1940年のドイツと日本の出来事
1940年
・ドイツ空挺部隊、デンマークとノルウェーを攻撃
・ドイツ軍136個師団と連合軍137個師団が対峙する西部戦線で電撃戦開始(マンシュタイン計画発動)
・ベルギー、オランダに侵攻
・ドイツ軍、難攻不落を誇るフランスのマジノ線を突破
・パリ無血占領。フランス降伏(独仏休戦協定)
・イギリス空襲
・総統、独ソ戦を計画
昭和
15年
・姫路城連合葉書発行
・日独伊三国同盟
・フランス降伏のため、仏領インドシナ北部に進駐

トップページへ (TOP)


1940年に発行されたドイツ切手

※色の表示は目安です。

1940.3.3 (日曜 Sonntag, Sunday)

1.ライプチヒ春期見本市

3Pfennig ドイツ図書館と最初に活版印刷を行ったグーテンベルク(1400?-1468)
6Pfennig アウグストゥス広場の時計台
12Pfennig 市場と旧市庁舎
25Pfennig 技術と建築の大見本市会場

 見本市で有名なライプチヒ見本市の切手です。戦後もこの見本市の切手が発行されました。

・有効期限は1941年12月31日です。


1940.3.28 (木曜 Donnerstag, Thursday)

2.ベルリン ドイツ切手展 付加金付き

24+76Pfennig 濃緑 官庁の中庭の風景

 3月28日(木)から3月31日(日)までベルリンで開催されたドイツ切手展のための記念切手です。最初、切手は会場内の特設郵便局で、50Pfennigの入場券1枚につき切手が1枚購入できました。4月1日からは郵趣窓口で販売されました。

・有効期限は1941年12月31日です。


1940.4.10 (水曜 Mittwoch, Wednesday)

3.総統51歳誕生日 付加金付き

12+38Pfennig 花束を持つ少女と総統

 恒例の誕生日記念切手です。報道写真からの1ショットがそのまま使われた感じの絵柄です。なお、総統の誕生日は4月20日です。

・有効期限は1941年12月31日です。


1940.4.30 (金曜 Freitag, Friday)

4.メーデー 付加金付き

6+4Pfennig 剣を持つ騎士

 メーデー記念ですが、労働者ならぬ兵士を連想させるデザインは、明らかに党の宣伝の切手です。

・有効期限は1941年12月31日です。


1940.6.22 (土曜 Sonnabend, Saturday)

5.大ドイツ杯3歳馬ブルーリボン賞競馬 付加金付き

25+100Pfennig 障害物を飛び越える馬

 6月23日(日)から6月30日(日)にかけてハンブルクで開催される競馬を記念した切手です。1936年から続く競馬切手シリーズに新たに加わったものですが、戦争中でもこのような競馬記念切手が発行される背景は、軍需産業一色の世の中にあって息抜きの娯楽の場を設けるという意味合いもありますが、むしろ戦費捻出政策の一環でもありました。実際、この切手には額面の4倍もの付加金が付けられています。

・有効期限は1941年12月31日です。


1940.7.20 (土曜 Sonnabend, Saturday)

6.第7回ブラウンリボン賞競馬 付加金付き

42+108Pfennig 古代の(馬の)戦車

 恒例のミュンヘン市内のリーム(Riem)で開かれる競馬を記念した切手です。

・有効期限は1941年6月30日です。


1940.7.25 (木曜 Donnerstag, Thursday)

7.オイペン、マルメジー、モレネ地区編入 付加金付き

6+4Pfennig 濃緑 マルメジーの風景
12+8Pfennig オイペンの風景

 ベルギーに侵攻したドイツ軍が、第一次世界大戦の敗戦でベルギーに返還した旧ドイツ地区を回復したことを記念した切手です。同地区は、ドイツ国境に近いワロン語地区に属し、現在は再びベルギーに返還されています。

・有効期限は1941年12月31日です。


1940.8.9 (金曜 Freitag, Friday)

8.ヘルゴラント島獲得50年 付加金付き

6+94Pfennig 濃緑/ 海上から見たヘルゴラント島の風景

 ドイツが持っていた東アフリカの権益と交換するために、イギリスが(イギリスの東に浮かぶ)ヘルゴラント島を譲渡してから50年経つことを記念した切手です。→(参考)東アフリカの歴史 ドイツにとって、ヘルゴラント島獲得は、領海を広げるという大きな意味を持っていました。

・有効期限は1941年12月31日です。


1940.11.5 (火曜 Dienstag, Tuesday)

9.冬期慈善

3+2Pfennig ダンチヒ(グダニスク)のアルトゥス(アーサー)宮殿
4+3Pfennig 灰青 トルンの市庁舎
5+3Pfennig 黄緑 カウプの王宮
6+4Pfennig ポーゼンの劇場
8+4Pfennig ハイデルベルク城
12+6Pfennig トリール(トリアー)のローマ時代の遺跡であるポルタ・ニグラ(黒門)
15+10Pfennig プラハの新ドイツ劇場
25+15Pfennig ブレーメンの市庁舎
40+35Pfennig ミュンスターの市庁舎

 恒例の冬期慈善用の付加金付き切手です。前年同様、名所と建造物がテーマです。

・有効期限は1941年6月30日です。


1940.11.26 (火曜 Dienstag, Tuesday)

10.ジフテリア血清発見50年

6+4Pfennig 血清療法の創始者エミール・フォン・ベーリング(1854-1917)
25+10Pfennig 同上

 ジフテリアは、菌が呼吸から体に侵入し、5日間の潜伏後のどや鼻の粘膜で増え続け、呼吸困難になる病気です。19世紀末では、のどのジフテリアは死亡率90%という不治の病でした。(ジフテリア菌の発見は、1883年です。)エミール・フォン・ベーリングは北里柴三郎とともに、破傷風菌を持つ動物の血清を他の動物に接種すると免疫効果を持つことを発見。さらに免疫効果ができた動物の血清を他の動物に接種すると同じ免疫効果を生むことも発見しました。これがジフテリアに応用され、死亡率の低減に成功。1901年にはノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

・有効期限は1941年12月31日です。


お断り

 1933年11月1日(水)発行の慈善切手から、切手のすかしに当時第一党であった特定の党のシンボルが入れられるようになりました。戦後70年を経過したとはいえ、今も当時を思い出される方々が多数いらっしゃるという事実をふまえ、このシンボルの入った切手の図版を当サイトでは一切公開いたしません。なお、これらの切手の図版を公開しているサイトを何ら否定するものではありません。

トップページへ (TOP)

Copyright © S.Stein 2001-2020