最終更新日:2012/01/12 | |
ThinkPad T4xの部屋 | 元に戻る |
発売時期と簡単なスペック紹介 |
ThinkPad T40 2003年3月にThinkPad T30の後継として発売されました。→発売当時のPC Watch記事 CPUはPentiumM 1.30〜1.60GHz、チップセットはIntel 855PM、液晶パネルは14.1インチのXGA(1024x768)とSXGA+(1400x1050)でスタートしました。311×255×26.6〜31.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量2.23〜2.42kgとT30にくらべかなり薄く、軽くなりました。 搭載されているビデオチップがモデルにより異なっています。 SXGA+のモデル(2373-9xx)はATI MOBILITY RADEON 9000(32MB)、XGAのモデルはATI MOBILITY RADEON 7500(32MB)と16MBの2タイプ、CPUにPentimuM 1.3GHzが搭載された下位モデル(2373-6xx)はATI MOBILITY RADEON(16MB)。最上位のT40p(2373-Gxx)はSXGA+でATI MOBILITY Fire GL 9000(64MB)になっています。 一番下位のモデルと上位モデルの価格差が約2倍もあり、細かく仕様が分かれていたようです。 CPUはmPGA479MのSocket479で簡単に交換ができます。 ThinkPad T41 2003年10月発売 半年ごとのモデルチェンジの周期は他のThinkPadシリーズと変わりません。→PC Watchの記事 CPUがPentiumM 1.40〜1.70GHzになりました。 ビデオチップはSXGA+のモデル(2373-9xx)がATI MOBILITY RADEON 9000(32MB)とATI MOBILITY RADEON 7500(32MB)の2タイプ XGAのモデルはATI MOBILITY RADEON 7500(32MB)のみと分かりやすくなりました。 最上位機種のT41p(2373-Gxx)はCPUがPentiumM 1.7GHz、ビデオチップがATI MOBILITY Fire GL T2(128MB)になっています。 ThinkPad T42 2004年6月発売。→PC Watchの記事 CPUがPentiumM 1.50GHzとDothanコアのPentiumM 725(1.60GHz)、M735(1.70GHz)、M745(1.80GHz)になりました。ビデオチップはSXGA+のモデルがATI MOBILITY RADEON 9600(64MB)(2373-9xx)とATI MOBILITY RADEON 7500(32MB)の2タイプ、XGAのモデルはATI MOBILITY RADEON 7500(32MB)のみです。 全機種に無線LANが標準装備となり、また新たに15インチSXGA+モデルが追加となりました。 ThinkPad T42p 2004年7月発売。→PC Watchの記事 モバイルワークステーションの名がついたpタイプ。CPUはPentiumM 755(2GHz)、ビデオチップはMOBILITY FIRE GL T2(128MB)。14.1インチモデルはすべてSXGA+(2373-KTx)で、15インチモデルには1600x1200のUXGAモデル(2373-KXx、2373-KZx)が追加されました。 ThinkPad T42 2004年10月発売。→PC Watchの記事 指紋認証付きになり、ATMELのセキュリティチップが搭載されました。T42pのCPUはPentiumM 765(2.1GHz)(2373-Pxx、2373-Qxx)に強化されました。 ThinkPad T43 2005年3月発売。→PC Watchの記事 チップセットがIntel 915GM/PMになり、ExpressCardスロットも付きました。FSBが533MHzにアップされメモリもDDR2となり、T42までとは全く違った中身になりました。 最上位機種はPentium M 760(2GHz)、MOBILITY RADEON X300が採用されています。 新たに、Pentium M 730(1.60GHz)採用で915GM内蔵グラフィックの廉価版モデル(1871-xxx)が発売されました。 ThinkPad T43p 2005年4月発売。→PC Watchの記事 モバイルワークステーションの名がついたpモデル。ATI MOBILITY FireGL V3200採用で、15インチ1400x1050(SXGA+)と1600x1200(UXGA)の2種類があります。CPUはPentiumM 770(2.13GHz) ThinkPad T43 2005年8月発売。→PC Watchの記事 Pentium M 770(2.13GHz)が追加されました。1871-xxxはPentium M 740(1.73GHz)になりました。 |
所有しているT4シリーズ | |||
T42(2373-J7J)ベンチマーク 入手時の簡単なスペック PentiumM 725(Dothan 1.60GHz)、HDD 40G、メモリ・キーボード・モデム・無線LAN・バッテリーなし
CPUはPentiumM 725(Dothan 1.6GHz)、メモリ768Mbyte、HDDは20Gbyte、液晶パネルはSAMSUNG LTN141P4-L02のSXGA+を取り付けています。 →2010年11月現在。上半身やCPUなどを他にT4xに提供したため、今はバラバラになっています。 |
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入手時の簡単なスペック PentiumM 1.60GHz(Banias)、HDDなし、メモリ512M 2010/08 \5,000で入手。あまり出まわっていない14.1インチSXGA+(1400x1050)のモデル。T42をSXGA+化するために入手しました。14.1インチのSXGA+パネルは上↑の2373-J7Jへ提供し、ジャンク品のシステムボードセットに入っていたSXGA+の15インチFlexView上半身を流用し、T41の15インチモデルという、実際には存在しない機種を作り上げました。 CPUはPentiumM 725(Dothan 1.6GHz)、メモリ768Mbyte、HDDは20Gbyte、2200BGの無線LANを装着し、我が家で初の15インチ液晶モデルになりました。 バックライトが劣化しており赤くなる不具合がありましたので、CCFLを交換しました。 |
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T42(2374-KJ1) 起動しないと記載されたシステムボード(256MByteDDRメモリ付)で、ダメ元で修理してみようと分解したところ、PCカードスロット下の基板に何かが干渉した痕跡を発見。ICの足が曲がっており、さらにチップコンデンサと抵抗が外れていました。 曲がったICの足を修理し、紛失していた部品を取り付けることで正常に使えるようになりラッキー。 14.1インチSXGA+の上半身、指紋認証のパームトップを取り付け使用できるように。 CPUはPentiumM 1.6Ghz(Banias)、メモリ512Mbytex2=1Gbyte、5400rpm 40GByteHDD、Intel2200BG無線LAN、BMDC200bのBlueToothとフル装備状態です。
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2011年8月 1871-xxxのパーツと寄せ集めされた、起動不安定のジャンク品を修理しました。 ICH6-Mサウスブリッジのハンダ剥がれが原因と思われたため、リフローにて動作が安定しました。 CPUはPentiumM 760(Dothan 2GHz)、メモリ1Gbyte、5400rpm 40GbyteHDD、Atheros無線LANとSXGA+の上半身を組み合わせて現在メインで使用しています。。 |
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2010年11月 S.S氏から無料で頂いたSVP付きのシステムボードを解除し使えるようにしました。T43に使用されているEEPROMは特殊で、SVPを解除するのはかなり難しいのですが、独自の方法を編み出して解除しました。 不足部品を保有していたストック品から補充し、使える状態に復元。 CPUはM740(Dothan 1.73GHz)、メモリ512Mbyte、30GbyteHDD、Atheros無線LANとXGA液晶の組み合わせになっています。 |
キーボードについて | |||||||||||
T4xシリーズに使用できるキーボードは3種類あります。R50シリーズのキーボードも同じなので流用ができます。 しかし、15インチ用と14.1インチ用は取り付けネジの位置と数が違うので互換性はありません。 所有している3種類のキーボードのキートップを外して比較してみました。
キーボードの浮き上がり カーソルキー付近が浮いたようになっている場合は、ベゼルの嵌め合いが間違っている可能性があります。
しかし、キーボードはこの厚み分浮いてしまいますので、カーソルキーを押した際に、なんとなくふわふわした感じがします。 パームレストのキシミ 指紋認証モデルのT42で、パームレスト右側からキシミ音が発生しました。トラックポイントを操作しようと、右手の力を入れるたび、キシキシ音がするので気になって仕方がありません。色々調べた結果、パームレスト裏側に縦に入っている補強リブと、HDDベイのプラ部品が微妙に干渉し、キシミ音が出ていることがわかりました。 リブを削ることも考えましたが、薄手の両面テープをリブ部分に貼り付けることでキシミ音がなくなりました。 |
液晶パネルについて | |||||||||||||||||||||||||||||
XGA IDTech N141X7-L04(FRN P/N 92P6675)は、X41やX31用と同様、青みがかっています。 SAMSUNG LTN141XA-L01はR50eにも使用されています。CCFLが1.8mmと細いため、折れているものが多いです。R40シリーズまでのSAMSUNG液晶と比べ、アクリル導光板端面の黄変が発生しにくいようです。 SXGA+ T4xシリーズにはSXGA+(1400x1050)の液晶パネル(SAMSUNG LTN141P4-L02)があります。RADEON7500以上のT4xシリーズならそのまま使用することができます。ただし、ケーブルがXGA用とSXGA+用とでは異なっています。 (T43の18xxモデルなど、チップセット内蔵VGAのタイプはSXGA+パネルをつけても動作しません) ケーブルのコネクタ側を見ると、抵抗の位置が違っています。これで区別していますので、XGA用のケーブルも抵抗の位置を変えると、SXGA+に流用できます。2010/10/10 実験済み
15インチ用は14.1インチ用とまったく形状が異なるケーブルになっていますので互換性はありません。 注意: XGA、SXGA共、ケーブル先端についているパネル開閉スイッチを破損させないように注意してください。液晶パネル分解の際にベゼルに引っ掛けると簡単に取れてしまいます(わたしは3回も破損してしまいました)。 なお、このスイッチはX3xシリーズのシステムボードに使われているものとほぼ同じで流用が可能です。 バックライトの交換方法(Samsung LTN141XA-L01)
・バックライトが収納されているコの字金具の中に、アクリル板と背面の反射板が食い込んでいます ・偏光板2枚と拡散板のシートは、コの字金具の外にあります。このシートはプラフレームに金具で固定されています。 ・液晶パネルは、偏光板の上に乗っているだけで、金属フレームで押さえられています。 このような食い込みタイプは、バックライト交換が簡単にできないので厄介な液晶パネルです。 食い込んでいることを考慮せず安易に交換作業を行うと、下部からの光漏れが激しくなり、大変見づらくなります。 なお、一般的な液晶パネルは、コの字金具がアクリル板に食い込んでいないので、裏側から簡単に外せます。また取り付けも簡単です。 分解方法
15インチ用液晶ケーブルの解析 へろへろ3殿のブログ(2010年10月26日)で解析された結果が紹介されていました。 ケーブルに穴があけられており、その位置でXGA、SXGA+、UXGAを区別しているようです。詳しくは、上記ブログで確認してください。
14.1インチ液晶ベゼルのはずし方 ベゼルは両面テープで止められていますので、割らないように注意して下部から外します。上部は固くはめられていますので、横からのイメージを見て、爪を割らないように外します。 15インチ用は横のねじを外さなくても、ベゼルを取り外すことができます。 15インチFlexView IDTechの150P3-L01(P/N 92P6671 FRU 92P6680)が使用されています。バックライトの寸法は、長さ311mm直径2.2φ。交換は簡単で、フレーム(外枠)のネジを外した後、下側を浮かすと横から抜くことができます。 ケーブルは14.1インチ同様、XGAとSXGA+とで異なっています。14.1インチ用のように抵抗ではなく、フィルムケーブルに穴をあけて区別しています。したがって流用は難しい(できない)と思います。
もう一台あるT42には、LG LP150E05(A2)が使用されていました。T42シリーズの保守マニュアルではFlexViewはIDTechのみになっています。調べてみたところ、T60シリーズ用のFlexView液晶パネル(FRU 13N7078)であることが判明しました。 T42用とT60用は互換性があるようです。 |
miniPCI無線LANカードについて |
X41用のAR5BMB-44(FRU P/N:39T0429)も使用できますが、BIOSのアップデートが必要な場合があります。 T41のBIOS Ver.3.05a(1RETC6WW)とEmbedded Ver.3.01aの組み合わせでは1802エラーが出て使用できませんでしたが、最新のBIOS Ver.3.21(1RETDPWW)とEmbedded Ver.3.04(1RHT71WW)に更新することで使えるようになりました。 WM2200BG(FRU P/N:93P3485)は古いVerのBIOSでも使用できました。 |
冷却ファンの違い | ||||||||||
T4xシリーズの冷却ファンはなんと5種類もあります。
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指紋認証モデルの違い | |||||
T42は指紋認証が付いているものと無いものの2種類があります。 指紋認証の有無で、ウルトラスリムベイのアルミ放熱板の形状が異なりますので注意が必要です。
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ウルトラベイスリムドライブについて | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
T4xには、X4x、X6x、T6xシリーズ用のウルトラベイスリムドライブを使用することができます。X6x、T6x用はベゼルがフラットタイプなので、若干の違和感がありますが、動作に問題はありません。 所有しているドライブ一覧
UJDA745読み込み不良の修理 ジャンク品でCDの読み込みができないものを数台入手しました。 メディア挿入後、最初の点滅が消えるまでの回数 正常なドライブ・・・CD-R/15回、CD-RW/15回、DVD-R 12回、DVD-RAM 24回 壊れかけのドライブ・・・CD-R/18回、CD-RW/15回(傷あり22回)、DVD-R/12回、DVD-RAM/20回でエラー 入手したジャンク品ですが、ほとんどはレンズの清掃と内部プリズム付近のエアーブローで読み込み不良は解消されました。しかし、どうしてもダメなものもありましたので、禁断のレーザ出力の調整を行ってみました。
2台あるUJDA745の抵抗値を確認してみました。 読み込みOK・・・・DVD用1344Ω、CD用587Ω 読み込みNG・・・・DVD用690Ω、CD用344Ω 読み込み不良を解消するには、VRを時計回りにまわして抵抗値を下げれば良いようなので、テスターで抵抗を測りながら調整してみました。 DVD用のVRを回してみたのですが、固くて回らなかったので力を入れたところ割れてしまいました。仕方ないのでVRを外して見ましたが、DVDは認識すらできなくなってしまいました。 DVDのほうはあきらめてCD側を調整してみました。今度はVRを壊すこともなく、調整ができました。元の抵抗値344Ωに対し、なぜか間違って430Ωにしてしまいました。この状態だと、少し傷の入ったCD-RWが消去できなくなってしまいました。 あたらめて、調整をやり直し今度は250Ωに調整しました。先ほど消去できなかったCD-RWも無事消去でき、VR調整の効果はあるようです。残念なのはDVDのほうですが、VRの代わりに取り付けできそうなチップ抵抗を探して直すつもりです。 |
ドライバー関係のリンク(WindowsXP用) |
ウルトラナビ・・・・UltraNav ドライバー (Windows 7 32-bit /Vista
32-bit/ XP 2010/07/15 Ver.15.0.24.0 ↑R40以降のThinkPad共通 省電力・・・・ThinkPad 省電力ドライバー (Windows 98 SE/Me/2000/XP/Vista/7 2010/09/09 Ver1.60 ↑ほぼすべてのThinkPad共通で使用できます(s30やX30、570Eにも対応) 以下のドライバーはThinkPadX31以降の機種で共通になります LAN・・・・インテル PRO/10/100/1000 LAN アダプタ ソフトウェア (10/100 Mbps および ギガビット イーサネット ドライバー) (DOS, OS/2) Ver.Release (Build 73398) 2009/05/25 Ver. ビルド 73398 オンスクリーン表示・・・・ホットキー機能統合 2010/09/03 Ver. 3.11.0001 ↑3.02.0000以上に更新する場合は、Access Connections バージョン 5.50以上も必要 (Fn+F5 キー操作のサポートのため) ディスプレイドライバ・・・・ATI ディスプレイ・ドライバー Windows XP/2000用 (ATI Mobility RADEON/FireGL) 2007/09/20 Ver.8.133.2.1.1.1-070206a-043154C オーディオ・・・・オーディオ・ドライバー (Windows 98 SE/2000/XP)(対象デバイス SoundMax Integrated Digital Audio) 2005/10/05 Ver.5.12.01.5410 バッテリーメータ・・・・省電力マネージャー 2010/08/31 Ver1.88 (Microsoft .NET Framework 3.0が別途必要) ※バッテリー省電力機能設定 パッケージ も使用できます モデム・・・・Integrated 56K Modemプログラム(Windows 98/98 SE/NT 4.0/2000/XP) - ThinkPad 一般 2006/03/14 Ver.7.34.00.50 ↑直接ドライバーのみをインストールする場合は、ICHのほうを選択します。 以下のドライバーはT42以降用です(X41も共通) 指紋認証・・・・指紋認証ソフトウェア 5.8.2.4462 for Windows 2000, XP, Vista (32ビット版のみ) 2007/10/03 Ver.5.8.2.4462 セキュリティチップ・・・・Atmel TPM (Trusted Platform Module) デバイス 2008/02/26 Ver.3.0.0.15 以下のドライバーはT43専用です ディスプレイドライバ・・・・ATI ディスプレイ・ドライバー(Windows XP) 2009/12/03 Ver.8.593.100.7-090929a-089427C ↑2668-xxx用。.NET 2.0 Freameworkが一緒にインストールされます。 ディスプレイドライバ・・・・ディスプレイ・ドライバー(INTEL 910GML/915GM/940GML/945GM)(Windows 2000/XP) 2006/10/25 Ver.6.14.10.4693 ↑1871-xxx用 セキュリティチップ・・・・Winbond (National Semiconductor) TPM (Trusted Platform Module)デバイス 2007/02/02 Ver.5.1.47.2011 ↑不明なデバイス Intel(R) 82801FBM LPC Interface Controller - 2641 と表示されるものです LAN・・・・Broadcom NetXtreme ファスト/ギガビット イーサネット ソフトウェア 2008/10/28 Ver.10.35.0.0 BlueTooth・・・・Bluetooth with Enhanced Data Rate ソフトウェア(Windows XP/2000) 2008/10/01 Ver.5.1.0.4700 |
液晶表示の不具合について | ||||||
T4xシリーズは筐体の剛性が不足しており、液晶パネルを開いた状態でパームレスト部分を持つとシステムボードに負担がかかります。ボトムケースの強度不足に加え、後方に重量のあるバッテリーを装着したため手前を持つと曲がってしまいます。 システムボードがT6xシリーズのようなフローティング構造なら、ボトムケースがひずんでも問題ないのですが、ちょうどRADEONのVGAチップが取り付けられている付近がウルトラベイの固定ネジとキーボードの固定ネジでボトムケースにがっちりと止められています。 それに対し、左に取り付けられているCPUファンはボトムケースに固定されておらず、システムボードの裏面と挟みこむように取り付けられています。 そのため、ボトムケースが歪むような持ち方をしているとシステムボードが歪み、何もない真ん中のVGAチップ付近に集中して負担がかかり、最後はハンダが剥がれてしまい液晶表示不良となってしまうのではないかと考えられます。 VGAチップはBGAパッケージになっていますので、再ハンダすることは不可能です。この障害が発生するとシステムボードを交換するしか方法はありません。 液晶表示障害の例
さらにひどくなると画面が2重に表示され、最後は全く起動しなくなってしまいます。 起動しないT4xシリーズのVGAチップ右側付近を押さえながら電源を入れてみます。それで正常に画面が出るようなら、間違いなくVGAチップのハンダ剥がれです。 |
起動不良の不具合について | ||||
VGAチップのハンダ剥がれでも起動不良は発生しますが、T2xシリーズやX31シリーズのように、部品の劣化?と思われる起動不良も発生します。 現在確認しているパターン 1.電源投入で、ピーピッピッ(−..)のエラー音がして画面表示しない VGAチップのハンダ剥がれの可能性が大です。 2.電源投入で冷却ファンが回転するが、全く起動しない 部品の劣化あるいは断線が原因と思われます。 ACアダプタを挿した状態で、下記の電圧が出ているか確認します。
CPU付近の1.8VはL9下のMAX1845(U51)、1.2VはL8下のMAX1845(U29)で生成しています。 |