回転の言葉の意味は、広辞苑を引くと[くるくるまわること。また、回すこと。同じ動きをくり返していくこと。]とあります。

 子供の頃、よく回転椅子に座って、ぐるぐる回って遊びました。遊んでいるときは、楽しいのですが、そのうち気持ちが悪くなったりして。目が回ってしまうんですよね。それでよたよたって歩くと、世界も回っていて、気持ち悪いのだけれど、おもしろかったという記憶があります。
 今やったら、おもしろいどころじゃないだろうと思うけれども。きっと吐くな……。

 まわるということを考えると、それってなんだか不思議なことに感じられるのです。

 例えば、風ぐるま。風を受けてくるくる回る、あれです。風車や風力発電などの機械もそうですね。力、エネルギーというものにつながっていく感じがします。

 それから、盆踊り。櫓を組み、その周りを踊りながらまわる。まわりながら踊りますね。盆踊りは、盂蘭盆の7月13日から16日にかけて、精霊を迎え、慰めるために踊られるものです。冥界とのつながりを匂わせます。

 昔はお面をつけて踊っていたと聞きます。死者がその踊りに混じるので、踊っている人が誰だかわかっても、声をかけないというのがしきたりだとか。きちんと調べていないので、本当かどうかわからないんですが(そのうち調べて、詳細を報告しますので許して下さい)。

 それに地球だって、太陽の周りをぐるぐる廻っている。公転していますよね。しかも、自転もしています。銀河にも、渦巻き状に広がるものがあります。

 植物の世界でも、朝顔などに見られるように、蔓が伸びて支えの棒などに螺旋をかいて成長します。動物の世界ならば、貝殻。螺旋というと、正確には、回転とは呼ばないのかもしれませんが、廻りながら移動していると考えれば、親戚くらいに考えてもいいかなと思います。

 螺旋といえば忘れてはならないのがDNAの二重螺旋構造。世界はまわるということに密接につながっていそうです。

 ほかにもいろいろ思いつきます。そしてそれらを考えると、ほら、なんて神秘的。少し強引だけれど、そう思いませんか?


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