(Kず出版特別編集)

屋久島紀行文 初日(7月15日)

15日13時05分

鹿児島空港から屋久島に向けて出発。

搭乗口をすぎると空港の滑走路に下りて徒歩で飛行機まで向かう。うーん、秘境に行く便だなぁ、と変に感心した。

飛行機はプロペラ機。ちょっと不安であったが、揺れもなく、快適なフライトだった。

15日13時30分ごろ

屋久島空港に降り立つ。南国特有の熱気を感じるかと思ったが、
それほどでもない。離島の空港らしく素朴なところだ。

今回の幹事N氏の出迎えを受け、レンタカーで島内めぐりに出発。

宮之浦(鹿児島などとの連絡船が寄航する港がある)にある屋久島文化村センターを見学した。展示ホールと大型スクリーンによる島内の案内がある。

展示ホールにある島内クイズでは最後の一問で間違えてしまった。全問正解すると景品をもらえたのに・・・。

大型スクリーンは花博などでよくあるタイプ。席がスクリーンと近いので大迫力である。同行したメンバーは半分寝ていたようだ。

島の西部にある永田岬の灯台に到着した。

空に多少雲はあったが、青い空と、まさしく、「南の島」という感じで、創作意欲が湧いた。

残念ながら青い海は写真には撮れなかった。

西部林道をひたすら南下。道があるだけで遠遠と走るだけ。

道幅はそこそこあるが、運転手は大変。特になにがあるわけでもないのだが・・・

しばらくすると大川の滝に着いた。「大川」と書いて「おおこ」と読む。

滝らしい滝である。撮影心をそそられる滝だった。

ひんやりとした空気が心地よいところだが、水しぶきがすごいので、カメラには気を使った。

いくつかの集落をすぎると平内の海中温泉があった。干潮時にのみ姿をあらわす海岸にある温泉である。残念ながら潮が満ちており、温泉は入れなかった。

また、翌日の夜に温泉につかりながら月食を見るという夢は、自分の体力のな
さによって夢のままとなった。この温泉は混浴で・・・・

夕方

主要道からわき道を、途中、サルに会いながら、少し入っていくと千尋(せんひろ)の滝があった。

滝壺までは車で行くことはできず、徒歩で沢に下りていく必要がある。翌日に登山が控えていたので自重した。

滝そのものはたいしたことはないのだが、画面左にある花崗岩の一枚岩が圧巻で、セットで楽しむものである。

ここには展望台があるのだが、トイレの屋上を展望台と間違えやすい。気を付けるべし。

だいぶ日が落ちて時間がたっていたのでご覧の通り、暗い写真となってしまった。

夕方

今回の旅の宿がある集落、安房(あんぼうと読む)に到着。

明日のために近所のスーパー(あるんだよね)に買出しに行った。みんな、ペットボトルの飲料を入手(中の飲み物よりも入れ物が必要)。

今回の旅の宿である「前岳荘」に到着。当日、縄文杉まで登山をした、という女子大生2人組が、ケロリとしていた。参加メンバーに不安が走る(若さってスゴイな・・・)。

夕飯を済ませ、軽く雑談の後に各自部屋に戻った(2人ずつの相部屋)。みんな、翌日のために体力を温存したいと考えたのか、めずらしく宴会もなく、おとなしく床についた。

しかし、私は寝つけなかった。暑くて寝苦しかったせいもあるが、小学生が遠
足の前にドキドキして寝つけないのと同じであった。
11時ごろに一旦寝ついたが、2時ごろに起きてしまい、3時まで寝られなかった。
縄文杉登山に一抹の不安が・・・

紀行文その2に続く

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