2000 エジンバラ公演日記
本文へジャンプ 7月31日〜8月15日 



8月12日(土) 公演最終日


いつものように11時過ぎにオウガスティンスタジオに入り、設営をしていると、
マイケルが近づいて来て新聞に批評が出たという。
スコッツマンという新聞に絶賛する批評が出ているらしく、星が4つ付いていた。
新聞記事と批評のせいか、いつもは前売りが2枚ほどなのに、いきなり50枚ほど出ているらしい。
開場はいつも開演5分前にしているけど、今日はざわめき感がいつもと違う。
どたどたぞろぞろ、客席が騒がしい。
福矢がそでから客席をのぞいて、興奮気味に「兄さん一杯ですよ!」という。
字幕での鳴り物解説に仕込んだギャグから大きな笑いがおlきて、三味線で弾く「イエローサブマリン」は
爆笑だった。
高座に上がって客席を見回すと満杯だった。
ことあるごとに客の入りを期待してはいけないとか、初日から0だったとか、
フリンジの平均観客数は6人だとか聞かされてきて、
10人以上の動員、目標30人と思ってここに来たが、最終日にして思わぬ成果となった。
こんな楽日はまたとない。
ネタの方もエジンバラの印象ギャグでいきなりドカーンと来た。
マクラからがんがんくる。
笑いを待たないと次に進めない。
子供の頃に見ていた「ルーシーショー」の客のような反応。(かなり古いか)
気持ちいい。
ほとんどが外国人で、日本人と同じように落語を聞いて笑っている。
落語は国境を越えられることを確信した。
喜んでいる間もなく、終演後バトンに吊ったプロジェクターを降ろすなど繁雑な作業が我々を待っていた。
次のグループの公演まで30分しかない。その間にこちらが撤収して、次のグループが設営をする。
ばたばたとかたずけて、事務所で荷造りをしていると、日本人の女の子が訪ねてきた。
エジンバラから少し離れたところに住む女の子が台湾の女の子を連れてわざわざ列車で来てくれたが、
時間を間違ってて終演後に着いたそうな。
かわいそう。
片づけしながらしばらく話して、また来年来るのでその時に是非と言って別れた。
いよいよ来年も参加しないといけなくなった。
公演後、劇場となったセント・オウガスティン教会の前で記念撮影し、
宿舎に荷物を置いて昼ご飯を食べ、それぞれ買い物に出かけた。
夜は近所のパブ「ジキルとハイド」でエジンバラ打ち上げ。
明日はまた列車でロンドンに帰る。










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