2002 ドイツ公演日記
本文へジャンプ 1月17日〜25日 



1月20日(日) ケルン移動


今日は次の公演先ケルンへ移動する日。
9:45にロビーに集合してタクシーでテーゲル空港へ。
ローナも同行することになった。
旅は道連れ、人が多い方が楽しい。
空港で我々は搭乗手続きをし、ローナはチケットを買いに別のカウンターに行ったが、
戻ってきたときマイケルは「ローナと口きいたらあかんで、ふーん」と冗談でそっぽを向く。
聞くとローナは一人ビジネスクラスらしい。
ローナはロンドンで雑誌の編集をしているが、さすがキャリアウーマン、
お金持ちなのかもしれない。
飛行機は100人乗りの小さな物だったが、ビジネスもエコノミーも
シートの大きさ、仕様など変わらない。
どこがビジネスなのかと思っていたら、ビジネスだけなにやら軽食が配られている。
途中でパーサーが忘れてたというようにビジネスクラスの最後尾、
荷物棚とシートの間のカーテンを引いた。
その幅約40cm。
こんなにエコノミーとの垣根の低いビジネスクラスを初めて見た。
約1時間でケルン到着。
空港には日本文化会館の佐々木さんと、ドイツ語の翻訳で
大変お世話になったレーゼさんが迎えに来てくれていた。
会館に鳴り物をいったん置いて我々はホテルへ。
会館から歩いて15分ほどの所に我々の宿、ホテル・ブレーマーがあった。
小さなホテルだけど奥にコテージ風の部屋が中庭を取り囲むように建っている。
ここも部屋の回線にPCが繋がらず、
フロント横の電話室に行かないとダメみたい。
それぞれ部屋に荷物を置いて会館に下見に行く。
ケルン日本文化会館は公園の一角に建つ2階建ての建物で、
中に約250席のきれいなホールがある。
高座を組み、屏風で下座の舞台袖を作り、プロジェクターの位置を決め、
照明を調節する。
約2時間ほどでほとんどのセッティングが終わる。
これで明日は楽になる。
遅い昼食をとりホテルに戻る。
夜は繁華なところで夕食をとることにする。
ケルンの象徴、大聖堂までタクシーで出かけた。
ライトアップされた巨大な教会がそびえ立っている一帯が繁華街らしい。
アーケードのない心斎橋のようなあたりをうろつき、
古いビアホールに入る。
この辺のビールは全てが地ビールで、ケルンには23種のビールがあり、
「ケルシュ」と呼ばれている。
ケルンはビールの飲み方にもこだわりを持っているようで、
ジョッキではなく細長い薄手のグラスにビールが入って出てくる。
量もそれほど多くない。
たくさん入れるとぬるくなってしまうので量を少ないめにし、
細長いグラスは泡立ちがいいようにだと思う。
このグラス専用のラックをウェイター達がそれぞれ持っていて、
人数分テーブルに置いていく。
このビールが実にうまい。
注文したソーセージもうまく、それに付けるマスタードもマイルドで美味。
名物にうまい物なしとかいうが、ドイツの料理は日本人の口によく合う。
ええ国や。
ビールはいちいち注文しなくても少なくなるとウェイターが
「飲むやろ」と言う風に勝手にグラスを置いていく。
わんこそばならぬ「わんこビール」状態。
ビールをテーブルに置くとコースターに数を付けていくので、
コースターにどんどん線が増えていく。
古くてとっても落ち着く店の作りやし、ウェイターも顔はいかついがおもしろい。
みんなご機嫌でホテルに戻る。



会場のケルン日本文化会館


ビアホールの都んぼ・小春団治・マルコ(住田)


ビアホールでご機嫌のマイケルとローナ



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