ドイツの切手 1875-79 Deutsches Reich, Germany

**1875-79年のドイツと日本の出来事**
1875年・プロイセン銀行が帝国銀行へ・修道院法成立（医療目的以外の活動禁止）・パン籠法成立（カトリック教会への資金供給差し止め）	明治８年	・日本最初の外信用切手（鳥切手）発行・改色桜切手発行・福沢諭吉の文明論之概略・郵便汽船三菱会社設立・元老院設置・海軍兵学校開校
1876年・ドイツ工業家中央連盟結成・バイロイト祝祭劇場落成・ブラームス、交響曲第1番初演・指揮者ブルーノ・ワルター生まれる	明治９年	・小判切手（旧小判）発行・小判葉書発行・ベルツ、東京医学校で生理学・病理学を教授・札幌農学校開校・廃刀令・三重騒動（地租改正反対運動）
1877年（ロシア・トルコ戦争勃発）	明治 10年	・日本最初の外信葉書（三五六はがき）発行・モース、大森貝塚を発見・西南戦争・日本の万国郵便連合加盟
1878年・統一ドイツ最初の外信葉書発行・皇帝ヴィルヘルム１世狙撃事件・ベルリン会議（ロシア・トルコ戦争後処理）	明治 11年	・参謀本部設置による軍政と軍令の分離・工部大学校開校・駒場農学校開校
1879年・保護関税諸法案可決（東欧・米からの低価格穀物流入に対抗）・文化闘争終結・ドイツ・オーストリー＝ハンガリー同盟・ジーメンスによる電気機関車製造・一時的景気上昇（1882年まで。後に下降）	明治 12年	・外信葉書（薄手唐草はがき）発行・教育令・横浜で最初の製茶共進会開催

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1875-1879年に発行されたドイツ切手

1875.1.1 (日曜 Sonntag,Sunday)

１．PFENNIGEシリーズ　

　PFENNIGEシリーズは、最初の統一通貨である1Mark（マルク）＝100Pfennig（ペニヒ）によるシリーズです。切手のデザインも低額は数字図案、高額は鷲図案に一新されました。鷲図案の切手は中央の鷲の胸当てがエンボス加工されています。後に図案の一部を改訂したPFENNIGシリーズがありますので、注意してください。なお余談ですが、この発行日と同じ日に、日本では外信用切手（鳥切手）が発行されています。

3PFENNIGE	3PFENNIG3
最後のEの代わりに数字の3になっている（数字図案）
PFENNIGE	PFENNIG
最後のEがない（鷲図案）

各地の特別料金が廃止され、料金体系もスリム化されました。ただし、1875年6月30日までは、外国宛の郵便は、宛先国によってまだ複雑な料金が残っていました。

	3Pfennige 50gまでの印刷物
	5Pfennige 市内用書状、市外用葉書、50gごとの外信印刷物(1875.7.1から)
	10Pfennige 15gまでの市外用書状、外信葉書(1875.7.1から)、等
	20Pfennige 15gを超え250gまでの市外用書状、書留料、15gごとの外信書状(1875.7.1から)、配達証明料、等
	25Pfennige 速達料、等
	50Pfennige 小包、価格表記、等

・100面シートの5段目と6段目の間にガッター・マージンがあります。
・各郵便局には前年の12月に配給されました。バーデン地方では12月10日から事前発売され、誤って使用された例があります。
・小型／大型紋章シリーズの1/2Groschen切手は5Pfennigeに、1Groschen切手は10Pfennigeに、2Groschen切手は20Pfennigeに、2 1/2Groschen切手は25Pfennigeに、5Groschen切手は50Pfennigeにそれぞれ換算され、1875年12月31日まで使用されましたので、このシリーズとの混貼りがあります。
・切手の横幅は狭いものから広いものまであって、専門的には4種類に分類されています。
・有効期限は、1891年1月31日です。

1875.1.1 (日曜 Sonntag,Sunday)

２．高額切手　

　それまで高額切手であった10Groschenと30Groschen切手は、統一通貨では1Markと3Markに相当しましたが、そのちょうど中間である2Mark切手が発行されました。高額切手は、この1種類だけです。

2Mark
小包、価格表記、等

・100面シートの5段目と6段目の間にガッター・マージンがあります。
・1900年まで25年間も印刷されたため、刷色の変化が多くあります。最低限、6種類に分類されます。
・高額であり、原則として一般に売りさばかずに局内で使用されました。例外として収集家の使用例があります。
・1884年11月17日まで、原則としてペンによる抹消が行われました。例外として郵便印による抹消があります。
・切手の横幅は狭いものから広いものまであって、専門的には4種類に分類されています。
・有効期限は、1900年5月31日です。

1877.3.5 (水曜 Mittwoch, Wednesday)

３．PFENNIGEシリーズ　改色　

　PFENNIGEシリーズの50Pfennige切手の刷色を、灰色からオリーブ緑色に変更したものです。

50Pfennige
小包、価格表記、等

・100面シートの5段目と6段目の間にガッター・マージンがあります。
・有効期限は、1891年1月31日です。

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1875年・プロイセン銀行が帝国銀行へ・修道院法成立（医療目的以外の活動禁止）・パン籠法成立（カトリック教会への資金供給差し止め）	明治８年	・日本最初の外信用切手（鳥切手）発行・改色桜切手発行・福沢諭吉の文明論之概略・郵便汽船三菱会社設立・元老院設置・海軍兵学校開校
1876年・ドイツ工業家中央連盟結成・バイロイト祝祭劇場落成・ブラームス、交響曲第1番初演・指揮者ブルーノ・ワルター生まれる	明治９年	・小判切手（旧小判）発行・小判葉書発行・ベルツ、東京医学校で生理学・病理学を教授・札幌農学校開校・廃刀令・三重騒動（地租改正反対運動）
1877年（ロシア・トルコ戦争勃発）	明治 10年	・日本最初の外信葉書（三五六はがき）発行・モース、大森貝塚を発見・西南戦争・日本の万国郵便連合加盟
1878年・統一ドイツ最初の外信葉書発行・皇帝ヴィルヘルム１世狙撃事件・ベルリン会議（ロシア・トルコ戦争後処理）	明治 11年	・参謀本部設置による軍政と軍令の分離・工部大学校開校・駒場農学校開校
1879年・保護関税諸法案可決（東欧・米からの低価格穀物流入に対抗）・文化闘争終結・ドイツ・オーストリー＝ハンガリー同盟・ジーメンスによる電気機関車製造・一時的景気上昇（1882年まで。後に下降）	明治 12年	・外信葉書（薄手唐草はがき）発行・教育令・横浜で最初の製茶共進会開催