2010 フランス公演日記
本文へジャンプ 4月14日 

2010年 フランス公演日記

2010年3月23日(火)〜4月1日(木)
3月26日(金) パリ公演


今日公演のパリ日本文化会館は11時から設営開始で、
ホテルから歩いて2分ほどの距離なので、朝は少しのんびり。
シャワーを浴びて、パソコンをネットにつないでみる。
このホテルはちゃんとLANが部屋に付いているので繋がるはず。
ヴィルファバールでは部屋にそんな環境が無く、現地で書いた雑誌の原稿もUSBメモリーに入れて、
事務所のパソコンから文面をローマ字入力してマネージャーに送ってた。
壁のジャックにLANケーブルを接続したが、ホテルのサイトに繋がり、
パスワードが必要とのこと。
フロントに電話したら、フロントでパスワードを渡すという。
レストランで朝食を取って、その帰りにフロントに寄ると、
すぐにレシートのようなパスワードが書かれた紙をくれた。
部屋に戻って入力するとすぐに繋がった。
相変わらずメールは受信できるが送信できない。
ここのところ海外ではずっとそう。
送信はネットからサーバーに入ってそこから送るという邪魔くさい方法。
10時45分にホテルのロビーに鳴り物のスーツケースや毛せん・座布団などの
バッグを持って集まると、フロントマンが「チェックアウトか?」と聞いてくる。
そうやろうなぁ、こんな大荷物持って仕事行く奴あんまりおらんやろからなぁ。
全員集まってガラガラ荷物引いて会館へ。
ずいぶん前から設営など打ち合わせしていたので、
会場に入ると高座や舞台袖などはすでに組まれていて、
後は微調整するぐらい。
プロジェクターをセットし、舞台袖となる屏風の位置決めをして、
持参した毛せんを高座に掛ける。
あらかた出来上がったところで昼食タイム。
外国は確実にスタッフの昼休み時間が設けられているから、
我々も昼食タイム。
フランスの休憩時間は1時間半。
近所のカフェで昼食を取る。
休憩に1時間半もいるかいなと思っていたが、
日本と違って料理ものんびりと出てくるので、
食後のコーヒーも飲んだらやはり1時間半ほどかかってしまった。
2時頃からまた設営再開。
コンサート用のホールなので三味線・太鼓は生音でじゅうぶんだが、
落語との音のバランスを取るために、高座にはマイクを置いてもらった。
上方落語は噺の中に“はめもの”が入るので、その辺のことも考慮して
サウンドチェックは必要。
高座マイクの調整の後照明調整。
一通りセッティングできたところで、頭のお香の解説から通しでリハ。
これも字幕のタイミングの再確認のため。
リハが終わったら5時を回っていた。
開演時間の8時までみんなは館内で休憩。
僕は地元の「プラネット・ジャポン」というフランス人向け日本情報雑誌のインタビュー。
約1時間のインタビューが終わったら開演1時間前。
それからそそくさと衣装に着替えて、高座で雑誌用の写真撮り。
お弁当を用意してもらったけど、もうゆっくり食べてる時間がないのでパス。
会場前からロビーにお客さんが溜まっていて、120数席のホールはすぐに満席になった。
後で聞くと最前列には経済協力開発機構の大使も来てたそう。
すごく反応のいいお客さんで、ここも大きな笑いが返ってくる。
終演後着替えに楽屋に戻ろうとしたら、スクリーンのバーに袴を引っかけて
袴がほころびてしまった。
他のメンバーが片付けしてる間にソーイングキットを借りて応急修理。
太鼓類やプロジェクターなどは会館に置いたまま、
衣装などをホテルに置きに帰って遅い食事に出る。
シーフードのうまいお店へタクシーで分乗して、
牡蠣やオマールなどで大満足。
ホテルに戻ってきたときは1時を回っていた。



公演会場のパリ日本文化会館。エッフェル塔のすぐそばにある。
そう言えば前回のパリ公演、日本大使館広報文化部のホールは凱旋門のすぐそばだった。


楽屋で雑誌「プラネット・ジャポン」のインタビュー。


首を左右に振っても音が拾えるよう、マイクを高座角に2本置いてくれた。



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