フリーマントル ノース・フリーマントル 8:00起床。朝ちゃんと起きれるか心配しなくてよいので良く眠れた気がする。今日はロッドネス島に行こうと思っていたけど、フリーマントルは週末の方が賑やからしいのでフリーマントルに行くことにした。パース駅から15分おきくらいにフリーマントル行きの電車が出ていて30分くらいで着く。車内はとてもきれいで次の停車駅のアナウンスもある。フリーマントルに着いてレストランで朝食を食べようと思ったけど、なんとなく気がすすまず、フリーマントル旧刑務所目指して歩きはじめた。街のお店はまだ10:00前だからか開いていなかった。途中でマーケットがあり中をぷらぷら歩いていたらクレープ屋さんの前で足が自然に止まった。ここでハムとチーズ入りのクレープを食べた。この間、パリで食べたクレープのように皮が日本のものより厚くてボリューム満点!すごくおなかがいっぱいになった。野菜果物コーナーでオレンジを買ってマーケットを出た。(クレープ屋さん→) マーケットを出てすぐフリーマントル旧刑務所に着いた。ここもパースに来たら必ず訪れたかった観光ポイントのひとつ。前に友人に借りた「ショーシャンクの青空」(正しい名前は忘れてしまった)という映画の舞台だかロケ地だかになったと前に新聞で読んだことがあって、ぜひ行ってみたいと思っていた。まず、受付のようなところで電話の子機のような通訳してくれる機械を借りた。トラベラーズチェックで払おうとしたら使えないと言われてしまった。しかたなく1枚だけ入っていた$10札を払ってしまった。トラベラーズチェックはこうなるとただの紙切れだ。残りのコインを数えてみたら$7あった。私のこのときの全財産だ。パースの街に戻る電車賃は$2.5なのでとりあえず帰ることは出来るけど、なんだか不安だ。 お金を払って外に出たらおねえさんが「こっち、こっち」と手招きしていて、行ってみるともう男性の旧刑務所内を見学するツアーは始まっていた。とってもやさしそうなおじさんと一緒に総勢12人くらいで説明を聞きながら旧刑務所内を見学する。いちいち扉の鍵を閉めたりしていて厳重体制だった。おじさんは説明を始める前に必ず私に「ニヒャクジュウゴゥ」と言って教えてくれた。その番号を押すと日本語の説明テープを聞くことが出来る。テープの説明よりたいがいはおじさんの説明のほうが長くて、私はちょっと損した気分だった。昔は焼きたてのパンは体に良くないと言われていたようで、服役していた囚人たちも1日ずらしてパンを食べていたそうだ。焼きたてのパンほどおいしいものはないのに。ここの独房にはトイレがなく、バケツがトイレ代わりだった。囚人たちは午前中は働いて、午後は夕食まで暑い日も寒い日も雨の日も運動場(写真)で過ごしていた。部屋は一人部屋と二人部屋があり、テレビとラジオのある部屋やハンモックの部屋があって統一されていなかった。壁に絵を書いてある部屋もあって、アボリジニの囚人は自分の部屋に伝統の絵を書いていた。なんと首吊りの処刑場も見てしまった。処刑囚は朝5:30起床でシャワーを浴びてから良い服を着せられて、いつもとは違うおいしい朝食を食べてウィスキーを1杯飲ませてもらえる。その後しばらく自分の部屋で最後の時間を過ごし、処刑台で布を頭に被せられて首にロープをまかれてイスに座らされる。刑務所の係員がレバーを引くと床が抜け、30秒くらいで死んでしまうということだった。おじさんが「ガシャンッ」とレバーを引く音はとってもゾッとした。床の下3mくらいのところに医者が待機していて死亡宣告をする。ここで一番初めに処刑台に立ったのは15歳の殺人犯の少年で、女性も一人死刑になったそう。なんだか怖くて不気味な場所だった。 見学が終わって、女性刑務所のツアーが始まっているとのことだったので、私とイギリス人の女性で追いかけていった。ツアーの人たちは塔の上にいるんだけど、そこへの行き方が分からず二人でおろおろしていた。そうこうしているうちにツアーの人たちが降りてきて無事合流。こっちはなんだかあんんまり覚えていない。 フリーマントルの街に戻ると朝の寂しい感じはまったくなく人で溢れかえっていた。日本人もたくさんいた。とりあえず全財産$7では不安なのでマクドナルドに入ってトラベラーズチェックが使えるか聞いてみたらダメだった。こうなるとすごく焦り始めてきて、洋服屋さんだったら使えるかと見に行ったけど、これといって欲しいものがない。歩いているうちに偶然大きなスーパーマーケットに着いた。お店の人に聞いたらトラベラーズチェックは使えるとの返事で急に気持ちに余裕が出来た。ここで友達へのお土産とメロン半分を買った。あぁ、よかった…。(クレジットカードがあるじゃん。と思った方。実はこのときなぜだか分からないけど私のVISAカードが使えなかったの。。。) フリーマントルからロットネス島へのフェリー(ROTTNES EXPRESS)が出ていると地球の歩き方に載っていたので行ってみた。今から行くとフェリー代は$34するのに島には1時間しかいることが出来ないので諦める。気が向いたら最終日に行こう。 フリーマントルから電車に乗って次のノースフリーマントルで降りてみた。近くにとってもきれいで広々としたビーチがある。そこでさっきかったメロンを食べようとしたらスプーンがないのに気がついて、しょうがないからペットボトルのふたを使って食べた。蝿がよってくるかと思ったらそうでもなく、食べていないときの方が蝿と戦っていた。ビーチで寝転がってぼーっとしていたら靴下焼けをしてしまい、あわてて裸足になって焼けたところにだけ日焼け止めを塗った。けど遅かった…。日本に帰ったら冬だからよかった…。でもフリーマントルにいた時点で鼻の頭は真っ赤っかでみっともないことになってしまった。2時間くらいそこにいてパースに戻った。 ノースフリーマントルのビーチ(名前は不明) 夕食はノースブリッジのアジアンモールへ行ってみた。シーフード焼きビーフンを注文した。一口食べてあまりのおいしさに目が丸くなった。このうれしい気持ちを誰かと分かち合いたかった。やっぱり食事のときひとりっていうのは寂しい。今日は日曜日。明日からの仕事に備えてか、昨日、一昨日の騒々しさが嘘のよう。今日はゆっくり眠れそう。
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