第28話  会席料理と露天風呂を満喫・・・下賀茂温泉


いよいよ冬も間近。っつー事で、またまた温泉行ってまいりましたぁ・・・!
我が家御用達の近くのショッピングストア内の旅行センターで、11月の予約状況を確認。
本当は23〜25日の3連休を希望したんですが、もう関東近辺はどこも一杯との事。
で、その1週前なら何とかまだ空きがあったので、すかさず旅館の選択に入りました。
そこで決まったのが、伊豆・下賀茂温泉の伊古奈・・・です(!)
今回のポイントは・・・な、何と、部屋付きの露天風呂があるって事です。
今までも貸切りの露天風呂は色々と入りましたけど、部屋に付いてるのは初めて(!)
さーてさて、温泉大好き我が家の期待に応えてくれたんでしょうか? では、ゆっくりご覧下さい。



2001年11月17日(土)

今回の旅では、往復のJR・伊豆急行の切符も合わせて旅行センターで予約。
往復とも、スーパービュー踊り子号の利用ですが、わずかな料金でグレードアップできるとあって、行きの列車は奮発してグリーン車を利用。これも、ちょっと期待・・・です。

池袋駅発9:27のスーパービュー踊り子53号に乗り込み、さっそく旅のスタートをお祝いして、ビールと酎ハイで乾杯!いやー、朝っぱらのお酒は効きますねぇ(笑)
期待のグリーン車内は、騒がしい家族連れや団体客もいないし、専任のビューレディによるコーヒー・紅茶のサービスもあります。
そして何と言っても、座席が広々なんですよね。足を目一杯伸ばしてもOKだし、背もたれもかなりの角度まで倒れます。そして、足載せ台までが座席の下から引き出せるようになっていて、もうこれは飛行機のビジネスクラス(!)って言った風情です。
旅気分が盛り上がりますね。もう一度やったら止められない・・・って所です!


そんな感じでゆったりとした気分を味わっていると、時間のたつのは早いもの。
12:14に定刻通り、列車は伊豆急下田の駅に到着。
時間は・・・そう、お昼時・・・と言う訳で、さっそく予めガイドブックで目星を付けていた磯料理の店を目指して、散歩がてら歩き始めます。
ちょっと道に迷いながらも、10分程で目指すお店・ごろさやにたどり着きました。
小奇麗な店構えで、店内も清潔で明るい良い感じです。二人揃って、磯の舞という¥3000のコース料理をオーダー。まずは、キーンと冷えた生ビールと冷酒で乾杯!
(さっきも乾杯したような気が・・・まあ、気にしないでいきましょう・・・笑)
ちなみに、その他のメニューは こんな感じ です。ご参考までに・・・。

さてさて、肝心の磯の舞コースの内容はと言えば・・・まあ、¥3000ならば十分納得のメニューでしたね。
小付のひじきの煮物(結構甘口)と、サザエ等の貝盛り。 刺身盛り合わせ。どれも脂がのって、新鮮な磯の香りが満杯。
サクっと揚がった天婦羅盛り合わせと、奥には茶碗蒸し。 しっかり味の染みた干物の焼き魚と、ご飯・味噌汁。



腹ごしらえも終え、再び下田の駅前に戻ります。
時刻は2時。旅館の送迎バスは3時なので、それを待ってると時間ももったいないし、旅館でくつろげる時間も減っちゃいます。
という事で、路線バスで移動する事に・・・。

下賀茂温泉方面行きのバスに乗り込み、約30分。試験場前って言う地味〜なバス停で降りると、辺りは一面の山。決して派手な温泉街なんてものはありません。でも静かで、秋の山里って風情に包まれ、都会の喧騒から離れてのんびりするにはピッタリです。

川べリの小道を歩く事、5〜6分。いよいよ、お目当ての本日のお宿・伊古奈に到着!

緑に囲まれた閑静な旅館です。ロビーも変なゴテゴテした飾り付けもなく、すっきりした感じ。さっそく中居さんに案内され、お部屋へ・・・。

全客室数45室の内、5室が露天風呂付き特別室。更に5室が露天風呂付き客室。
まだ時間も早いせいか、ほとんど人影も見当たらず、館内はシーンと静まり返っています。
部屋に案内され、仲居さんが下がると早速お部屋探訪!

部屋は綺麗に整えられてはいたんですが、何故か薄暗い(?!)まさか電気代節約って訳でもないでしょうけど、ちょっと陰気くさくなってしまったのが残念・・・。
そして、待望の部屋付き露天風呂(!)

・・・のはずだったんですけど・・・せ、狭い!・・・確かに、部屋付きだし、外も見えるし、温泉だし、嘘はありません・・・でも、眺めが良い訳でもないし、二人並んで入るのはほぼ不可能。足も満足に伸ばせないんですから・・・(>_<)
後でいちおう入る事は入りましたけど、1回入れば十分。結局、部屋付き露天風呂を満喫するって言う野望は、志半ばにして挫折って所ですかね(笑)

と言う訳で、この旅館の名物・庭園大露天風呂『銀河の湯』へ行ってみる事に・・・。

ちょっとした離れになっているので、風情ある小路を抜けて行きます。浴衣を着て、下駄の音を響かせて歩いていると、風情を感じますね。粋な演出です。

時間が早いせいか、誰もいません。貸し切り状態の露天風呂が満喫できました。
とにかく広いです!回りを林で囲まれ、満天の空を眺めながら、手足を思いっきり伸ばして入る露天風呂・・・最高ですっ!!!
男女別の露天風呂の様子を激写(笑)しておきましたので、その風情の一端でも感じて貰えれば嬉しいですね。
【 男風呂 】【 女風呂 】

さて、ここからお風呂のハシゴがスタート。大露天風呂を満喫した後は、館内にある大浴場『山科』(男)と『嵯峨』(女)でゆったりと汗を流し、部屋に戻ってまた露天風呂・・・。
いやー、やっぱり日本人は温泉ですねぇ。身も心もほぐれました。
そしてその後は・・・お決まりのお昼寝・・・もうすっかり我が家の定番コースですね。これぞ、温泉旅行の醍醐味ですから・・・!

そして・・・『お食事の時間です』の言葉で起こされる・・・これも予定通り(笑)
夕食は、部屋出しの懐石料理です。まあ、そんなに過剰な期待はしていませんでした。これまでも、過剰な期待を裏切られた旅館は数多くありましたからね(笑)
と、ところが・・・この予想は違う方に裏切られました!!!
霜月の宴』と名付けられたこの懐石料理。ちゃーんと一品一品出て来ますし、温かいものは温かく、冷たいものは冷たくの掟も守られてますし、どれも手抜きのない味って感じ。料理長の腕が感じられました。
こう見えても、多少のグルメを自称する僕等(笑)・・・そんな僕等の舌を唸らせる料理にはなかなかお目には掛かれませんからね。そういう意味では、大当たり(!)でした。
なーんて言ってるより、とにかく目で楽しんで貰いましょう。お品書きと合わせて、こちらの 特集ページ でご堪能下さい・・・!

満腹し、ちょっと一服した後は、またまた露天風呂三昧。満天の星を眺めながら露天風呂につかっていると、そんな幸せな一瞬に心から感謝したくなりますね・・・(^^♪



2001年11月18日(日)


2日目の朝。毎度の事ですが、寝ぼけまなこを擦りながらも、朝ご飯はしっかり食べられちゃうんですよね。
まあ定番の旅館の朝ご飯ですけど、白いテーブルクロスを敷いて、黒い漆塗りのお盆に乗せるだけで、高級感が漂いますね。

こういうちょっとしたもてなしの心・・・これが旅館のサービスであり、その旅館の評価につながるって思うんですよね。
いろんな旅館に行って思うんですけど、この厳しい時代、経費削減にうるさくなるのは分かりますけど、そんなにお金を掛けなくてもサービスは提供できるし、そういうちょっとした心遣い・気遣いが宿泊客の心に響くものだと思います。それを怠ったり、そういう工夫をしなければ、結局は客足が離れていって、何のための経費削減なのか分からなくなると思うんですよね・・・。
何か固い話しになっちゃいましたけど、いつも思っていた事なので、ちょっと苦言を呈してみました・・・と言っても、旅館関係者がこのHPを読んでるとは思えませんが(笑)

下賀茂温泉の旅は、すっかり満喫できました。この旅館・伊古奈もしっとりした良い感じだったし、露天風呂もあるし、夕食も最高。ちょっと場所的に東京からは遠いのが難点ですけど、それを補ってあり余るものがあったような気がします。
また、この旅館には都殿という食事処も併設されていて、昨日の夕食を考えると、きっとかなり味も期待できるんじゃないでしょうか?


この日も天気は最高!
まばゆい陽光の中、のんびりした野山を眺めながら下賀茂温泉を後にした僕達でした・・・。