のままでOK)し、DSPXVGA.EXEを実行(メモリに常駐)してから、DSPX.EXEで画面モードを切り替えます。


DSPXVGA.EXEを実行してソフトウェアをメモリへ常駐させる


DSPX.EXEで画面モードを変更(パラメータ無し実行時に選択画面が表示される)


80桁×34行 ワイド画面


80桁×25行 標準画面(参考)

(2)電力管理のサポート
 POWER.EXEをCONFIG.SYSで登録すると、APM(省電力管理)機能が追加されます。また、POWER.EXEで現在の省電力管理モードの確認や変更が可能です。PCノートをバッテリーで稼動する際、少しでも長く稼動させたいときに使用します。


パワー・マネジメント機能

(3)DOSスケジューラ
 指定時間のスケジュール管理が可能なようです。(指定時間にどのような動作をするかは未確認)

2.インストール・オプション

 PC−DOS 6.3/V(日本語版)はフロッピー・ディスクが9枚ありますが、インストール時に導入したいソフトウェアを選択(インストール・オプション)することが可能です。以下に、デスクトップPCにインストールする際の、デフォルト時のインストール・オプション値と、インストール時に表示されるサポート情報を掲載します。










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