2000 エジンバラ公演日記
本文へジャンプ 7月31日〜8月15日 



8月14日(月) イギリス最終日


今日は2日に予約を入れていた世界最大の観覧車「ロンドン アイ」に乗る日。
夕方それぞれの便で日本に帰るので朝早くから荷造りをして、ホテルのフロントに預け、
身軽になってからテムズ川を挟んで、ビッグ・ベンの斜め向かいにあるロンドン・アイに向かった。
我々の乗るのは午前10時。30分前には来るようにといわれてたので、早い目に並ぶ。
待つこと約20分、列が進みやがてロンドン・アイの根本に。
ほかの観覧車は観覧車をつないだ巨大な車輪の軸を両側から支えているが、
ロンドン・アイは片方だけで支えている。大きな扇風機のよう。
ゴンドラも楕円形のガラスのカプセルで、一度に30人ほど乗れるそうだけど、日本のように
めいっぱい詰めずに15人ほどしか乗せない。
ゆったりしている。
列の前の方を見ると、みんな小さな小屋の中に一度入って出てくる。
何の小屋なのかなぁと見ていると「フォトなんとか」と書かれている。
どうやらここで記念写真を撮るようだ。1周30分の間に写真入りの皿でも作るのかな、
などと冗談を言っているうちに、我々が入る番になった。
中はがらんとしていてカメラの姿が見えない。
あれれと思っている間にピカッと光って終了。
ガラスのしきりの向こうにデジカメが3〜4台あって、グループごとに写真を撮り、
バックがグリーンのところを見ると、背景をクロマキー合成するよう。
ゴンドラの中にはベンチがあって10人ほど座れるけど、我々はあとの方に乗ったので座るところがなかった。
でもおかげでビッグ・ベン側の見晴らしのいい一角に陣取ることができた。
ロンドンは粘土質の地面に立っている街なのであまり高層建築物がなく、
ロンドン・アイからの見晴らしはよく、かなり遠くまで見通せる。
ビッグ・ベンを見下ろす眺めは最高。
降りてくると横のブースにテレビモニターが20台ほど並んでいて、先ほど撮った合成画像が、
グループごとに表示されている。
どこにカメラがあるかわからず、きょとんとした顔のまま写っているけど、記念なので番号を言って購入。
昼はまたまたJALの伊賀さんに日本料理をごちそうになり、
福矢とマルコは最後の買い物に。
僕と遠藤君はフジテレビ・ロンドン支局の守屋さんと会ってお茶を飲む。
守谷さんと遠藤君とは以前からの知り合いで、二人とも「ロンドンで会うとはなぁ」と、
しきりに言っていた。
夕方早い便で出発する福矢とマルコを駅まで送って、僕はハロッズへ
遠藤君は交通博物館へ寸暇を惜しんで出かけていった。
ハロッズで携帯が鳴り、取るとなにやら英語で話しかけてくる。
間違い電話だと思って切ると、またかかってくる。
3度目に空港まで我々を運んでくれるドライバーだとわかった。
「もうホテルの前にいるけどどうなってる」みたいなことを言っている。
約束は5時なのでそれまで待ってほしいと、あらん限りのボキャブラリーで伝える。
わかったかな?
5時前にホテルに戻ると、ドライバーはすぐに来た。
遠藤君も戻ってきて、フロントに預けてあった荷物を受け取り、空港へ。
チェックイン後、福矢とマルコの乗るキャセイがもうすぐ出るので、
彼らの飛行機のゲートに向かうももう乗り込んだみたいで会えずじまいだった。
JALのラウンジへ行きしばらく休憩。
ラウンジには仕事ができるデスクがあったので、そこの有料電話に回線をつなぎ最終のメールチェック。
便利なもんや。
空港までぎりぎりメールのやりとりができる。
8時、定刻通り飛行機は出発。
飛行機の中でも客室乗務員に言ってパソコンのバッテリーを借り、滞っているHP更新用の文面を書く。
座席の横に付いているリモコンが、テレビ画面を切り替えたり、電話になったりもするが、
そのリモコンをはめ込むところに電話のモジュラージャックを発見。
もしや、空の上からでもネットサーフィンや、メール交換もできるのかも。
でも値段を見て実験をする気をなくした。
1分7ドルちょっと。
これは手荒い。
帰りは気流の関係で行きより少し早くて10時間30分で関空着。
日付は代わって15日の午後3時30分。
15日間に及ぶイギリス公演は終わった。
長くてトラブルも多かったけど、遠い異国の地で見ず知らずの人たちにも助けられ、
結果的には劇場を満杯にして終えられた。
一生のうちで何度も味わえない経験をさせてもらった。
応援してくださったみなさん、どうもありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。









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