BlackJumboDog(旧WinProxy)の設定と運用方法について 戻る

BlackJumboDog(以下BJDと略)は一つのパソコンに接続されたモデムやTAを、LAN接続された複数のパソコンで利用することができるフリーソフトです。
Webサーバーの機能もあり、これを使うとLAN内で簡単にサーバーがたてられます。自作や改造したcgiの動作チェックにも使用できます。
さらにメールサーバーの機能もあり、家庭内のLANで一つのメールアドレスを振り分けて数人で使用することも可能です。

ここではプロキシサーバ機能のみを詳しく解説、紹介しています。

BlackJumboDogニュース
配布先はSapporoWorksです
最新Versionは2001/07/21のVer2.3.7です


設定と運用
1.BJDの起動
ダウンロードしたBJDを適当なホルダに解凍し、BlackJumboDog.exeを実行します。
通常はタスクトレイに常駐していますので、終了する場合はタスクトレイから行います。
2.基本設定
[プロキシサーバーの設定]
タスクトレイのBJDアイコンをクリックします。
「設定」−「プロキシーサーバ」で利用者の登録を行います。これを行わないとクライアントはプロキシーサーバとして使えません。TCP/IPのアドレスと適当な名前をいれるだけでOKです。
ついでにキャッシュも有効にします。
特定のURLをキャッシュしたくない場合は、「設定」−「プロキシーサーバ」−「キャッシュ」でキャッシュしたくないURLを登録しておきます。
なおURLにはワイルドカードが使えます。例)www1.plala.*
3.インターネットの利用
他のパソコンから、LANを通じてホストのモデム(あるいはTA)を経由してインターネットアクセスするためには、
ホスト側 何も設定する必要はありません。ダイアルアップ接続でインターネットにあらかじめ接続しておくだけです。
クライアント側
(IE4.0の場合)
(1)「表示」−「インターネットオプション」で接続のタブをクリックします。
(2)”LANを使用してインターネットに接続”にチェックします
(3)”プロキシサーバーを使用してインターネットにアクセス”にチェックを入れて
アドレスはBJDがインストールされているホストのIPアドレスに設定、ポートは8080にします。 以上で設定完了です。

なお、クライアントから閲覧したインターネットのデータはホスト側に保存されており、次回から高速に表示することができます。(これがプロキシサーバ本来の役目)
この容量は最初5Mbyteに設定されていますが、自由に変更可能です。
なお、ホスト側もキャッシュを通じてインターネットアクセスすることが可能です。この場合、クライアント側と同じ設定でOKです。
クライアント側
(IE5.0の場合)
(1)「ツール」−「インターネットオプション」で接続のタブをクリックします。
(2)LANの設定で”プロキシーサーバー”を使用するにチェックし
アドレスはホストのIPアドレスに設定、ポートは8080にします。 以上で設定完了です。
4.メールサーバーの利用
クライアント側から、ホストに設定されたメールサーバを通じてメールの送受信が可能です。
「設定」−「プロキシーサーバ」−「メール」でSMTPとPOP3を設定します。
クライアントも同じメールサーバーを通じてやりとりする場合はこれだけでよいのですが、メールサーバーが違う場合は「追加」でSMTPとPOP3を指定します。
Outlookの場合 (1)pop3サーバーとSMTPサーバーを、BJDがインストールされているホストのIPアドレスに設定します。
(2)アカウントやパスワードは普通の設定でOKです。
Postpetの場合 (1)「設定」−「各種設定」でSMTPサーバーを、BJDがインストールされているホストのIPアドレスに設定します。
(2)POPアカウントを設定します。
例)アカウントがABCでホストIPが10.142.23.201の場合 ABC@10.142.23.201
(3)名前はメール送信するときに表示されるものなので何でもOK。
ポストペットの場合はメール設定に癖がありますので、注意して下さい。(特にPOPアカウント)
特別なユーザーの登録について
ユーザー名(メールクライアントで設定したもの)
パソコンのメール設定で、ユーザー名(メールソフトによってはアカウントと記しているものもあります)を設定する項目がありますが、それのことです
この名前は自由に付けられますが、初めは下の設定と同じにした方がわかりやすいです。

ユーザー名(プロバイダで指定されたもの)
これは、BJDを使わない単独でのメール設定で使用する、ユーザー名です。
契約したプロバイダーから指定されたものを使用します

送信メール(SMTP)サーバー
直接インターネットに接続されているパソコンと同じサーバーでメールアドレスだけが
ちがうのでしたらここの設定はデフォルトのサーバーを使用するでOKです

受信メール(POP3)サーバー
上記と同じです。

なおどちらも通常はポート25と110のままで変更する必要はありません。
しかし、ウィルスバスター2001がサーバーにインストールされているとPOP3trap?だったかで、クライアントからのメール送受信ができません。
これはウィルスバスターが常時ポート25と110を監視しているためです。
対処としてはクライアントのメールソフトのポートを26と111に変更し、BJDのポートも26と111に設定します。
5.ftp転送の設定
クライアントからいろいろなftpサーバーへ接続し、ホームページの更新やftpサーバーからデータのダウンロードができます。ただ設定が少し特殊です。(Verの古いBJDにはバグがありアップロードデータが欠落します。最新Verは問題ありません)
ホスト側 何も設定する必要はありません。ダイアルアップ接続でインターネットにあらかじめ接続しておくだけです。
クライアント側 (1)ftpサーバー名をBJDがインストールされているホストのアドレスに変更します。
(一例:10.142.23.201)
(2)アカウント設定やパスワードは、プロバイダから指定されている通り入力します。
(3)ftpソフトのプロキシーサーバーを”使用する”設定にします。
(4)ftpソフトのFireWall設定をUSER ユーザ名@ホスト名に設定します。
(5)FireWallホストのアドレスはBJDがインストールされているホストのアドレスを入力します。またポートは21を指定します。
なおこの設定はフリーソフトのFFFTPを基準に書いてあります。
FFFTPの入手先はこちら→Sota's Home

おまけ
WinProxyからBJDへの移行について
名称が変わりましたので、一部のファイル名を変更し新しいBJDのフォルダにコピーする必要があります。
コピーするファイルは
1.WinProxy.LogをBlackJumboDog.Logにリネームしてコピー
2.WinProxy.DatをBlackJumboDog.Datにリネームしてコピー

さらに一部設定変更が必要
1.BJDの設定でキャッシュホルダをBJDがインストールされているフォルダ名に変更