最終更新日:2000/12/30
ビデオ編集の歴史 元に戻る

つい数年前までは、パソコンで表示できるビデオは160*120ドット程度で6万色の決して綺麗とは言えない画像でした。
しかし、ここ1年でパソコンの性能が飛躍的にのび、今やソフトのみでmpeg1、2、4の圧縮ができたり、再生も640*480で30fpsが楽々再生出来るようになりました。
わたしは長い間ビデオ編集をアナログで行ってきましたが、やっとフルデジタルでの編集が安価に可能となりました。
ここではそのあたりのことを重点的に書いてあります。

[ビデオ編集の過去]
20年位前 ベータやVHSのビデオデッキを2台接続し手動で片方再生、片方録音といった作業を行って編集していました。この方法ですとタイミングを取るのが難しく画質の劣化も著しいものでした。2回もダビングすると画面はもやもやしていて非常に見にくいものになっていました。
字幕は手書きのテロップを作成し、それをビデオカメラで撮影していました。
(ビデオサロン誌の中綴じに付いていました)
15年位前 アッセンブル編集の出来るビデオが出始めました。
VictorのHR-S1000やSony SL-HF900など。あとPanasonicのNV-10000?もありました。
この頃のビデオは一台\300,000位しましたが2台購入して同期させ、編集ポイントを記憶させて一気にダビングすることが可能でした。
画質のほうはハイバンドが出始め、少しはましになっていました。
1987年頃 SONYからはEDベータ、VHS陣営からはS-VHSが出て画質が飛躍的に良くなりました。
SONYのED-V9000(わたしは今も所有しています)などは2台接続するとプリロール編集でプラスマイナス3フレーム以内のずれで編集できる画期的な機種でした。
またこのころから、ジョグダイアルがついた編集コントローラや、2画面合成やオーバーラップ編集の出来る周辺機器が出始めました。(ただし、\3,000,000位しました)
1993年頃 ベータは完全に破れ、ビデオ市場はVHSのみになりました。
パソコンはWindows3.1が出、Video for Windowsがやっとでた位です。
1995年頃 ビデオカメラ用のフォーマットが8mmからDVに移行し始めました。初期のDVカメラには今のようにIEEE1394(i-link)端子がついていなかったものが多数でした。
パソコンはWindows95がでてビデオ関連が本格化してきました。ちょうどMotionJPEGやMpeg1がこの頃だったと記憶しています。
ただキャプチャボードは\300,000位の高価なもので、HDDも2Gbyte位、CPUもPentium133MHzが最高でしたから全てパソコンで処理するなんて夢の話でした。
またIDEのHDDは転送速度が遅く、キャプチャのために高価なUltraWideSCSI対応のHDDを購入しなければいけませんでした。(この頃のHDDでHDBENCH実行するとREAD/WRITEは2,000位!です)
今現在 この夏から各社が安価なIEEE1394ボードを相次いで発売しました。一応Windows98SecondEdition用ということで出ているようですが、HDDの大容量化とCPU速度の飛躍的進歩により60分位のDVフォーマットデータ取り込みは難なくこなせるようになってきました。
ちなみにDVフォーマットは3.6Mbyte/Secですので約12GのHDDで60分記録できます。