RXの新春 2002年2月2日 新宿リキッドルーム
「RXの新春」という名のライヴにいってきました。今回はツアーの一環ではなく、ピンのライヴ。
相変わらずの長い階段を7階までのぼり、息を切らして会場にはいる。少々下手寄り、前から10番目ぐらいを本日のお楽しみ場所に決定。
ステージは中央に黒地に赤のRXの旗が垂れ下がり、楽器もいつものとおりのセッティング?かな。。(ざっと見た目)
が、会場に流れるはなぜか「FACE TO FACE」。。。さて、それもどうでしょう…(^^;
10分押しの18:10、突然打ち込みのSEが流れる、ん?どっかで聴いた懐かしい曲、
そうだ「暴れん坊将軍」のテーマ?。貧乏旗本の四男坊(だっけ?)しんさんが身分をあかして悪に立ち向かう!アノときの曲だ。(←たぶん^^;)
ちょっとクラブミュージック風にアレンジされてましたが、時代劇とはさすが「RXの新春」?
そのテーマにのせて、上手からメンバーが現れ定位置につく。
手前側向かって左からゲストギタリスト福原将宣さん、黒っぽいTシャツとパンツ。
ギターは、レスポールみたいなんだけど、アームがついてるなヤツ。エメラルドグリーンの綺麗なギターです。前回の時と一緒かな。
そしてゲストサックスの勝田一樹さん、ピタットしたシャツにサングラス。相変わらずスタイリッシュな勝田さん。
右にベースの石川俊介さん濃い色のTシャツに、ネックレスされてたような。。。
そして後方左からキーボードの松崎雄一さん、黒ブチめがねがお洒落です。ドラムの雷電湯澤さんは勝田さんでかぶってちょっと見えなかった。
始まったのはいきなりのテクニカルナンバー「CHEMICAL REACTION」。歓声があがります。
初っ端から福原さんのギターが炸裂。以前のステージで少々硬いイメージがあったのですが、今回ノリノリでいい感じです。
続いてピックを口にくわえた福原さんは指弾きでボサノバ風?ソフトなトーンが会場を包みます。
そこにベースソロがさりげなくはいってメインフレーズを奏でると、CDとは一味ちがった、けだるい大人の「Film noir」。きらびやかなエレピも聴かせます。
動と静の妙にうっとりしたところに・・・
「こんばんは〜、RXです。」元気な石川さんの声。
「今日は一日だけなのにこんなにたくさんの人に集まっていただいて、1日だけだから、集まるのか…そ〜んなことは思ってないですよ。」
「次は懐かしい曲ですけど、いやそんなに懐かしくもないですけど(^^;”Mystery from
greenman”…でお茶を濁して…」ん?(笑)
キメが気持ちよいアップテンポな作品、粘るギターにユニゾンのサックスもライヴならではのアレンジ。松崎さんのシンセソロも太くていい音です。
「今日は濃い曲が多い」と石川さん。それは楽しみです(^^)。
続いては本邦初公開の新曲を聞かせてくださるという。これからレコーディングにはいるということで、
「ここでやった曲がアルバムでどうなるか?ボツになるかもしれない(笑)。」
松崎さんは最近譜面を手書きせず、ソフトで作成したものをプリントアウトしてもっていらっしゃるということで(ご自身のサイトでも書かれてました。)
「はまってるみたいでちょっと変えただけでも、手書きで修正とかしないで、すぐプリントしてくるんですよ。(^^;」と石川さん
「で、一応ここにタイトル(仮)がかいてあるんですけど、”フンカホリキリキョウダイジンギ(噴火堀切兄弟仁義?)”(笑)なんなんでしょうね。」
しかし、この松崎さんが書かれたという「新曲(その1)」、仮タイトル「フンカホリキリキョウダイジンギ」。ミディアムテンポのなかなかファンクな曲で、
サックスからはいって(確か…^^;)、所々のキメがギターとユニゾンになるあたりインパクトあって(確か…^^;)かっこいい曲でした。
いったいどんな素敵なタイトルに変わるんでしょう〜。アルバムは4月か5月頃の発売を考えているとのことでした。
続いてメンバー紹介〜。
サックスの勝田さんは「ドライブ・バンド」というバンドもされているということで、その紹介。
ギターの福原さんは「我々とグルーブの良いギタリスト」というように石川さんに紹介されてました。
黒ブチめがねがインテリな感じのキーボード、松崎さんは、
今回のタイトル”RXの節分”なんてどうでしょう。と冗談でいったら”RXの新春”になってたと(^^;。
「今年の目標は、自分を見失って、いえ、見損なって…?自分自身を見直していきたいと思います。」おもしろいです。
そして湯澤さんがステージ前面に現れるとひときわ大きな歓声。
「今日はいつもに増して汗が目にしみるね〜。」湯澤さん
「僕は髪切ったから、しみると思ってたんだけど。」と石川さん
いぶかしげな湯澤さん「だって、眉毛そってないでしょ。スキンヘッドでもなんでも、汗は眉毛で止まるでしょ…」
あいかわらず、不毛、失礼、おかしな会話だ。。。
湯澤さんは最近気づいたことで、コンタクトを目に入れる瞬間「鼻がおっぴろがってる」らしい、無防備だから狙うならそのときだと…(^^;
そしてCRJで酷い目にあったという話に続く。。待ち時間にウラで湯澤さんが煙草を吸ってたら、「バックステージパスはお持ちですか?」ってきかれて
マネージャーが「出演者です。」ってあわてて飛んできたという(^^;。
「バックステージパスを聞かれたってことはだよ。泥棒と疑われたようなもんで普通の人以下だ(泣)。」と。
実は石川さんも同じCRJで、出番近くに衣装に着替えて楽屋をでたところ「鮫島さん(ハウンドドックの)に会って、”石川君もそろそろ出番なら衣装に着替えたほうがいいよ”っていわれまして。」(笑)
さらに神戸のチキンジョージのライヴにいたっては、チケット売り場付近で知人を待ってうろうろしてたら、売り場スタッフに「チケット買われるんですか?」といわれ
「いや、僕は出演者だから」といったら「出演者はこんなとこにこない。」とまでいわれたと(笑)「リハやったのに…」
湯澤さんと二人の今年の目標は「出演者に見られる」だそうでした。ま、昔だったらありえなかったでしょうけどね…(^^;。
そんな話ですっかり和んだところに、女性ヴォーカリスト、ブレンダ・ボーンさんを迎える。白いシャツに身をつつんだブレンダさん、今日もキュートです。
はじまったのは「ARCADIA」、伸びのある声で聴かせます。ギターは前回色気のあるサウンドを聞かせてくださった藤井陽一さんとはまた違った、
力強い感じの「ARCADIA」でした。ハーモニクスとかもくっきりはっきりみたいな。アーティストによる違いを楽しめるのもRXライヴの醍醐味ですね。
(そういえば、藤井さん会場にお見えだったような…)
ドラムは…そうこの曲に限りませんが、久々のRXだったからか、場所のせいか、湯澤さんこんなにロックだったっけと思いながら聴いてました。
そして「新曲(その2)」…「ライディング・ファイヤー」っていったかな…自信ないです。
いやこれ、ロック好きにはたまらないかもしれません。タテのリズム、ギターとベースがユニゾンになったリフをベースに、オルガンが絡んだり
ブレンダさんの鬼気迫るヴォーカルも良かったです。
石川さんいわく「ロックのような、ファンクのような」。一緒にいったツレの二人の言葉を借りれば、ギターのリフが”PURPLE
HAZE”風。
私はブレイクでZEPの何かの曲が思い浮かんだんだけど…。
続いては「Endless Spiral」。CDではシンセのアルペジオが印象的な入りの作品。
今回はギターメインのイントロで入るライヴヴァージョン。(だったと思う。)ちょっと不思議なテンションに聞こえましたけど…。
ブレンダさんは先ほどのヴォーカルとは打って変わっての甘い声。さすが歌い分けますね〜。
幻想的な感じのシンセソロもよかったです。
「S.T.F」これまたリズムの効いた難曲、でも聴いていて安心します。ドラムとベースがかっこいい。
サックス系の音色のシンセソロも良い感じでした。
「最後の曲になりました。」「えぇ〜!」「いや早く帰ってビールが飲みたいなんって、これっぽっちも思ってませんよ。」と石川さんが手で表現するこれっぽちの幅がやたら広い(^^;
ラストは旧題「もうやけくそ」(笑)の「Tempest」。大曲ですがサックスにコーラスをフィーチュアして厚味を出す。石川さんの正確なベースにもつい耳がいってしまいます。
あれ、そういえば原曲はソプラノサックスですが、勝田さん・・・う〜ん・・・アルトサックスでしたよね・・・。サックス変えてたシーンはあったんですが、サックス弱くて記憶が…
〜アンコール1〜
再びブレンダさんを迎えて「新曲(その3)」。
これまた、ピアノで始まる甘く切ないバラード。後半の展開もよい。作曲者の紹介なかったけど、もしかして湯澤さんの曲かなぁ。この切なさ。などと思いながら聴く。
「FUNKAHOLIC
BROTHERS」
おぉ、私はライヴで聞くのは初めてかも、ファンキーな作品。体がタテに揺れる。気持ちいい。
〜アンコール2〜
やっぱりこれがないと終われない?今日もラストは「LOVE FLIGHT」でした。
ほんとにみなさん飛び跳ねる、手はあがる。いきいきしてますね。今回も嵐のようなラストでした。
今回、ゲストプレーヤー以外ソロも短めで割とさらっとコンパクトなライヴの印象をうけました。私的には引っ張りすぎるのは苦手なのでベストなサイズでしたが…。
ん?、でもそういえばドラムソロもなかったですね。なぜでしょう...ちょっとお疲れでしたか…?
とにかく新曲が聴けたこと、またなにやら新しいRXが聴けそうなアルバムの予感がして、実りあるライヴでした。
お疲れさまでした!
(2002年2月2日)