お唄のれっすん 〜別人になれたらいいなへの道 講師:音うさぎ
「お唄のれっすん」といっても、現在音楽を生業にしているわけでもない私がお教えするほどのものはなく、
ただ歌好きの、音うさぎ・れいが歌うときに経験してきたことや、思ったことが羅列されてるだけです。
しかも、それらが完璧にできているかというとそうでもありません(笑)。でも、もし少しでも気になることがあれば試してみてくださいまし。
ただし、効果があらわれなくても、もっと下手になっても(笑)、はたまた、出てた声が出なくなっても(^^;当方責任は負いかねます。あしからずぅ。
アイテムは以下を予定していますが、予定は未定(笑)。気まぐれに順次埋めてまいりまする。
※なお、こちらは基本的にメロディのある歌を歌いたいという方向けですので、あしからず。。。
■目標
別人のように、清く・正しく・美しく・日本語の歌が歌えるようになれたらいいな。
プロローグ:歌うとき、何を思っていますか? | 第四章:美しく歌う・時にセクシーにきれいな日本語で |
第一章:発声・腹から声だせってなにさ | 第五章:ヴォーカルとコーラス・って違うの? |
第二章:清く歌う・邪悪な心は捨てましょう | 第六章:ステージで歌う・カラオケとライヴは違うの? |
第三章:正しく歌う・音程は耳と喉と腹で・・・そして響かせる | エピローグ |
■講師:音うさぎとは・・・
若き青年の頃、町内のど自慢大会で2等賞をもらい、老いてはカラオケ雑誌で入賞するという父と、地元合唱団でふつ〜にコーラスをつとめる母を両親に持つサラブレッド(笑)。
とにかく小さい頃から歌が好きで好きで、遠足のバスではマイク離さないめーわくな子でしたなり。
某音大の声楽専攻出身。一応ちょっと人に教えてたこともあります(^^;。ソプラノ。オペラアリアから、ロック、歌謡曲、演歌までちょっとだけいけます。どれも究めてはいません(笑)。
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◆プロローグ◆〜歌うとき、何を思っていますか?
「音程をつける」 「声に表情をつける」 「声を響かせる」 当たり前のことも含まれていますが、これが、ジャンルを問わず私が歌うときに気をつかっていること。です。。。
曲調によって、あるいはデモのような自宅録音なのか、ライヴなのか、メイン・ヴォーカルなのか、コーラスなのかによって重点項目の配分や方法は変わりますが、
これらを常に意識していることには変わりないように思います。
そしてこれらは、それぞれ、「耳・喉」「腹(胸)」「頭(鼻)」でコントロールされていると思っています。
「耳・喉」「腹(胸)」「頭(鼻)」の機能を組み合わせることによって、初めて正確な音程で歌えたり、大きな声がでたり、色っぺー声がでたりすると思っているのです。
何も考えず、ただ喉から声を出していてはいけない。歌は体を楽器にして表現するもの。体の全ての部位を工夫して、使って歌う。(基本ができれば、手も足もおしり?もつかってOK!)
何が欠けても、よい歌は歌えないというのが、音うさぎの信条でございます。
音うさぎが信じる「歌の基礎」、ここでは、そんな話をだらだらとさせていただきたい。と思っておる次第です。
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◆第一章◆〜発声・腹から声だせって何さ
声はお腹から出るんじゃないことは誰でもご存知のこと(笑)。でも正しい発声において、「お腹をコントロールする」ということは、「喉をコントロールする」のと同じぐらい大切だと思ってます。
お腹・・・もちっと正確にというと「息をコントロールする」ですかね。お腹にいかに空気を溜められて、それをケチケチつかったり、思いっきり放出したりができるか。自由自在にできるようになったらこっちのもの。
腹式呼吸なるものを聞いたことがあるとか思います。歌に限らず、声を出す職業の方々は、その呼吸法を習得しているはず。
むずかしいことはよくわかりませんが(いいのか?^^;)、この方法だと息をたくさん体に溜め込むことができる。
お腹といっても腸に空気が入るわけじゃありませんので、空気が入っているのは肺、お腹の脇あたりに両手をおいて息を吸ってみる。
その時にわき腹や背中にかけて膨らめば腹式呼吸はできていると思います。
肺にたっぷり入った空気が内蔵を押すので、お腹が膨らんだ感じになるのだそうです。
逆に肩があがって胸が膨らむようだったら、胸式呼吸。いわゆる、深呼吸したり、胸のレントゲンとるときに「はい、息を吸って〜」で空気いれるとこですね。
この呼吸法ではほとんど空気が体の中にたまらないので、とてもケチケチつかったり、思いっきり放出したりできないのです。苦しいばかり。
まず、腹式呼吸を習得することが大事・・・でも、やり方がよくわからないという方、上向きに横になって、息を吸ってみてください。お腹が膨らみませんか?人間寝ているときは腹式呼吸をしているらしいです。
…かといって、カラオケやライヴで寝転がっていては怪しい人(あるいはジャンル?^^;)。それは困ります(笑)。試しに部屋の壁に背中と肩をぺたっとつけて(身長を測るときのように)、呼吸をしてみてください。
お腹に息がはいりませんか?この方法、私の周りでは好評です(笑)。あとは呼吸がどの姿勢でもキープできるようになったらゆーことなし。
息のコントロールは、音程を保つにも、ヴォリュームをつけるにもかけがえのないもの。これだけでは歌えませんが、なくてはならないもののひとつです。
是非、最初に習得していただきたいです。そして初めに「溜めた息をどれだけケチケチつかえるか」を覚えていくと、声に伸びのあるヴォーカリストへの早道になるかと思います。
このあたり第二章で・・・。
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◆第ニ章◆〜清く歌う・邪悪な心は捨てましょう
「俺は歌で何かを伝えたい。」「私の歌で泣かせてやるわ。」から、果ては「歌で世界を変えてやる〜」などと思っている方は、この際、基礎を学ぶに当たっては、お気持ちは一端どこかにそっと隠しましょう(笑)。
それ自体がモチロン邪悪な心とは思いませんが、美しいメロディーを聴かせたいなら、歌を「正しく歌うという行為」に対しての清く冷静な気持ちが、まず必要ではないかと私は思います。
「表情をつける」のは大切だけど、感情だけにまかせて行ってはいけない。ということです。
気持ちだけが先行すると、どうしても声が上ずってしまいがちになる。生まれながらにしての音痴はいないといいます。案外音程を邪魔しているのは感情ではないかと(^^;。
だから、悲しみを表すのに、悲しいと思う「気持ち」だけで表現するのではなく、「ここで押さえて歌って、このフレーズからぶつける。」のようにある程度の表現のためのドラマを作っていったほうが感動が伝えられることがあると思っているのです。
歌は楽器以上に感情が出やすいから(泣いたら歌えないし;;)、常にどこかで冷静でという気持ちは持っていたほうがよいと思います。
そう思っていたって、なかなか思うようにならないのが人間の感情ですから(笑)。
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・・・ってちっとも基礎の話じゃなかったですわ。ヴォイス・トレーニングはフラットな気持ちで、という話がしたかったのですが(^^;。いきなり実践話ですみません。
(いや、最近勢いや感性だけで歌ってる人があまりに多いと思っていて、つい…^^;)
わき道にそれましたが軌道修正(^^;、「清く歌う」の原点、フラットな気持ちで、「自分にあったキーで歌う」です。
これも、好きなアーティストのキーで歌いたいとか、バンドやってる方だったら、ギタリストやキーボーディストのポジションの関係、
弾きやすさ(ギターなら開放弦つかいたいとか、ピアノの黒鍵はいやだとか・笑)に押されて、あわないキーを強いられるなど、諸事情おありかと思いますが。バンドは歌モノバンドにいる限りはと、ある程度メンバーに涙を呑んでいただいて(笑)、メンバーにも邪悪な心?は捨てさせましょう(^^;。
コピーバンドをやる場合も、雰囲気を壊さずきちんと演奏するためにはやはり自分のキーにあったバンドのコピーをお薦めします。
そのために、自分の音域がどこからどこまでなのかということは、押さえておくべきだと思います。ピアノでもギターでも音階のでる楽器を使って。。。
たとえば以下のような手順で。。。ある程度、大きな声の出せるところがいいです。まず腹式呼吸ができてるかどうかお腹に両手をおきながら。
(1)息を吐ききった段階で、鼻から一瞬で息を吸って、お腹にためる。(口は勢いよく吸うと喉に負担かかるので、少なくとも鼻で吸えるようにはしておいたほうがよいと思います。)
(2)低からず、高からず、自分が自然に出せる音を出してみる。(ピアノなら真中辺のAからCぐらいが無難かと)
(3)そこから、例えばドレドレド〜の音階をレガート(音を切らずに)で、口の形はAhとかOhとかやりやすいもので良いでしょ。(喉が開く母音の方がよいと思います。)
(4)お腹がへこんでいくのがわかりますか?ある程度伸ばしたら、また瞬間に息をすって、半音階ずつあがりながら(3)を繰り返します。
(5)無理なく声が伸びる高さ(キー)はどこまでかを知る。
(6)そのまま、半音階ずつ下がってくるか、(2)に戻って下がるかで、今度は低いキーを知る。
キーは多少訓練で広がるものですから、初めから無理して出すことは避けたほうが無難だと思います。
ヴォイ・トレとして定期的に行う場合は、無理のないキーでも疲れたと思ったらやめる。毎日コンスタントにやるのはよいかもしれませんが、
時間についてはその日の体の調子で決めたほうがよいと思います。
カラオケは究めるなら、曲によって歌いやすいキーをキーチェンジャーで体感して、いくつあげるとか下げるとか覚えておけば、毎回迷わず歌えると思います。(機種によって違うけど^^;)
様々な歌がありますが、例えばに3オクターブもある歌がそうそうあるとは思えず(^^;、自分の音域がわかっていれば、自分に適切なキーにおいて、上が出なかったとか下が出なかったということはなくなり、およその歌は歌えるはずです。
とはいっても、クラシックとかハードロックとかやはり特殊なキーで特殊な発声を要するものはあります。低く歌ったら意味ないじゃんとか(^^;。
そこは専門書を読まれるかレッスンに通うことをお勧めします。
・・・って、あれ、第一章で予告してた「息」のことあまり書けなかったな。。。(^^; 第三章の「正しく歌う」に持っていきます。すみません。。。
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◆第三章◆〜正しく歌う・音程は耳と喉と腹で・・・そして響かせる
ヘッドフォンで音楽を聴きながら歌を口ずさみ、自分ではちゃんと歌ってるつもりなのに、恐ろしく音痴で笑われた経験はありませんか?
原因は自分の声をモニターできていないから。喉で音程をとってるつもりでも、それを確かめるすべがないと正しい音程では歌えないのです。
ヘッドフォンをしたまましゃべるとつい大きな声になってしまうのも、自分の声が聞こえないからだと思います。同じような現象。
ピアノやギターなどの楽器は、ある程度目で<音>を確かめることができます。多分Cの音を叩けば(押さえれば)、普通はCの音が出るはず。
でも声の場合、絶対音感でもない限り、何もないところではCの音を出すこともできない。通常は楽器、あるいはア・カペラなら人の声をたよりに、その中で常に自分の音をさぐりながら歌い進めていく。その繰り返しなのだと思います。
音を確かめるすべは自分の耳だけ。(厳密には違いますが。)よって、耳は正しく歌うためになくてはならないものなのです。
ということで、とりあえず、声が出せてその声が聴こえれば、何の準備もなく口ずさんでも、鼻歌は歌える。自分で楽しむ分にはこれで十分かもしれません。
でも人に聴かせるとなると、伝える準備が別に必要になる。たとえばヴォリューム。音圧というのは人を振り向かせる大事な要素のひとつだと思います。
しかし、ただ大きいだけではだめ、表情あってこそ、緩急あってこそ、心をつかめるはず。それをつかさどるのが「息」のコントロールなのです。
せっかくの歌もあまりにブレス(息継ぎ)が多かったり、変なところでブレスされたり、伸ばしてる途中で息絶えてしまったりでは、聴いてるほうの気持ちよさも半減です。
腹式呼吸でためた空気を、少しずつ使う方法を習得する。
たとえば、思いっきり息を吸い込んだ後、「すーっ」と前歯の裏に息をあてるような感じで、少しずつ息を出す訓練など。
声にださなくても良いようです。いかに長い時間をかけて息を外に出せるかだと思います。
思いきり吸っても、「はあぁ」ってため息のように一遍に吐き出しては、長いフレーズは歌えない。
でも逆に高い音を瞬時に出すときは、一遍に出す息のかたまり?に助けられることも。気を抜くと出ない高い声が、都度お腹でえいやと押してやると出ることがあります。
これは息と喉のタイミングなのかなと思ってます。「息」の使い分けが必要。表情をつけるだけでなく、音程を保つのにも一役買っているようです。
タイミング・・・ピアノの鍵盤を少し押した状態から、力で押してみる、おそらく鈍い音がして大して大きな音はでないでしょう、
むしろある程度の高さから、適度な力で叩いてみる。このほうがよっぽど張りのある大きな音がでると思います。
声も同じ、息と喉のタイミング、さらには響かせる技術が備われば、力はそこそこに大きな声と響きが出せるようになるはずです。
クラシックの唄法がマイクなしであれだけの音量がだせるのは、鼻の奥や頭に響かせる、響鳴によるものです。
喉は開いていなければ、息がそこでとまってしまい響鳴させることはできないと思います。
高い音になればなるほど喉を詰めがちですが、意識は低い位置にもって喉を開く必要があります。
喉仏が・・・、女性は確かめるのが難しいかもしれませんが、声を出しながら触ってみると高い音になるにつけ、あがっていくのがわかると思います。
同じ高い音でも、喉を詰めて上に向かってしぼり出すように出す声(だいたい顎が上がってます。)と、顎を引き気味で喉を開いて、上から下にかぶせるように出す声では、微妙に喉仏の位置が違います。詰めたほうが少し高い。
高ければそれだけ苦しくなるのです。だから、同じ音がより楽にでるなら、その方法を導き出すほうが良いでしょう。
力で大きな声を出すのではなく、初めは少し細くたよりない声でも響かせることを考える。自分で少し確かめて工夫してみてください。
まずは意識するだけでも違うと思います。高い声は上から下に・・・の意識です。
喉が開いて音程をとる準備ができていて、タイミングよく息を送り込むことができる。それを耳で確かめられる。
これができれば、正しい音程で歌えるはず?・・・実践むずかしいですが(笑)。
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◆第四章◆〜美しく歌う・ときにセクシーにきれいな日本語で
会話をするとき、言葉には抑揚があります。方言であっても、みんな同じ強さや高さで話すことはありえないでしょう。
イントネーションや間の持ち方で、同じ話をしても、うったえるかけてくるものが違います。
歌も同じ。正確に歌おうとするばかりに、ひとつひとつの音に力をいれすぎると、どれも同じような強さになってしまい色気がなくなる。
もし、音ごとに首を振って音やリズムをとっている方がいらしたら、それはセンテンスで歌えていないということかもしれません。
一つのセンテンスを区切りとして、話すように歌うことができたら、多少それぞれの音程があやしくても、美しく上手く聞こえると思っています。
ゆえに、息継ぎの場所は大切。言葉の途中で息継ぎが必要な歌詞はフレーズの流れが遮断され、あまり好きじゃないです。
そういう曲は、多少メロを変えて歌ってしまってもよいかと思ったりします(ヲイヲイ)。
日本語で歌うことは難しい。そもそも、基本1つの音(おと)に1つの音(おん)しかはめ込めないので、音でリズムとったら1個ずつ首が振れちゃうのかもしれないし。
さらに、なぜか、はめた文字のとおりに歌うことも多いので、余計流れが会話以上にカクカクするのかも知れません。
はめた文字のとおり・・・。
学生時代に授業で「山の音楽家」という、おそらく多くの方がよくご存知の曲を歌ったことがあるのですが、(あ、わたくし保育も専攻したことあります^^;)
歌詞は「わたしゃ、音楽家、山のこりす〜」。発音すると「わたしゃ、おんがくか、やまのこりす〜」ですかね。そこで先生から指摘を受けました。
「”おんがくか”とは、話すときにいわないでしょ?”おんがっか”」なるほど〜。そういえば、”学生”という歌詞があれば、”がくせい”という発音をし、
確かに話ことばと微妙に違う。
ただ、一時期そこを意識して歌っていたこともあるのですが、メロディによっては逆に間延びして、あまり美しくない?と思うこともあり、今はあまり意識していません。
結局、曲によってセンテンスとして不自然にならないほうを選べばよいなかぁと。どうやって日本語でグルーブを出すか、日本語の歌の難しさはそこにあると思います。
ちなみにワタクシは全然未到達でございますので伝授できませぬ(^^;。
ここは作品に左右されるところでもありますし。素敵な日本語の歌をつくってくださる方をお待ちしています・・・。
ン?なんかしりつぼみになってしまいましたが(笑)、ここでいいたかったことは、美しく歌うには、センテンスを感じて歌いましょう・・・です。
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