最終更新日:2012/01/03
ThinkPad X60、X61の部屋 元に戻る

簡単なスペック紹介
Thinkpad X60
2006年7月発売。
発売当時のPC WATCH記事
当初はFSB667MHzのYonahコア、Core Duo T2300(1.66GHz)/Core Solo T1300(1.66GHz)の2種類でスタートしました。

チップセットはIntel 945GM Expressでビデオ機能内蔵のもの。液晶パネルはXGA(1024x768)の12.1インチになります。X40シリーズのようにオンメモリはありませんが、メモリスロットが2スロットになりました。メモリはDDR2で1スロットあたり2GまでOKです。

HDDはX40シリーズの1.8インチから一般的な2.5インチ S-ATAに変更されましたので、簡単に大容量のものと換装することができます。

サイズは幅268×奥行き211×高さ20〜35mm、1.43kg。X40シリーズと大きさは同じですが、後ろ側が約8mm厚くなり、質量も200gほど増加しました。
X40シリーズ同様、CDドライブを使用する場合はウルトラベースを装着しますが、ラージバッテリサイズになっているため、奥行きがやたら大きくなっています。

同時に、低電圧版のCore Duo L2300(1.5GHz)を使用したX60sも発売されました。こちらは専用の筐体と液晶パネル、CPUファンを使用しており、特に軽量のモデルはHDDが1.8インチになっています。

サイズは268×221×20〜28mmとなり、後ろ側が薄くなっています。これはバッテリーセルが丸型ではなく、楕円型のセルを使用したX60s専用のスリムラインバッテリーを使用した場合の寸法です。X60のバッテリーを使用すれば、厚みは同じになります。

また、最軽量のモデルは質量が1.16kgとなっていますが、無線LANまでもがオプション扱いになっていますので一般的ではありません。

2006年10月
発売当時のPCWatch記事
CPUがCore 2 Duo T7200(2GHz)1706Gxx、1706Qxx、T5600(1.83GHz)1706Mxx、T5500(1.66GHz)1706Kxx、1706Fxxに変更されました。

X60sシリーズもCPUがCore Duo L2500(1.83GHz)、L2400(1.66GHz)17027xxに変更。さらに超低電圧のU1300(1.06GHz)を使用したモデル(17028xx)も追加。1.8インチHDDモデルは消えて2.5インチのみとなり質量が1.27kgに増加。

MIMOモデルも追加されました。

ThinkPad X61
2007年5月発売
発売当時のPCWatch記事
CPUはX60と同じCore 2 Duoですが、チップセットがIntel GM965 Express(ビデオ機能内蔵)に変更され、FSB800MHzのMeromコアに変わりました。
Core 2 Duo T7300(2GHz)76754xx、T7100(1.8GHz)76753xxのモデルがあります。

2007年7月
発売当時のPCWatch記事
X60sもモデルチェンジしX61sとなり、CPUが低電圧版Core 2 Duo L7300(1.4GHz)に変更されました。

2008年3月
発売当時のPCWatch記事
CPUがPenrynコアのCore 2 Duo T9300(2.5GHz)/T8300(2.4GHz)/T8100(2.1GHz)に変更されました。従来コアのT7500、T7300、T7250、T7100モデルもあります。

X61sにはCore 2 Duo L7500(1.66GHz)が追加されました。


所有しているX60、X61
X61 1号機(7673-A11)ベンチマーク
仕様:WindowsVistaBusiness、Core2DuoT7300(Merom 2GHz)
入手時の状態:メモリ1Gx2=2Gbyte、100GByteHDD(DtoD有)。
11n無線LAN、Bluetooth
2011年8月 \16,100で入手しました。我が家初のCore 2 Duo搭載機です。キーボードの文字消えがありましたので、別途入手し交換。

Atheros AR5008の発熱が尋常でないので、Intel 4965AGNに載せ替えて使用中です。
X60(1709-25J)ベンチマーク
仕様:WindowsXP SP2、CoreSoleT1300(1.66GHz)
入手時の状態:メモリ1G+2G=3Gbyte、
40GByteHDD(DtoDあり)、11g無線LAN。
2011年8月 \5,700で入手。キーボードは文字消えやテカリもない美品。バックライトが点灯しない為ジャンク品扱いでしたが、交換にてOKになりました。

Core Soloの性能がどの程度か確認する為に入手しましたが、結果PentiumM(Dothan1.73GHz)と同等でした。性能確認後、パスワードジャンクを修理したCoreDuoL2400のシステムボードと入れ替えて運用しています。
X61 2号機(7673-3NJ)
仕様:WinodwsXP SP2、Core2DuoT7100(Merom 1.8GHz)
入手時の状態:メモリ512Mx2=1Gbyte、HDDなし(マウンタも無し)。
11g無線LAN、Bluetooth
2011年11月 バックライト点灯せず、LAN動作不良のジャンク品を、送料込み\5,000(ウルトラベース付)の激安で入手しました。

分解して確認したところバックライトに問題は無く、システムボードのヒューズが切れており、交換にて点灯するようになりました。LANはトランスが焼損しているのがわかりましたが、部品がないため今のところ修理不能です
→2012/01 焼損していたトランスをジャンク基盤から移植し修理完了。

\1,000で入手した80G-HDDを取り付け、Windows7 Enterpriseをインストールしテスト用として運用中です。
X61 3号機(7673-K76)
仕様:WindowsVistaBusiness、Core2DuoT7100(Merom 1.8GHz)
入手時の状態:メモリ1G、HDDなし(マウンタ有)。11g無線LAN、Bluetooth

2011年11月 起動しないと記載されたジャンク品を\4,100で入手しました。

分解して確認してみたところ、セキュリティチップとEEPROMが剥がされていました。セキュリティチップはテープで貼ってあったので、元通りに取り付け、EEPROMは他機種から移植にて復活。

液晶パネルの状態は良好。バッテリーも使用可でした。
X60 2号機(1709-GDJ)ベンチマーク
仕様:WindowsXP SP2、Core2DuoT7200(2.0GHz)
入手時の状態:メモリ1G、
HDDなし(マウンタ有)、11n無線LAN、Bluetooth。
2011年12月 電源が入らないと記載されたジャンク品を、\3,300で入手しました。

分解してみると、バッテリー装着部付近に焼けたあとが見られました。ヒューズは切れていなかったので、焼けている箇所を無水エタノールで清掃してみたところ、無事立ち上がるようになりました。


ドライバー関係のリンク
Windows7用
ほとんどのドライバーはWindows7標準でOKですが、Fn+F5を有効にするためには下記のドライバが必要です
オンスクリーン表示・・・・Lenovo ホットキー機能 2011/10/11 Ver. 3.70.0001
このドライバーが入っていないと、ミュートのボタンが機能しません(アップ・ダウンはOK)。
Bluetooth・・・・Bluetooth with Enhanced Data Rate ソフトウェア II (Windows Vista/7) 2011/03/23 Ver.6.2.1.3100

その他、X6xのドライバー関連の一覧は→こちら

注意:
ディスプレイドライバーをIntel最新のものに変更すると、なぜかFn+Home&Endでの輝度変更時、オンスクリーン表示が出ません。
LenovoサイトのVer.8.15.10.1867(7ld703wj.exe)へバージョンダウンすれば表示されるようになります。
ディスプレイドライバーとホットキー機能の導入順による不具合かどうか、現在検証中です。


キーボードの種類
X6xシリーズ用のキーボードはNMB製とChicony製の2種類があります。さらに、NMB製は2種類あり、Windowsキーのマーク位置が異なります。

Chicony製・・・42T3556
NMB製・・・39T7290 Windowsマークが左寄り、42T3492 Windowsマークがセンターで、裏側のトラックポインタシールドにアルミテープが貼られています。
上が39T7290、下が42T3492

X40シリーズ同様、NMB製は文字消えが激しいですが、Chicony製は大丈夫です。


X61tabletとX61システムボードの違い
X61を修理するため部品取りジャンクで、X61Tablet用のシステムボードを入手しましたが、よく見るとコネクタや配線に違いがあることがわかりました。

今後の参考のため、比較してみました。

全体的な違い
表側にシールド用の銅製シールが貼られています。

Bluetoothモジュール&指紋認証
X61では指紋認証用に使用されているコネクタから配線(FRU:93P4371)が出ており、その先にBluetoothユニットがついています。

マイク
X61では基板に直付けされているマイクが、コネクタ接続となっています(マイク自身は液晶パネル側についています)。

ペンスイッチ&スピーカ
スピーカコネクタ付近にコネクタがついています。スピーカコネクタの方向が違います。

表側の違いはこれだけで、裏側には違いを見つけることはできませんでした。

上記箇所を改造すれば、X61-X61Tabletのシステムボードは相互に流用できそうです。
→2011/12/30追記。BIOSが違うので、タッチパネルが使えないかも。