1998/9/13(日)くもり
 
さようなら、スペイン! さようなら、みなさん!
 
  
 昨日の夜は荷造りをしていて、遅くまで起きていたから眠いっ。しかも、この旅行中で一番の早起きの6:30起床で、マクドナルドは開いてないし、ご機嫌ななめの私。朝食を食べにレストランに向かったけど、場所を確認してなかったため、どこだかわからない。適当に行ってみたら外人さんがたくさんいるレストランを発見。でもそこには同じツアーの人たちがいないから違うらしいくてうろうろしてたら、ホテルの人が案内してくれた。そこは、さっきの外人さんたちのレストランとは、かなり雰囲気が違っていた。あっちはもっと華やかなレストランて感じで、スクランブルエッグとかソーセージとかがあって豪華な朝食だったのに、こっちは庶民的な食堂といった感じで、あいかわらずハムとチーズが銀色のお盆の上にきれいに並んでいた。でもクロワッサンがおいしかったから、まあいいか・・・。どこのホテルの朝食も、ほぼ毎日同じで、しかも私はチーズが食べられないから、その分他の人より食べることが出来る「おかず」が少ないわけで、旅行中の朝食はいやだった。それでも、毎日ひとつは「これはおいしいっ!」というのがあったので救われていた。 
   
 8:00にホテルを出発。コロンブスの像の前を通りかかったとき、「次は新大陸(アメリカ)に行くぞ!」とコロンブスに誓い、バルセロナの街を後にした。バルセロナの空港に着いて、数分間の自由行動があったので売店をぶらついた。こういうときは、いつもよけいなものを買ってしまうから気をつけようと思いつつ、使用済みのスペインの切手のセットを買ってしまった。150円なり。タバコの自動販売機を発見し、運転手のフェルナンドがスペインのタバコを指差して、思いっきりいやな顔をしていたのを思い出して、おみやげに買ってみようと思った。でも、ちょっと心配だから、同じタバコを買っていた、同じツアーのおじさんに聞いてみたら「話のネタに買ってみたけど、フェルナンドが言うほどまずくはない。」とのことなので、友達のおみやげにと買ってみた。私はタバコは吸ったことがないので、まったくわからないけど、後日、普通のタイプのをあげた友達のだんなは「吸ったことのない味でびっくりしたぁ」と言っていて、メンソールをあげた友達は「そんなにまずくはないよ」と言っていた。飛行機に乗る直前に、小銭は日本円に両替できないので使ってしまおうと思い、適当に「これください」って指差してチョコレートを買ったら、ちょうど持っていた小銭ぴったしの値段だった。 
  


スペインのどこかの建築物らしい・・・

 バルセロナを出発した飛行機は、めちゃくちゃ揺れた。今まで乗った飛行機の中でいちばんすごかった。「落ちるかも知れない・・・」と思った。不意に「すうぅーーーっ」って垂直に落ちているような気が何度もした。こんな日に限って乗り物酔い止めの薬を飲み忘れていて気持ち悪くなり、途中から話せなくなった。こういうときは寝るのが一番。でも、1時間でマドリッドについてしまって、気持ち悪いのはまったく治らない。 
   
 マドリッドに着いて、すぐに相川さんに薬をもらって飲んだ。じっとしているほど気分は悪くないので、けっちゃんとは別行動で免税店を見に行った。もう買い物をするつもりはなかったんだけど、ワインコーナーにグンジさんと相川さんにおいしいと教えてもらった、1995年のリオハの赤ワインを発見し、つい買ってしまった。ついでに白ワインも・・・。こうなったら持ち金全部使っちゃえっ!と、アンチョビとスカーフも購入。それでも2,000ペセタ残った。添乗員さんが、私が乗り物酔いをしたことをすごく心配してくれていた。でもけっちゃんが「あーやって、歩いて買い物しているときは大丈夫ですよ」と言っていて、「んー、さすがけっちゃん。私のこと、よくわかってる。」と感心してしまった。 
   
 帰りの成田行きの飛行機は、3人がけのいすをけっちゃんと2人で使った。薬を飲んでいたのが効いたのか、朝早かったから眠かったのか、いつのまにか熟睡していた。目が覚めたときは気持ち悪いのが治っていて、すっきりした気分だった。行きと同じくモスクワで一度、飛行機から降りた。免税店で残りの2,000ペセタで、だしてもだしても人形を買えないかと思ったけど、けっこう高くてやめた。モスクワでは値段はUS$の表示で、US$15のチョコレートを買おうと思ったら100ペセタくらい足りなくて、日本円のお財布はリュックの奥底で、出すのがめんどくさいから「キャンセル、プリーズ」と言って買うのをやめた。迷惑な客。  

 再び飛行機に乗りこみ、行きの飛行機に乗っているときから楽しみにしていたgood will hantingを観ていたけど、途中で再び熟睡してしまって、起きたときにはエンディングでキャストが流れていた。次は仮面の男だけど「絶対に途中で寝ちゃうから、ちゃんと映画館で観よう」と思い、そのまま再々び寝た。私は雨の日の夜にマライアの曲を聴きながらドライブするのと、飛行機の中でマライアの曲を聴くのが大好きで、帰りのフライトもマライアの曲に酔いしれて超快適だった。


 
  
1998/9/14(月)
 
ただいま!
 

 
 成田に着く1時間前に、相川さんが最後の挨拶に来た。お礼を言って、旅行会社のアンケートに記入した紙を渡した。私は「また相川さんのツアーに参加したいです!」と書いた。本当にすばらしい添乗員さんだった。 
   
 いつものように、九十九里浜(?)が見えてきた。この景色を見ると「旅が終わった」と、いつも思う。飛行機が着陸体勢に入ると田んぼが見え、この景色を見ると「あーあ・・・」と、いつも思う。このふたつの景色を見るときの気持ちは毎回同じ・・・。 
  
 成田に着いて飛行機を降りたら流れ解散。行きはケチって安く空港まで行くけど、帰りはいつも成田エクスプレス。そしてホームで電車を待っているときに、いつもウーロン茶を飲む。海外だと水かジュースか温かいお茶を飲むので、冷たいウーロン茶が飲みたくなる。「柿ピー食べたぁーい」って言っていたら、けっちゃんが買ってきてくれた。 
  
 帰りの飛行機で2回目の機内食を暖めているときに、なんだかラーメンの匂いがして、けっちゃんと帰りにラーメンを食べようと言っていた。空港で食べようと思っていたけど、地元に戻ってから「しょうゆラーメン」食べて家に帰った。 
  
 家に着いてまずしたことは、メールの受信。10日間で80件の受信があった。思ったより少なかった。ほとんどは、友達が会社間で交わしているメールを私にもいつも通り送っていたもの。中には何件受信しているか「とんかつ」を賭けていた人もいた。私に「とんかつ」はごちそうしてくれなかった・・・ぶつぶつ・・・。15:00頃、会社に行っている友達にメールを出してみたら、みんなからすぐに返事が来て「メールってすばらしい!」と感動した。 
  
 そして、恐る恐る体重計に乗ってみたら・・・がーん!やっぱり体重が1kg増えてる!!そりゃそうだよねぇ。毎日毎日、デザートまでしっかり食べていたら、そうなることは分かっていたのに。ま、しょうがないかー。