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デーモン小暮 〜Welcome to our SYMPHONIA(千秋楽)   2002年5月12日 渋谷AX

2000年12月の「!」のライヴ以来、私にとって約1年半ぶりの閣下のソロライヴ。
勘違いで自分のバンドの練習と重なったため、開演の18時ちょっと前に会場入り。たまには下手がわにと、前から20番目ぐらいのところに立つ。
ステージには白く薄い幕がかかっていて、中の様子はわからない。時折人の気配を感じるぐらい。

18時25分、大相撲のリズム(?太鼓?)にのり、RXの「WAR CLOUD」
笑い声に引き続き「いい天気ですね。雪こそ降りませんでしたが(前回の「!」1月ライブですね^^;)、
地震で新幹線が遅れ、やっぱり東京は遅れるんだ。・・・千秋楽・・・」というような前説から始まる。
あぁ、懐かしい展開です。「準備はいいか〜?(だったかな^^;)」「既にイキそうか〜?」「ケツはたるんでないか〜?」等々
今回のテーマは「歌詞を間違えないこと。」「MCは簡潔に」(?どっかで聞いたことが、3月2日同じ場所で?笑)。数十秒後に会おうと終わる。

ステージにかかった幕に、国会風景や閣下のキャスター姿がフラッシュで映し出される。
「皆んな 皆んな a holeになれ…」…HEALING SONGが流れ「a holeになれ」がループする。
すっとスクリーンが落とされ、姿を見せる6名のメンバー。大きな歓声。

ステージ中央にはもちろんデーモン小暮氏。ビン・ラディン氏のTシャツ?に黒いパンツ?金髪の頭はtopを何本かに立たせた、いつものスタイル。
(ちなみに閣下はこの日「SYMPHONIA」のジャケットの衣装、アンコールではレインボーカラー、そしてゴージャスな衣装へと四変化されます。)
その後ろのドラマー雷電湯澤氏(from RX/CANTA)は照明の関係でよく見えなかったのですが、登場は「裸」ではなかったです(^^;。

両名を囲む向かって左から、RXのサポートでもお馴染みのギタリスト福原将宣氏。エスニックな?柄のシャツにオレンジの革パン。薄茶のサングラス。
…こ、これがあの福ちゃんか・・・?というほどワイルドです(驚)。
が、驚きといえはその後ろ(^^;、キーボードの森岡賢氏・・・そう、あの元ソフトバレエの…期待を裏切らないそのお姿は…
アニマル系?背中の大きくあいた、毛皮っぽい、ハイレグっぽい?、レッグウォーマー、シッポ、金髪のショートヘア…。etc.とても私の力では表現できない。
アレンジャーとして最新アルバム「SYMPHONIA」に名を連ねたミュージシャンの一人。
そして右には、手前に同様にアルバムでアレンジを担当された、ギタリストの石垣愛氏(ex.MAD CAPSELE MARKETS)。
紫の革のスーツにインナーはピタッとした短いTシャツ。長身のかっこいい方です。
奥にベースの大桃俊樹氏(from So What?)黒いTシャツに短いパンツだったかな…(^^;、ちょっとカジュアルな装い…。

■VIVA AMERICA
やや薄暗い、大人びたオレンジの照明に閣下の姿が浮かび上がる。やがてブルーに変化し…。AXは照明がきれいですね。
モニターした湯澤さん。威風堂々と歌い上げる閣下。初っ端からギタリストがステージをとびまわり(確か)、いきなり客をあおる。顔見世?ご挨拶?

■THE VOICE OF THE FOOTMARK
ノリ一発的なハードなロック曲。モニターなし。
両名ともギターチェンジ、私の好きなキメは一番でやったかな?湯澤さんのキメかっこよかったです。

「やほー」から始まるファンには嬉しいお馴染みの掛け合い。
なぜか「ガッツ星人」といってとりいだしたる一体のフィギュア、二対(が本来の登場の姿^^;)の話し声を真似する閣下。
そして「ゼノン」といってゼノン和尚フィギュア。「いぇ〜ぃ」「汗がどんどん落ちる…」の物まね。あははは・・・これには会場も湯澤さんも大受け。

「ここにくるまでに、これを片付けておこう、これさえやってしまえばということを考えただろう」と閣下。
「誰にも文句をいわれないようにしてきただろう。」おぉ〜。「それじゃダメなんだ。」…スミマセン^^;。
ロックはそんなこと考えちゃいけないと(笑)「でもそんなオマエらが好きだ。」おぉ〜。「なぜなら我輩もそうだから」

ライヴで同じように動いても(痛みが)出る場所が違う。「スタッフやメンバーにも全然関係ないところにでてるヤツがいる。」ということで歯医者にいこう。

■IN BONDAGE
閣下らしい言葉遊びの調子のよい作品。
賢ちゃんのくねくねダンス絶好調。

■BURNING BEAUTY
荘厳な鐘の音から入る。手を広げて構える閣下。
すぐにハードに展開。こぶしがあがる。

■HISTORIA
アルバムではドラムンベースな曲。どんなアレンジになるのかと楽しみにした作品ですが、
打ち込みリズムが曲をフォローーし、わりとドラムはシンプル?
繊細な原曲に比べて「ハード」「強い」「太い」という印象。

スタッフからのお便りコーナー。閣下が読み上げます。
キーボードのモリケンさん(森岡賢さん)の話題でひとしきり盛り上がりました。おもしろかったので簡単に内容のご紹介だけ(^^;。

(1)キーボードのMさんは謎に満ちてる・・・ガレージに住んでるらしい(笑)
  家に送り迎えをしたスタッフによると、彼はいつもガレージから現れ、ガレージに帰るらしいです。
  (しかもイメージ的にはテーマ音楽にのって登場するイメージだと。)
  さらに大きな犬を飼われていて、犬に一部屋が与えられていて「家では犬以下なんです。」とおっしゃったとか。。。
(2)あーみえても?パチスロがお得意らしい
  札幌では5万円勝ったとか、その前に9万勝ったこともあると(驚)。
  (ちなみに聖飢魔IIでもお馴染みのPAの奥田さんは2万負けたそうで、当時から一度も買ったことがないんだからやめろと。湯澤さん大笑い)
(3)モリケンさんのお父様は「瀬戸の花嫁」で日本編曲大賞?をとられたような立派な方だそうです。
  さらに小3の息子さんがいるそうで(会場驚きの声)、「息子は最近、男の子に興味があるらしいんです。」と話されてたとか。
  それはきっと昔お父様も同じ事をいわれてたに違いないと、そのスタッフの証言(^^;。
(4)中学のとき「エロ」と呼ばれてた。らしい。

そして話はツアーにとって「陰の立役者」あるいは「たのんでもないバンマス」と閣下がおっしゃる石垣さんへと移る。
「彼はMさんにとても頼りにされて、携帯とかメールで”明日何時にどこにいけばいいんですか”などと聞かれる仲らしい。」と閣下。

打ち上げとかで森岡さんが「満たされないから、満たされるために、音楽をやる意味があるんですよね。」などというと
石垣さんに「デスメタにはそんなのないんじゃないの」みたいに軽くあしらわれ「いえ、デスメタだってきっと・・・」とおろおろ反論するらしい森岡さん。
閣下も「ぶつけどころがないものをデスメタで表現してんじゃない?」とゆーと、湯澤さんに「じゃぁ暴走族みたいなもんだね。」と…いう話になったりするらしい。

矛先の向いたデスメタル畑?の大桃さんは、ツアーの初めこそメンバーにデスのテープ聞かせて、「いいですよねぇ。」っていって歩いてたものの、
相手にされず、仕舞いには部屋の片隅でひとり「BURRN!」を読んでたらしい(^^;。

閣下いわく「場を盛り上げる使命感に燃えてる」の大桃さんは、「暴走族魂ですから…」と隣の湯澤さん恨めしげにみる(?)。
「おぉ、リズムセクション、ギクシャクしてきてるねぇ…^^;」と閣下。「いいの、どうせ今日で終わりだから」と湯澤さん(笑)。

そして話はまた森岡さんネタに…。
閣下「我々、(ツアー)始まる前にリハを…もう10回ぐらいやったときだっけ?」と福原さんに振る。うなずく福原さん、
福原さんって、聖飢魔IIのギタリストだったんですか?」と森岡さんにいわれたらしい。さらに閣下の話は続く、
「今日これから、…あっ、いっていいのかな(^^;、聖飢魔IIの曲をやるんだけれども(笑)、それが昨日まで、聖飢魔IIの曲だって知らなかったらしい。」大物です。。。モリケンさん。

そして福原さんについて、
「家では、いろいろ辛いことも多いらしいです。(^^;」と閣下。ご本人に振ろうとするんですが、かわりに話してくれのジェスチャーを返す福ちゃん。
「えっ?…あ、彼はこんなに外で稼いできてるのに、家に帰ると。”えっおなかすいてるの?(怒)」とかいわれて、
「”全くい〜わよね。こんな遅くまで遊んでるみたいな仕事(といったかどーかニュアンスまで)。”(…”こんな、野菜いためとか作りながら”、と炒める真似する閣下)、
で”いぃわよねぇっド〜ン(テーブルに置く音^^;)」みたいに食事が出てくるらしい。ははは・・・^^;

「オン・ギター、フクヤマ〜??、あぁフクハラ〜マサノブ(^^;」、めげずに聖飢魔II曲、蝋人形の館フレーズを弾く福原さん。

いよいよ湯澤さん
閣下がツアーメンバーで、自分が最年長という立場は初めてらしいのですが、
「彼もベテランなのに(笑)、彼?ドラムの?イジりやすいとか言われて、貫禄ないとまでいわれて、あ、それは我輩が言ったんだけど(笑)」
楽屋で?”湯澤さん電話鳴ってますよ〜。”までいわれてるらしいです(笑)。

4月はホントに忙しかったと湯澤さん。
湯澤:「閣下とCANTAでリハ11連チャンとかあって」
閣下:「しかも同じスタジオだからね。」
湯澤:「そうそう、違う曲でもうわけわからなくなって、泊まっていけばとまでいわれた。」
家の遠い湯澤さんの終電の時間でリハのおしりが決まるそうです。大変…。

湯澤さん自らツアー話が続く。広島では後輩に宮島に誘われたそうで、宮島といえば厳島”神社”(笑)
「”俺は最近、人間のかっこしてるけど、アクマだぜ!”ってコンマ5秒考えたんだけど、後輩に”おいしいあなごめし(?)があるんです。”っていわれて、いくいくって(笑)。」
でもやっぱり?招かれざる客だったらしく、思いっきり干潮で楽しめなかったらしいです。(…干潮というたび横でカンチョーマネをする閣下、おしりを突き出す湯澤さん^^;ヲイヲイ)

ようやく曲に…。

■ANAPA
幻想的なシンセ…ピアノ、歪んだギターとのコントラストが美しい。
三拍子四(ニ?)拍子ありを人間のリズム(モニターなし)で、生き生きと演奏される。
しっとりと歌い上げる閣下。静まり返った会場に沸き起こる拍手。

■POLARIS
ストリングスから…ギターは二人とも生ギター。
ステージ手前で展開される、スパニッシュで情熱的な福原さんのソロ。
直接きこえてくる、生音のシャリンとした音も嬉しい。
生ストリングスのサンプリング?も、そこにヴァイオリン奏者がいるかのように
力強く、時に切なく胸に響きました。

■モザイクのLOVE MAZE
ノリのよいリズムで聞かせる聖飢魔II曲
伸びのある石垣さんのソロに続き、福原さんの早弾きソロ。
タイプの違うツインのギタリストの醍醐味ですね。

ドラムソロから「声を出すのは好きか〜」と、バックのリズム(ドリフの早口言葉風)にのって、再び聖飢魔IIファン信者にお馴染みの声を出すコーナー。
途中閣下から湯澤さんに振られ、阪神ネタ…。よっぽど嬉しいらしいです。

続いて「!」のアルバムから2曲
■NEW DAY COMES
次々展開が美しく楽しい作品。会場…とびあがり、拳はあがりっぱなし。
「Teddy Bear」の歌詞では、福原さんの首にテディベアがかけられる(^^)

■PARADISE!
いきなりステージ前に出てくる、ふたりのギタリスト。ハードに展開?
客席から扇子が降りあがるノリのよいサビ。青やピンクの羽根のついた扇子、普通の扇子、色とりどり。。。
後半、キーボードの前から飛び出し、ステージ前方で奔放に踊り狂う森岡さん。
ステージと会場のボルテージが一気にあがる。

・・・と祭りが終わり、静けさただようステージ?(笑)

しっとりと「ステキな夜をお過ごしでしょうか?」とささやく閣下(笑)。
「お洒落な夜だった。」「(大人の)すてきな夜だった。」を連発。。。
「今夜からネタバレも解禁だからな。」・・・?どーやらそーゆーカキコを洗脳したいらしい(笑)。
「歌詞の間違いも少なかった。とか…」えっ〜?あまり気づかなかったかも。。。「ごまかしかたがうまくなったといってくれ。」

■LOVE ROMANCE
いきなりのムーディでステキなピアノソロ。なぜか上手袖にたち、森岡さんに向かって中指を立てる大桃さん。
シンセの上の透明な花瓶にさしてある2輪の赤いバラ(そう、初めから気になってたんだ。これ^^;)のうちの一本を差し出す森岡さん。
大桃さんがとんできて絡む(笑)。熱い抱擁。。。^^;
・・・そのまま曲は井上陽水氏作のLOVE ROMANCEへと流れる。。1本のバラを手にとる閣下、がなぜかもう一本ついてくる^^;会場に投げる。
歌中、振り向きざまにウインク。
ん?<♪青空で一人暮らし、青空で一人暮らし〜?>同歌詞×2?いってる先から間違えるなんて・・・(笑)。ところどころのキメのドラムにはっとする。

メンバー紹介を兼ねたソロへと展開。
ワウった音でベースソロの大桃さん、曲の入りとは打って変わって激しいピアノソロの森岡さん。
わりとオーソドックスな音で弾かれる?ギタリストの石垣さん、好みかも…。動きもセクシー。
そして福原さんは、なんと聖飢魔II曲「FIRE AFTER FIRE」のソロで会場を盛り上げます。

■AGE OF ZERO
牧歌的にも宇宙的にも聴こえるようなシンセソロが流れる。
ビロード布?のかかったテーブルのようなものが運ばれ、さっと閣下が布を取ると
そこには「!」印のドラム缶。リズムにあわせてスティックで叩く。
スケールの大きい壮大な曲は最後を飾るのに相応しい。
「Oh〜Oh〜」と限界に挑戦するように音程をあげていく閣下のフェイクが響きわたる。

「また、会おう」とステージを後にする。 

<アンコール1>

まず湯澤さんが登場(だったと思う)。他のメンバーも続き、大桃さんが先導して閣下コール。
「閣下、閣下、閣下…」
?なぜか手にキンチョーをもって現れる閣下…?「蚊にはキンチョー○○です。」・・・・(^^;。
レインボーのカラフルな衣装をまとい。腰にはライダーベルト。

「今回のツアー我ながらよくがんばったと思ってる。もうこんなにがんばることなんてできませ〜ん。ってゆーぐらいがんばった。
えっ?閣下らしくないお話のような…。
これは<SYMPHONIA>のプロモーションで全国廻った時、「機会があったら話そうと思いながら、そこまでつっこんだ質問がなかったから…」ということで始まったお話。

<SYMPHONIA>を最後に「この種類の活動はやめようかなと思ってた。」と。だから誠心誠意がんばろうという思いでツアーに突入したと。

「え〜っ」という驚きの声に続き、固唾を飲み見守る観客。。。神妙な面持ちのメンバー。。。

ただ、ツアーまわって、こーゆー(バンドの)連中と出会って、”おもしろいなこいつら”って。バンドに今までと違う意味をみつけて、
こんな感じだったら、もうちょっとやってもいいかなと。途中から思い始めた。

…拍手。・・・が、

選択肢の中にはいつかやめてもいいという気持ちはある。」と釘をさす。
「今は(これらのことを)こなすことはできるけど、それが未来に結びつくのか、そういったものを探したい。
でもまだやるつもりなんで、とりあえずは安心してもらいたいと。」…。

この曲を書いたときは、みんなへの別れのつもりだった。。。今はちょっと違うけど…ノスタルジア

■ノスタルジア
・・・このときは、ちょっと頭が真っ白であまり記憶がありません。すみません。

静かな拍手・・・。

戦うときは一人だぜ!」渇をいれるように叫ぶ閣下。

■いざ戦場へ!
<♪雨あがりの空〜>とマイクをはずしたアカペラの生の声が、会場に少し鈍く響く。
赤い警棒?(交通整理の時の)を取り出した閣下、曲にあわせてクロスさせながらステージを歩き回る。
まわるライダーベルト。
軽快なリズムにちょっと哀愁を帯びたこの曲のメロディーが妙に心に残った。

「また会おうっ!」

<アンコール2>

「しぶや〜」場をほぐすように、湯澤さんが現れ、叫ぶ。歓声が上がる。
「どうでもいい話だけど、学生のとき渋谷に友達がこないんで電話したら、おばあちゃんがでて<彼は”しびや”にいってます。>
って渋谷なんだか、日比谷なんだか、どっちなんだって(笑)。」
「めちゃくちゃ楽しい」って、ほんと嬉しそうです。(^^)。
「もも(大桃さん)と賢ちゃんの愛も確認できたし、あれだな今度やるときがあったら、ももの立ち位置はキーボードの中だな(爆)」それもいかがなもんかと(^^;。
「”アンコールいこ〜”っていっても主役がいないじゃないか。」みんなで「デーモン閣下コール」。

下手から現れる閣下。
「おぅおぅおぅ、せっかくビザの発行所にいって、防犯カメラがちゃんと作動してるか確かめようと思ったのに、何度も何度も呼び戻しやがって」とお決まりゼリフ。そしてっ
嬉しいぜぇ〜」 うひょっなつかしひ(^^;。

聖飢魔IIは今年で結成から通算20周年なんだよ。」おぉそうか…。
「ようやくみんな自立して(笑)やっていけるようになったから、RX、face to face?えっface to ace?」だめぢゃん(笑)
「CANTAも…。CANTAを観にいって感動したよ。・・・で、オムニバスなんかつくれたらいいねって話しして。」

おぉ〜、会場大喜び。

「いや、ほんとに酒の席とかで、”そーゆーのいいね。””そうだね。”で終わるような話で、1から100まであるとしたら1%ぐらいの話なんだけど。」

え〜???ブーイング。

「だって、1バンド1時間として、4バンドやって、湯澤ずっと叩きっぱなしじゃない(笑)」 うしろでめっそーもないと首を振る湯澤さん。
でも、実現すると嬉しい。いや、ぜひやってください。

「…もう今日で終わりかと思うと寂しい反面ホッとしてる、あぁ後2曲歌ったら終わりかと。」え〜っ?「ちゃんと気合い入れますから、出会いは一期一会」

「今日これなかったヤツや、生霊だけ来てるヤツ(笑)にNKホール方面に向かってはなむけの言葉」といって、これまたみんな声を揃え「ザマー見ろ」。

ここは我々の遊び場だからね。」おぉ〜。

■やさしさが人を殺める
聖飢魔IIのアルバムから、湯澤さん作曲、ベースのフレーズが効いた流れるように美しい曲。
ボトルネックを片手に弾きまくる、福原さんの熱いソロ。「福原将宣〜」何度も呼び上げる閣下。

■太陽がいっぱい
アルバムでの印象的なギターフレーズそのままの石垣さん、一斉に振りあがる拳。
曲中、閣下に呼ばれて、再びステージ中央に現れるモリケンさん。華麗にモンキーダンス。
ちょっと聖飢魔IIを彷彿とさせるメロディーは、いろんな思いがぐるぐるまわる。
・・・閣下特有のエンディングのフェイク、顔も全身も真っ赤にしてドラミングで応える湯澤さんが印象的でした。

ステージ中央の閣下、袖へと順次消えていくサポートメンバー。「メンバーに大きな拍手をっ」パチパチパチ・・・。「スタッフに大きな拍手をっ」パチパチパチ・・・。
「・・・客に拍手」おぉぉ。。。

下手袖の森岡さん「デーモン閣下〜っ!」大きな拍手・・・

最高の客として帰ってこいよ。」・・・。「最後に最高の我輩にも拍手を〜っ!」再び大きな拍手と歓声。。。

「では、また会おう」・・・響き渡るあの笑い声を残しステージをあとにされました。

・・・ほどよく流れる閣下のアナウンス、帰りにフーリガンに出くわしたら…だったかな?、出くわしたらどうするんだっけ…。

この前のソロ活動である「!」のツアーの初日に参加したとき、まだ聖飢魔II解散から1年たっていなくて、
そこには新しいことをやろうとする閣下とファンの戸惑いのようなものを感じました。
正直なところ聖飢魔IIを背負ってきた閣下に、そのままの姿で新しい音楽活動はむずかしいんじゃないかとすら感じた部分が私にはありました。
「!」のアルバム<ASTRODYNAMICS>は、解散後のメンバーのソロ活動の中でも、いまだに好きな作品なので、余計そう思ったのかも知れません。
ライヴでは”新しいことへのもがき”みたいなものも感じた記憶があります。
(私はツアーをまわったわけではないので、あくまで初日と当時の話や他の方のレポで思ったことに過ぎませんが。その頃の気持ちは「!」ライヴの感想に。)

しかし、今回のステージではそれは感じなかった。ニューアルバムのツアーだし、新しいことはもちろんあるけれど、<SYMPHONIA>が等身大のアルバムだと感じたのと同様、
<デーモン小暮閣下>として、とても自然体のステージだったと私の目には映った。
無理に聖飢魔II臭さを排除することもなく、来た者を楽しませようとする閣下の本来のステージの魅力が前面に押し出されていた気がする。
それは、もともとは音楽活動をやめようと思って臨んだツアーという意識があっての演出なのかもしれませんが。。。

今後の活動について、その活動が「未来に結びつかないもの」で、デーモンさんがそういったものをこれからの選択肢として外したいと思うのであれば、
仕方がないことなのだろうと私個人は思います。
ただ<音楽>自体は「未来に結びつかないもの」では、決してないと思っていますし(もちろん、閣下がそういう考え方をしているとは微塵も思ってません。)、
これからどこでそうなるかわからない<選択肢>から外れても、またどこかで選ばれることがあれば、また触れたいと思います。やはり閣下の歌声は好きですから。。。

最後になるかもしれなかったツアー。。。そのせいか優しい作品の選曲が多かったように思いますね。

・・・今回レポート展開に一瞬迷いがでました。受け取る人によって心情的にデリケートな部分を含んだライヴ内容だったので。。。
  でも、楽しいライヴであったことは間違いないし、ライヴの雰囲気を伝えたいというここのところのスタンスにのっとって書いています。
  いつものことですが、お話された言葉はそのままではありません。すみません、ニュアンスとして受け取ってくださいませ。

(2002年5月15日)