最終更新日:2004/12/13
Nikon Coolpix3100使用記 戻る

2004年12月13日にファームウェアVer1.3が出ました。→ここからダウンロードできます

この機種を選定した理由と購入まで
もともとはオリンパスC2000Zoomを使用しており、何の問題もなく使えていたため買い換えるつもりなど全く無かったのですが、2003年6月に子供が使用中にフローリングの床へ落下させレンズを破損させてしまいました。修理代がかなりかかりそうだったので、修理はあきらめて新たに購入することとなりました。
久しぶりに電気店のデジカメ売り場を見ましたが、機種の多さにびっくりしました。各メーカで新旧10機種ぐらいずつが展示されておりどれにしようか悩みました。
しかし今回で4台目のデジカメとなるため、今まで使っていてどうしてもこだわりたい点がいくつかありました。
その一つは、電源が乾電池であること。これは専用充電池だと数年後には手に入らなくなる可能性(そのころにはデジカメ本体が寿命になってるでしょうが)があるのと、予備を購入するのにも値段が高すぎるためです。
次にメディアが汎用性のあるもの。デジカメが色々なメーカから出たためメディアが乱立しています。我が家でもスマートメディア、コンパクトフラッシュ、メモリースティックと3種類使用していますので、これ以上増やしたくはありませんでした。
あとは液晶モニタの反応速度。コンパクトデジカメは必ず背面の液晶を見ながら撮影しますので、追従性の悪いものは使用していてストレスがたまってしまいます。
この3点を重視し、あとは大きさや持ちやすさを考慮して何点かピックアップしました。

まずはNikon COOLPIXシリーズ。2100と3100が単V電池2本で動作し、メディアもCFで○。大きさもかなり小さく有力候補となりました。次にオリンパスの機種。旧機種は大きすぎ、新機種はメディアがXDという新規格に変更されたためボツ。Canon IXYは専用充電池でx、Powershotは大きすぎ。Fujiのシリーズも専用充電池使用のものがほとんどで、電池が使える機種は厚みがありボツ。
ということで最初に見たNikon COOLPIX3100を購入することになりました。価格のほうはかなり安くしてもらえ、ポイント分を引くと約\34,000で購入できました。
大きさと操作性。使ってみて
COOLPIX3100(以下E3100と略)はC2000Zoom(以下C2000と略)と比べて大きさはかなり小さく、重さも半分以下になりました。
全体の感じが同じため操作しやすくて良かったのですが、おおきな誤算がありました。それは電源スイッチの位置です。C2000のズームレバーがE3100では電源スイッチになっているのです。そのためズームアップしようとしてつい電源を切ってしまう誤操作を何度も行ってしまいました。
起動時間はC2000の方が早く、E3100は約2秒。撮影間隔も約2秒と、C2000よりもレスポンスが悪くなってしまいました。起動時間に関しては使用するメディアによってかなり左右され、付属の16MBが最速となり、容量が増えるにしたがって時間がかかるようになります。
同時購入した128MbyteのCFを挿入してみましたが起動時間が約4秒もかかるため、今は付属の16Mbyteと以前から所有していた15Mbyteのもので運用しています。
バッテリー問題
E3100には2000mAのニッケル水素充電池とそれに対応した充電器が付属しています。しかしこの充電池を使用して撮影すると、10枚程度で電池残量警告が出始めるのです。
E3100初期のものはファームウェアが悪く警告が早すぎたようです。現在のものは改良されていて問題はないということになっていますが、使い始めのころはすぐに電池が無くなっていました。(わたしの購入したものはVer1.2で改良後のもの)

何回か電池を交換し充電を繰り返しているとかなり良くなり、現在は付属の電池で200枚程度は撮影(ストロボ使用)できるようになりました。最初はカメラ内蔵のバックアップップバッテリーに充電をするので、電池がすぐになくなるようです。

その後、東芝製のニッケル水素充電池(2000mA)を購入したのですが、何回充電しても10枚くらいしか撮影できず全然役に立ちませんでした。E3100にはニッケル水素充電池との相性があるらしく、SANYO製のものはあまり良くないようです。電池のマイナス極にHR刻印があるものはすべてSANYO製のOEMのようです。
E3100にはPanasonicのメタハイシリーズ(2000mAと2100mAがある)が優れており、これなら数百枚の撮影が可能です。

なお付属のニッケル水素充電池はHRの刻印があるのでSANYO製のOEMと思われます。

SANYO製は自然放電が激しく、充電しても1週間ほどで使えなくなってしまうことがあります。あらかじめ満充電して保管していても、いざ撮影となった際に空っぽといったことがしばしばありました。このようなことが発生すると撮影できなくなってしまい困りますので、予備でPanasonicのニッケルマンガン電池を持ち歩くことにしています。
E3100の特徴
マクロが強力で、広角域だとレンズ前4cmまで寄れます。原色CCDを使用しているので人物撮影に向いています。

室内でストロボを使用しての連続撮影時に、シャッターのタイムラグがかなり発生することがありました。レリーズを押して数秒してからストロボが光って撮影されるのです。
何枚もテスト撮影していてやっとタイムラグの原因がわかりました。ストロボを使用しての撮影時、ストロボチャージが完了していないとシャッターが降りない仕様のようです。チャージ中はシャッターを押した際にファインダーの赤ランプが点滅するのですが、その状態ではシャッターが降りません。そのまま”あれおかしいな”とシャッターボタンを押しっぱなしにしていると、ストロボチャージ完了と同時にシャッターが降ります。
このタイムラグを回避するにはシャッター半押しで赤ランプ点滅時には、一度シャッターを離してもう一度押すようにすれば問題ありません。電池がフル充電時はストロボチャージにかかる時間が5秒くらいなので大丈夫ですが、電池が減ってくると10秒くらいかかるようになるので注意が必要です。
このE3100はストロボ使用の撮影は今ひとつで、室内撮影時には背景が真っ暗になります。C2000Zの時はきれいに撮影できたので残念です。

色々使ってみてバグのようなものも発見しました。赤目防止モードで撮影後、電源を切って再度電源を入れるとストロボ設定のデフォルトが赤目防止モードになってしまいます。解除するにはストロボ設定をAUTOにして一枚撮影するしかありません。
取り扱い説明書には書いていないので、たぶんバグだと思います。

ISO感度は100から400の間で自動的に設定されます。CCDのサイズが小さいためノイズには弱く、ISO400にセットされてしまうと画質がかなり落ちます。