2000 エジンバラ公演日記
本文へジャンプ 7月31日〜8月15日 



8月2日(水) 鳴り物班到着、ロンドン公演



朝6:20、鳴り物班の桂福矢、マルコ(住田益子)ロンドン到着。
マルコは我々と同じ宿が取られず少し離れたホテルになった。
朝食後マルコと別れて我々は自分たちの宿へ。
メールやHPの更新にかかる。
スタッフの遠藤君と2人で向かい合わせでノートパソコンを開き、二人で黙々とキーを打つ。
(遠藤君は仕事などのメールが多いみたい)
キーを打ちながら遠藤君が「僕ら全然テレビ見てませんね」と言った。
そうや、この部屋テレビあったんや。
テレビの存在を忘れるくらい部屋にいるときはパソコンに向かってる。
作業中マイケルから携帯に電話。
今日の公演先のホテルが落語会入り口でお金を徴収してはいけないと言い出したという。
有料でできる会場を探した結果、割高だけどホテルの宴会場になったのだが、
向こうは前売りとかならいいが、現場で金を集めることはだめだという。
なんとかごまかすしかない。
昼食後時間があったのでロンドンらしいところに行こうと言うことになって、
仕事が残っているマイケルを残して4人でビッグベンに行った。
考えたら僕と遠藤君は観光らしきものをまだしていない。
タクシーの中でビッグベンの話をしていたら、案の定福矢はビッグベンを知らなかった。
青空にそびえ立つビッグベンの前で記念撮影大会。
テムズ川を渡って対岸へ。
テムズ川は広いけどかなり濁ってて流れが速い。
この汚れは大和川以上。
この日もマイケルは観覧車の予約に何軒か電話してくれたけどやはり一杯だったよう。
とにかく近くで見ようと観覧車の乗り場へ行ってみる。
切符売り場で遠藤君が係りの人に聞くと待ちは1週間ほどだという。
2ヶ月待ちと聞いていたけど1週間ならエジンバラから戻ってきて英国最終日なら乗れるのでは!
予約受付の列に並び14日の朝のチケットをゲット。
切符売り場を出ると雨が降ってきた。さっきまで晴れてたのに・・・
激しく降り出したので近所のホテルの軒先に避難。
前でタクシーを降りた人がいたのでそのまま乗り込み宿に戻った。
鳴り物や衣装を持ってフォーラムホテルへ。
宴会場は前日、担当のマリアと打ち合わせしていたので、
ちゃんといすも並べられて高座も組まれていたが、
机2つをひっつけてほぼ正方形の形に組まないといけないのに、横に一直線に並べている。
これでは記者会見の会場のよう。
やはり落語という芸が想像できないようだ。
入場料は廊下では集めず、会場内でこっそり徴収する手はず。
マイケルはホテルの人間に見つからないように会場のドアの窓に紙まで貼っていた。
舞台袖を机を4つ立てて作り、そこに高座と同色のテーブルクロスをかけると、
ロンドンのホテルの宴会場とは思えないような立派な寄席が誕生した。
会場を決めたのが2週間ほど前で、宣伝も口コミのみだったのでお客さんは70人ほどだったけど、
いとこの聡君の奥さんの誘いで日銀のロンドン支店長も来てくれてたそうな。
独演会にもよく来てくれてる木地本さんがヨーロッパ旅行中、子供を連れて来てくれた。
子供のこりんちゃんはピンクの浴衣姿で、独演会の時と同じように最前列でけらけらとよく笑ってくれた。
ネタは福矢が「動物園」僕が「ちりとてちん」と中入り後「職業病」。
終演後、聡君の奥さんも楽屋に来てくれて、花束をもらった。
部屋に荷物を置いてから、中華料理を食べ、0:30頃にベッドにもぐり込んだ。









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