アクションゲーム [2021 - 2022]
目次
2021年のFPS/TPS界を振り返って |
上段には2021年のPCでの話題作・大作を10本ほどセレクトして掲載。 *Back 4 Blood *Battlefield 2042 *DEATHLOOP *Far Cry 6 *Halo Infinite *Hitman 3 *It Takes Two *Marvel's Guardians of the Galaxy *Monster Hunter Stories 2: Wings Of Ruin *Resident Evil Village 以下はその他のメジャーな会社(代理店含む)からの発売タイトル(PC版の発売年&西欧市場での発売年基準) Aliens: Fireteam Elite Balan Wonderworld BIOMUTANT Call of Duty: Vanguard Chivalry 2 Crash Bandicoot 4: It's About Time Curse of the Dead Gods The Dark Pictures Anthology: House of Ashes Days Gone Death's Door Dungeons & Dragons: Dark Alliance ま〜るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 零 〜濡鴉ノ巫女〜 Gods Will Fall Hood: Outlaws & Legends Knockout City Life is Strange: True Colors Lost in Random The Medium Minecraft Dungeons Necromunda: Hired Gun 新すばらしきこのせかい Nier Replicant ver. 1.22474487139 仁王2 Complete Edition No More Heroes 2: Desperate Struggle Outriders ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ Psychonauts 2 SCARLET NEXUS Tales of Arise Tribes of Midgard Werewolf:The Apocalypse - Earthblood 龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル Yakuza 6: The Song of Life The Yakuza Remastered Collection <インディーズ系会社からの発売タイトル> なお数があまりにも多い為に、ある程度は有名, もしくはSteamでのレビュー数が多い作品をセレクトして掲載しておくに留める。早期アクセス中から正式発売されたゲームはここに含める。 AKIBA'S TRIP ファーストメモリーMaquette Almighty: Kill Your Gods Aragami 2 The Ascent Away: The Survival Series Blue Fire Breathedge Bright Memory: Infinite Chernobylite Clone Drone in the Danger Zone Cruelty Squad DEVOUR DYSMANTLE Escape Simulator The Eternal Cylinder Five Nights at Freddy's: Security Breach The Forgotten City FORECLOSED The Good Life GTFO Gunfire Reborn The Gunk Hades Happy's Humble Burger Farm Hell Let Loose Hobo: Tough Life ICARUS サバイブイカルス In Silence In Sound Mind Jumanji: The Curse Returns Just Die Already Kena: Bridge of Spirits Lake The Last Stand: Aftermath Last Stop Lost At Sea Lumberhill Lust from Beyond Maquette Mortal Shell Mundaun Nightslink Nuts Orcs Must Die! 3 Overcooked! All You Can Eat Paint the Town Red Paradise Lost Poppy Playtime PowerWash Simulator Praey for the Gods Propnight PULSAR: Lost Colony Recompile The Riftbreaker Road 96 Saint Kotar Sniper Ghost Warrior Contracts 2 Solar Ash Stonefly Subnautica: Below Zero This Land Is My Land Thunder Tier One Tormented Souls |
☆コロナウイルス 2021年もコロナに振り回されたと言うか、2022年に入ってもまだ振り回されており落ち着くのが何時になるのか見えない状況である。2021年当初に今年中にスッパリと終結すると考えていた人は少数だったと思うが、変異株の影響により新たな緊急事態宣言など想定以上の被害を出し続けたと言えよう。 だが海外を含めてゲームの製作会社などは慣れもあって2020年ほどの混乱(影響による制作の大幅な遅れ等)は起きなかった様子で、発売本数が予定よりも減少するといった事態にはならなかった。延期もあったが大手パブリッシャーからの本数としては普通レベルだったのではないか。 ☆全体的な評価 大手パブリッシャーからのAAAタイトルをほとんどやっていないので世間の評判から受ける印象になってしまうが、純粋な数としては上記の様に通年レベルには戻った。クオリティとしては不作では無かったが、傑作続出の豊作年でも無かったという感じになるだろうか。 付け加えるとこのまとめでは3DのARPG的なゲームプレイではあってもMMORPGに分類される作品はタイプが異なるので除外しているのだが、そのMMORPG系の作品に話題作が多かった年でもあった。 ☆ビデオカードの価格高騰と品薄 3D系のゲームをメインとして扱っているだけにビデオカードの性能を重視している方が当サイトには多いはずだが、その価格がちょうど2021年に入った辺りから高騰。表記ミスではないのか?というレベルの値上がり度合いに驚かれた人も多いはず。コロナウイルスによる半導体の供給不足や、仮想通貨の高騰に伴うマイニング需要による極端な品薄といった複数の事項が絡んでの発生だが、2022年に入ってもまだ続きそうで非常に痛い事案となっている。現在の物が故障したらしょうがないが、性能不足故に新しい物に買い換えようとするには厳しい状況。比較的安価に高性能のビデオカードが手に入るBTOのPCに人気が高まっているという話もあるが、単体で購入する自作派には辛い時期がまだ続きそうである。 ☆インディーズ コロナウイルスによる巣籠もり需要によってゲームの販売本数や売り上げは増加という傾向にあり、2021年は世界・国内ともに2020年と同程度の売上高となった模様。インディーズからのゲームもSteamspyのデータによればSteamにおけるリリース本数は昨年同様に1万本を超えてやや増加という結果に。ただし売り上げが良くなっているといった景気の良い話は聞かない。結局増えてしまうと多数の作品の中に埋もれてしまって人々に知られない物も増えるし、同ジャンルの競争相手も増える事になるので良い事ばかりではない。 Steam側でもなるべく多数の作品を知らしめる為にいろいろな手を打っては来ており、2021年はゲームフェスの積極的な開催というのがあった。テーマに沿った多数のゲームを集めてジャンル別に細かく検索出来る様にし、またデモとして遊べるタイトルを増やして体験の機会を増やすという企画である。具体的な効果の程は不明だがこういった企画は続けるのが良いと思う。 ☆シングルプレイ ざっとリストを見て感じる事。一つ目は「値段が高くなったな...」という件で、コンソールの新世代機に合わせて新作AAAタイトルは70ドル時代にという話にもなってきているが、日本円換算(もしくは日本だけ特にというケースも有る様だが)でも相当高価なゲームが増えているという印象。よってサブスクリプション形式の人気が高まる事にもなる。 2つ目は既にジャンル用語としても定着しつつあるがルーターシューター(or同系ARPG)が多くなったという感を受ける。旧来のクラス選択などプレイスタイルにバリエーションは有るがユーザーが好みでカスタマイズ出来る余地は少ないという設定から、装備品や能力が非常に多彩な項目へと分類されていてカスタマイズの幅が(異常に)広いというゲーム性へと変わって来ている。その方がユーザーに受けるからという理由なのだろうが、項目の増加はそれを組み合わせるパターンを爆発的に増やす為にバランス調整が難しいという大きなデメリットを生む。想定していなかった非常に強いビルドを片っ端からナーフしてユーザーの怒りを買い評価が下落などがその典型。 これはたまたま巡り合わせだと思うのだがソウルライクと呼ばれる高難易度タイプの作品が少なかった。後はSIEから過去のAAA作のPCへの移植は相変わらず続いている。 ☆マルチプレイ PC全般で言えばMMORPG系に大量のプレイヤーを集めて話題になるタイトルが幾つか有ったが、FPS/TPSなどの3D系のゲームでは大きな変化は無かった年になった。前年までの人気作がそのまま人気を継続するという形に。 昨年は「新しいタイプのジャンル」を開拓したヒット作が幾つか生まれたが、まずFall Guysによる大人数パーティーゲームのジャンルでは後継となる人気作は出現せず。次にPhasmophobiaの心霊現象調査隊ホラーにおいては類似作は数十本という単位で大量に出たが、この本家を上回る様な作品は登場せず。後はAmong Us(2Dだが)によるソーシャル・ディダクションのジャンルではDread Hungerという人気作が出てはいるのだが、このゲームは全体的な評価はあまり良くない(人口の大半が中国人でどうも中国のみで大人気らしい)。またAmong Usの様な楽しくプレイ出来るパーティー系の内容では無く、残虐系でカニバリズムといった内容を含んでいるのもポピュラーとなるにはマイナス要素になる。 そんな中で大ヒットを飛ばした作品としてはValheimが挙げられる。特別に独創的なゲーム性を持った作品ではないがEAにて順調に拡張が進んでおり人気の方は衰えをみせていない。 ☆Co-op It Takes TwoがTGAでGotYを受賞するなど大きな成功を収めたのが最大のニュースと言えるだろう。Co-op専用でかつフレンド同士でしかプレイ出来ない(マッチメイキングには非対応)という作品がここまで評価されて売り上げ的にも大ヒットを飛ばしたというのは画期的な事である。同様の2人限定Co-op専用作というのは今後フォロワーが多く出て来そうな気がする。 話題作としてはL4Dの精神的後継作とされたBack 4 Bloodが有るが、これを書いている時点では評価の方は伸びていない。内容を修正したりとアップデートは長期間続くはずなので今後の挽回に期待か。 大手からはARPGのジャンルがCo-opタイトルとしては人気だがインディーズでは予算的にARPGの様な物を作るのが困難であり、人気が有るのはまずOverccoked!が代表作となる作業系のジャンルで、3Dの見下ろし視点にて最大4人までというタイプが中心。様々な仕事を皆で協力してこなすという設定で、そこそこ知られている作品は結構出ているが大ヒット作となると見当たらない。協力を重視したゲーム性にするとソロでは難易度が高過ぎてバランスが取れず、かと言ってbotを導入するには仕事が複雑なのでAIの制作が困難と言う問題を抱えている。それによりソロには不向きとされて売り上げが伸びないという共通する欠陥を持つ。 ホラーでは心霊調査物がとにかく多い。しかしここまで集中してしまうと差別化が難しく、タイトルだけを見てもどれがどれだったかの識別すら困難。それとさすがに増え過ぎたという事なのか、新しく発表される作品も減少し始めている様に感じられる。他にトレンドとしては脱出系のパズルゲームにCo-op対応の物が増えている。大抵の物はランダム性が無い為に1回解いたらお終いという設定なのでその分低価格に設定という作品が多いが、マップを増やしたりエディターでユーザーによるマップ制作を可能にしたりと長時間遊べる様な工夫を凝らしている物も出て来ている。 ☆その他 ・クラウド(ストリーミング)サービスのStadiaは相変わらず伸び悩んでおり、サービスを終了させて個人ユーザーからビジネス向けへと方針を転換するのでは無いかという話も見掛けた。しかしクラウドサービス自体はXbox Game PassやGeForce NOWなど積極的な会社は幾つも存在しており、クラウドでのビジネスに関しては特に下火という訳では無い。 ・新世代ゲーム機は2021年が終了してもまだ品薄状態が続いている。この状態だとゲームを販売する方にも売り上げに悪影響が出てしまう事になりその機会損失は痛手となる。 ・サポートが終了する事になったFlashで制作されていたゲームは、特にフリーゲームを提供しているサイトにてどう対応するのかが問題となっていたのだが、大手各社では外部のエミュレーターを導入したりで対応しており(継続中)、過去の資産がどこでもプレイ出来なくなるという事態にはならずに済んでいる。 |
2022年のFPS/TPS界を展望する |
2022年リリース予定のアクションゲームのリストから。上段は業界的に注目度が高いと思われる物を10本選んでいる。 *Dying Light 2 Stay Human *Elden Ring *Ghostwire Tokyo *God Of War *MONSTER HUNTER RISE *Rainbow Six Extraction *S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl *Starfield *Suicide Squad: Kill the Justice League *ワンダーランズ 〜タイニー・ティナと魔法の世界 Avatar: Frontiers of Pandora Babylon's Fall Core Decay Destroy All Humans 2: Reprobed Elex II Everwild Evil Dead: The Game Evil West Forspoken Gotham Knights GRAVEN (EA) Grounded (EA) Gungrave G.O.R.E. Hello Neighbor 2 Hogwarts Legacy Lego Star Wars: The Skywalker Saga Phantom Abyss (EA) The Quarry Redfall Roller Champions Saints Row Shadow Warrior 3 Skull & Bones Sniper Elite 5 STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN Thymesia アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション Warhammer 40,000: Darktide Weird West <インディーズ系会社からの発売予定タイトル。多いので知名度が高い物の中から一部のみ。早期アクセスから公式発売に移行予定の物を含む> Aftermath The Anacrusis (EA) ANVIL ARC Raiders As Dusk Falls Asterigos Atomic Heart Aztech Forgotten Gods Boundary The Callisto Protocol Choo-Choo Charles 紅の砂漠 The Day Before Daymare: 1994 Sandcastle Deathground Drifters Loot the Galaxy Dolmen Dread Hunger Dustborn Earth From Another Sun Endless Dungeon Endling Flea Madness Forewarned (EA) Frozen Flame Gatewalkers Ghost Exorcism INC. (EA) Ghostbusters: Spirits Unleashed Home Sweet Home : Survive (EA) Ikai The Invincible KINGDOM of the DEAD Last Days of Lazarus Layers of Fear (タイトル未定) Little Devil Inside The Lord of the Rings: Gollum Lunacy: Saint Rhodes Madison Martha Is Dead Metal: Hellsinger Mount & Blade II: Bannerlord Neon White Nightingale No More Romm in Hell 2 The Outlast Trials The Peterson Case Phasmophobia (EA) A Plague Tale: Requiem Sayri: The Beginning Scorn Sifu Six Days in Fallujah Sons of the Forest Steelrising Submerged: Hidden Depths System Shock (Remake) Tunic Turbo Overkill Valheim (EA) Vampire: The Masquerade - Bloodhunt Voidtrain The Waylanders We Were Here Forever Wild Planet Witchfire WRATH: Aeon of Ruin (EA) |
☆発売予定 コロナウイルスによる職場環境の変化に対しては慣れも出来ているだろうし、新たな変異株によりこれまでに無い様な感染が広まりでもしない限りは影響は小さいと考えられる。発表されているタイトルも普通程度には有るので、発売本数においては特に減少するとかは無さそう。気掛かりな要素としては、新世代ゲーム機の品薄 → 充分に行き渡ってからゲームを出した方が(マルチプラットフォームではPC版にも影響) or PCにおいて高性能ビデオカードの品薄&高騰 → グラフィックスヘビーのゲームでインパクトを与えるには供給量が十分になって価格が下がってからゲームを出した方が...といった判断により発売を遅らせたので翌年へとずれ込むという可能性。 ☆シングルプレイ ラインアップを見ると既存フランチャイズの続編や派生作が相変わらず多いという印象で新鮮さには欠ける。FPS/TPSのアクション(RPG)系は世界観やストーリーはともかくとしてゲームプレイに関しては革新的な要素を盛り込むというのは難しく、この辺は自由度が高い他ジャンルの方が有利ではある。発売まではそれ程知られていなかったタイトルだが、斬新なゲーム性だとして高評価を得る様なタイトルは他ジャンルに多い(例えば2021年だとBefore Your Eyes, Disco Elysium: The Final Cut, Inscryption等)。3Dの世界を動き回る作品の中にも革新的な物は存在するが、純粋なアドベンチャーやナラティブな作品が多くアクションのスキルを要求されるタイプは少ない。 インディーズやホラーの中にはユニークな作品も控えているが、こちらは評価は良くても大して売れずに知名度は上がらないという結果が多いのが実情。2022年のリスト中ではAtomic Heart, Scorn, Nightingaleなどが期待出来るがどうなるか。 ☆マルチプレイ このジャンルでは予想外の大ヒット作が登場するという事が今年は起きるかどうか。一昨年で言えばPhasmophobia, Fall Guys, Among Usの様に誰も予見出来なかった突然の大流行を巻き起こす様なタイトルである。非対称型対戦にはまだ新たな可能性が残っている様に思えるし、Phasmophobiaの様に一般的なCo-opでもゲーム性によっては大ヒットを飛ばせるという事が証明されている。しかしマルチプレイの流行においてはストリーマーによる影響が多大なのでどこから火が点くのかは予測が難しい。 ☆Co-op 大手のゲームを含めて対応している作品は相変わらず多い。ソロでも遊べるがCo-opがメインという物も結構有る。Co-opファンにとっては嬉しい傾向だが、協力プレイにおいて斬新なゲーム性を備えているとか、リリースされたらすぐにでもプレイしたいと思わせるようなタイトルは少ないという感もあり。レベルアップ要素を備えたオーソドックスなシューティング物が多いという印象で、もちろんシンプルなシューターでも面白ければそれで何ら問題は無いのだが、どちらかと言えばユニークなゲーム性(非戦闘系)の物を優先してプレイしたいと個人的には意識が変移してきている。 インディーズにおける現在制作中の作品の傾向としては、心霊調査ジャンルは相変わらず新作がアナウンスされているが、Overccokedの様な主に見下ろし視点の作業系ジャンルは減少している様に思える。オープンワールド&サバイバル物はまだちょくちょく出続けてはいるもののこちらも以前の様なラッシュは収まっている。 ☆インディーズ 扱っているのは主にフリーゲームではあるが、インディーズゲームの中心地的な存在であるItch.ioはその存在感を次第に強めている。実はインディーズ好きな私としても最もアクセスする回数が多いのは今ではSteamでは無くてItch.ioになっている状況。ここの面白さとは実験的な作品が数多く見られるという所で、当たり外れはあるがユニークな傑作を引ける可能性もある。よってそういった物には興味が無い方にはお勧めは出来ない(王道路線とか金が掛かっていそうな作品は少ないため)。 制作者はItch.ioにてまずはフリーのプロトタイプ版などを公開し、人気が出たらSteamにて拡張された有料版を販売へと移るという流れが増加しつつある。Itch.ioの知名度自体が上がって来ておりチェックするゲーマーの数も増えているらしく、作者コメントにてかなりの数のダウンロード数がカウントされたという報告も目立つ様になっている。あるいはここでしか販売されていないインディーズの作品も多いので、そういった物が好きな方はチェックするべきサイトなのは間違いない。今後もその注目度を増していく事になるだろう。 Epic Gamesがストアにてサイトのアプリ機能を採り入れているが、Steamでも同様の機能を設けるならば(or特設ページやタグを許容する等)更に盛り上がると思うのだが実現の可能性はどうだろうか? ☆Remote Play Together 知名度も上がりカジュアルなユーザー間でも使用率は増えている様である。Steamのフレンド同士であるならば手軽に試せるという点はやはり大きい。それと細かい調整は出来ないがその分誰でも簡単に使えるというのはメリットである。だがこの機能、高速なレスポンスを必要としないゲームでは良いのだが、アクションゲームなど反応速度が重要なゲームにおいては回線速度や安定度の要求仕様がかなり高いという件はやはり問題になっている。 対応作品のタイプとしては2Dが多数派。FPS/TPSにてローカルでCo-opを行うには画面分割が原則となり、これには高い描画負荷が掛かる為に対応している作品はかなり少ない。一方2Dでは同一画面を共有するという方式が可能なのでローカル対応は多くなる。その中でローカルにしか対応していない物をRPTでプレイしようとする訳だが、アクション物だとストリーミングの画像が乱れたりや操作のレスポンスが悪かったりで快適なプレイが出来ないというケースも増えている。掲示板にてRPTを試してみたが使い物にならないという不満の声を見掛ける事も多くなった。そうなると結局は純粋なオンライン機能に対応しろという話になってきてしまうが、これを開発するのは金や人員がギリギリのインディーズでは困難という事情がある。 一般的なゲームにおいてならばレスポンスの問題は無いなど基本機能自体は優れているので、後は高速レスポンスへの対応を進化させる事が期待される。ライバル的な存在のParsecの方がパフォーマンスが優れているという意見も良く見かけるので同レベルへと追い付くのは出来ない事ではないはず。 ☆Discord Steamのストア頁や掲示板を見ていて顕著に感じられる動きとしてDiscordへの誘導という件がとても目立つ様になっている。もともとマルチプレイ用のゲームなどでは相手を探すのにDiscordで参加者を募った方がプレイ時間の打ち合わせなどがやり易いという面があって、開発側から「プレイヤーを誘うならばDiscordで」と誘導するという風潮は存在していた。それが「掲示板での質問や開発状況のチェックなどは自分達のDiscordに参加してくれ」という風に全面的な移動を推奨するという形が増えている。実際にDiscordでは細かな制作状況が記載されていたり、トラブル関連の質問に応えたりが実施されているが、Steamのストア頁では情報の更新はされないし、また掲示板では質問に応えない(応えるにしても遅い)という所が増加中である。Steamで販売している以上はちゃんと対応するべきだという声もあるが、別にValveから強制がある訳では無いので制作側の自由になっている。 更にこの件は制作側が一方的に主張しているのではなく、ユーザー側からも「Steamは放っておいていいからDiscordで全部やってくれ」という希望が出て来ている状況。Steamは販売ストアとしては確かに優れているが、コミュニケーション機能に関してはそれが得意であるDiscordに劣っているという面はあり、Discordを日常の拠点としている多数のユーザーからはSteamのシンプルな掲示板でやり取りをするよりはDiscordに一本化してくれた方が利便性が高いという話になる。よって2022年においてもSteamのストア頁の目立つ場所に自身のDiscordへのリンクを張ってそこへと誘導するというゲームは増加すると見ている。 ただし体感的にはまだバラツキは見られ、Discordが充実しておりストア頁には書かれていない様な情報が見付けられるゲームも有れば、流行りとしてDiscordに対応していないと不味いのでサーバーを設けてはいるが情報は充実していないという所もまだ多い。 ☆Windows 11 最新のSteam調査データによれば利用者は17%程度(Windows 10 64 bitは75%)。劇的に変化したという訳では無く、単に新バージョンの名前が変わっただけという感も強く積極的な更新が進んでいる訳ではない。ゲーマーにとっても11独自の機能とされていた物が10にも来たりと優位性が薄れている。その一方でゲームの掲示板などを見ても大きなトラブルなどは無さそうで、マシン新調時のタイミングなどで切り替えは順調に進んで行くと思われる。 個人的にはタスクバーのデザインなど使い難そうな印象があり早期のOS更新は考えていない。 |