巷の便利なプログラム


 ここではMS−DOS上で動作する便利なプログラム(ソフトウェア)を紹介します。(フリーソフトはVectorなどのサイトでダウンロードが可能)

■必需品のソフトウェア(フリーソフト)

●ファイル書庫管理(圧縮・解凍)ソフトウェア:LHA(LHA.COM)
 1つ以上のファイルを特別な符号化処理で圧縮するソフトウェアで、ディスク上のファイルサイズを小さくするのに使用されるソフトウェアです。このソフトウェアでファイルを圧縮すると、拡張子が.LZHという新規ファイルが作成されます。ファイルを使用するときには、拡張子.LZHのファイルをこのソフトウェアで解凍処理して元のファイルに戻してから使用します。
 LHAでファイルを圧縮・解凍する場合、各種コマンド・パラメータの設定がその都度必要なため、個人的にはFD(次項ソフトウェア)と一緒に使うのが便利だと思います。また、このソフトウェアはコンピューター機種およびMS−DOSのバージョンに限定されず実行が可能です。
○うんちく
 LHAは国産(たしか帯広の病院の先生が作った)のファイル書庫管理ソフトウェアで、圧縮率(=作成される.LZHファイルサイズ÷元のファイルサイズ)が良く、フリーソフト(同様のソフトウェアに有料のZIPがある)として公開されたため普及しました。
「なんでファイルを圧縮するの?」は下記の理由によりました。
 ・通信モデムが低速(2400bps程度)で、サイズが大きいファイルをダウンロードするには時間がかかった
 ・HDDが高価でFDDが主流、またはHDD容量が小さいため、効率よく資源を使いたかった
 ・ある目的の各ファイルを1つのファイルにして流通(保存)させた方が便利(手間を省く)だった
現在でもインターネット上のファイルは上記理由により、LHAやZIP等で圧縮され配布されていることが多いようです。なお、Windows上で動作するunlha.dll、Lhasaなどは、LHAから派生したソフトウェアです。

【参考画面】

A:>LHA
LHA version 2.13                 Copyright (c) H.Yoshizaki(吉崎栄泰), 1988-91
=== <<< 高圧縮書庫管理プログラム >>> =========================== 1991-07-20 ===
 使用法:LHA [aufmdpexlvst] [-rwxmpcazthonils-[-+012|WDIR]] LZH [DIR\] [FILES]
-------------------------------------------------------------------------------
  《命令》
     a: ファイルを追加      u: 新ファイルを追加    m: 新ファイルを移動
     f: ファイルを更新      d: ファイルの削除      p: ファイルの閲覧
     e: ファイルを復元      x: ディレクトリ付きでファイルを復元
     l: 書庫の一覧表示      v: 書庫の一覧表示(ディレクトリ付)
     s: 自己解凍書庫の作成  t: 書庫のテスト
  《オプション》
     r: サブディレクトリも検索           w: ワークディレクトリの指定
     x: ディレクトリ名を有効にする       m: 問い合わせをしない
     p: 名前の比較を厳密に行う           c: 日時照合を行わない
     a: 全属性を凍結の対象とする         z: 無圧縮格納
     t: 書庫の時刻を最新のファイルに     h: ヘッダ形式
     o: LHarc 互換形式で格納             n: 経過表示をしない
     i: 大文字/小文字を区別             l: 経過表示のファイル名表示を長く
     s: 非解凍時の表示をしない           -: '-', '@' の機能を抑制
===============================================================================
  使用・複製および再配布は自由に行ってかまいません。     Nifty-Serve  SDI00506
  商利用も無料ですが、若干の許諾条件があります。         ASCII-pcs    pcs02846
  詳しくはマニュアルをご覧下さい。                       PC-VAN       FEM12376

●ファイル操作(複写・削除・閲覧等)ソフトウェア:FD(FD.COM)
 MS−DOSのコマンドを使いファイル操作(ファイルを複写・削除・閲覧など)はできますが、ディレクトリが比較的あり多くのファイルがあると、MS−DOSのコマンドによるファイル操作が面倒になってきます。そんな面倒なことから開放してくれるのが、このソフトウェアです。
 FDでできることは次のとおりです。
 ・ファイルの閲覧(テキスト、バイナリ−ファイル問わず)
 ・ファイルの複写(ディレクトリ間、ドライブ間)・削除
 ・ディレクトリの作成・削除・複写
 ・ファイル・ディレクトリの名前変更
 ・ファイル属性、タイムスタンプの変更
 ・ファイル拡張子の関連性によるコマンドの実行(例えば.LZHファイルを選択した場合、LHAを閲覧モードで起動するなど)
 ・外部エディタファイルの登録・起動
これらのことが、カーソル・キーやリターン・キー、スペース・キーなどキーボード1文字程度と簡単な操作で可能となります。
 このソフトウェアは元々PC−9800SeriesのMS−DOS上で動作(画面表示にMS−DOSのファンクション・コールを使用していない)するよう開発されましたが、Dinabook(J3100)、PC/AT互換機で動作するソフトウェアも開発されています。機種に合ったソフトウェアを使いましょう。

【参考画面】

dos-fd.png (8602 バイト)

■MS−DOSに精通したい人向けのソフトウェア(フリーソフト)

●メモリ使用状況表示ソフトウェア:VMAP(VMAP.COM)
 MS−DOSではメインメモリなどの使用状況により、動作するソフトウェア・しないソフトウェアが世の中には存在します。メインメモリを多用するゲーム系のソフトウェアや、EMSメモリを活用する漢字変換FEP+ワードプロセッサのソフトウェアがそれに該当します。この場合CONFIG.SYSを編集し、使用頻度の少ないドライバを削除したり、EMSメモリを配置したり、HMA(CPUi808286以降で利用可)をDOS領域として使ったり、UMBメモリ(CPUi80386以降で利用可)にドライバを配置したりして、メインメモリを多く使用できる(広くとる)ようにします。これには現在のメモリの使用状況を把握する必要がありますが、こんなときに役立つのがVMAPです。
 ・メインメモリのメモリ・マップの表示(デバイス・ドライバ用メモリ・マップを含む)
 ・UMBのメモリ・マップの表示
 ・HMA、EMSのメモリ使用状況の表示
このメモリ使用状況を元にCONFIG.SYSの記述を最適化してメインメモリを広くとるようにします。MS−DOSに詳しい人向け用のソフトウェアですが、「メモリが足りません」のエラーの理由がわかる(あとどの程度メモリを広くとればよいかなど)ため、あったら便利なソフトウェアだと思います。コンピュータ機種およびMS−DOSのバージョンに限定されず実行が可能です。同様のソフトウェアにZMAP.COM(フリーソフト)があります。
 なお、MS−DOSVer6.2以降はMEMMAKERというMS−DOSのコマンドで、メインメモリを広くとるよう自動的に調整(CONFIG.SYSの記述を自動的に最適化)してくれるようになりました。

【参考画面】

A:>VMAP
VMAP Version 2.01  Copyright (C) 1989-91 by c.mos

addr PSP  blks   size  owner/parameters           hooked vectors
---- ---- ---- ------  -------------------------  -----------------------------
C34B sys    1   22480  $disp                      7D
C8C9 sys    1    4064  kkcfunc
C9C8 sys    1    4464  ansi CON                   1B 29
CAE0        1     176  <Free>
CAED 0756   1   16384  smartdrv
CEEE-CFFE   1    4352  <Free>
E803 sys    1    4560  power                      14 16 17 2A 6C
E921-EC00   1   11760  <Free>
                       --- UMB total:  67 KB ---
0280 sys    1    1072  himem
02C4 sys    1    4112  emm386                     41 46 67 CB CE D2 D8 DD E4 ED
03C6 sys    1    4880  $font                      EF F1 F4 F6
04F8 sys    1      64  power
04FD sys    6    4880  <Free>
0634 0638   4    4576  command                    22 23 24 2E F3
0756 <--    1   10272  smartdrv 256               08 10 13 15 19 21 25 26 28 E0
09D9 <--    1    6480  keyb JP,932,C:\DOS\KEYBOA  09 2F
0B6F-9FFF   1  608496  <Free>

----- EMS ver4.0 (frame: D000h) -----       ----- XMS ver3.00 -----
handle pages   size  name                   HMA used: 54 KB by DOS
------ ----- ------  --------               EMB free: 268 KB
  free    32   512k
 total    96  1536k

■ゲーム(コーヒータイム)

PC/AT互換機で動作する海外のゲームが多数あります。(USモードで実行)
DOOMはPC−9800Series用もリリースされました。
(但し、I-O DATA製グラフィック・カードGA-1024/1280(A)が必要だったかな?、+サウンドブラスタ・カードに対応)

【参考画面】



■5インチFDD搭載のコンピュータ(PC)をお持ちのあなたに

●PC間のファイル転送ソフトウェア:RDISK(RDISK.COM)
 現在PCでは3.5インチのFDDが主に使用されていますが、その昔は5インチ、8インチのFDDが主に使用されていました。5インチFDD搭載のPCから3.5インチFDD搭載のPCへ、ソフトウェアやデータを移したいときは、どちらかのPCに外部FDD接続し同じメディアにして移すことはできますが、このソフトウェアはPCに標準搭載されているRS−232C(シリアル通信)を活用し、外部FDDを準備することなく2台のPC間で安価にデータを移すことができるものです。
 ・RS−232Cのリバース・ケーブルを使用する。
 ・PC9800Series同士、PC/AT互換機同士、また、PC9800SeriesからPC/AT互換機(その逆)など接続が可能
 ・サーバー&クライアント形式でサーバー側PCはサーバー処理のみに使用されるが、サーバー側PCのドライブはクライアント側PCでは仮想ドライブとして通常のドライブと同様に扱うことができる。
 現在では、Windowsが主流で手軽にLANが使えたり、3.5インチ以外のFDDを搭載しているPCはあまり無いため、このソフトウェアは必要とされませんが、5インチFDDのPCを使っている人には活用できるソフトウェアのひとつです。

●多機能メモリ管理:MELWARE(あるメーカーのメモリを購入すると付属)
 メインメモリ、EMSおよびHMAメモリをラム・ディスク、ディスク・キャッシュとして利用し、主としてFDDベースのPCにおいてプログラムの実行を高速化することができるソフトウェアです。昔はFDD2台(640kB又は1.2MB×2台)あれば十分ワードプロセッサを動作させることができましたが、漢字変換辞書がFDD上にあると動作がぎこちない場合があったりします。このソフトウェアを使用することで漢字変換をストレスなく動作させることができます。HDDがあるPCではそれほど必要性が無いかもしれません。

■MS−DOS用の気になる市販ソフトウェア

□ワードプロセッサ
 一太郎(標準的なワードプロセッサ。漢字変換FEPであるATOKに定評あり)
 ARUGA P1EXE(文章の段組みや罫線・図形での細かな表現が可能)

□図形
 花子(2D−図形作成ソフト。一太郎と一緒に使うと図形を組み込むことができる?)
 CANDY(2D−CADソフト。プロッタでの印刷はもちろんのこと、各種プリンタへの印刷もサポートしている)

□表計算
 ロータス1−2−3(表計算の定番)

□エディタ
 MIFES98(PC−9800Series専用。上下スクロールとマクロおよびキーボードのカスタマイズ機能が充実しており快適にテキストファイルが作成可能。プログラマ向け)
 ViEditor(キーボードのカスタマイズができる。プログラマ向け)


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