4日目 * 7/16
 

 

 
ハプナ最後の日だし、はりきって7:00起床のつもりが8:30になってしまった・・。急いで支度をして海へ。ホテルの目の前が美しいビーチっていうのは本当にありがたい。今日はシャワーを浴びるのがめんどくさいのでプールでは泳がず(海も眺めただけ)、プールサイドでビールをグビッと。これが最高。あっという間に飲み干してしまった・・。あ〜ん、チェックアウトしたくないよおおお!!
  
   
  

ハプナ・ビーチ・プリンス・ホテルのロビー
オープンエアになっていて気持がいい

エントランスからの眺め
 
イヤだ、もっとここにいたい・・とブチブチいいながらホテルを離れた。今日はボルケーノまでのロングドライブ。イジイジしている暇はない。まずはコナコーストSCにあるバレというベトナム料理レストランでランチ。スーツケースがトランクにひとつしか入らなくて、もうひとつのトランクを後ろの座席に置いてしまっているので、店内から良く見える位置に車を止めた。料理は牛肉のフォーと春巻きを注文したら・・これが激ウマ!!あっさりさっぱり、でもダシのきいたスープとツルッと喉を通る麺と香草がちょっと疲れている胃にすっきり優しい。今のところ、この旅No.1のおいしさだ。デザートに買ったマンゴータピオカもなかなかイケる。レジにいたお兄さんがお金の計算ができないみたいで、戸惑っていたのがびっくりだった。お釣りはレジに表示されているのに、そのお金をレジから出すのに一苦労。日本じゃ小学生だって簡単にできることなのに・・ちょっとショックだった。
 
       
 
目の前のスタンドでガソリンを入れて・・と思ったらスムーズにことが進まない。カウンターが0にならないのだ。何度もカードを挿入しているうちにとっしーのカードがその機械に受け付けてもらえなくなってしまった。気を取り直して・・もしかして・・とガソリンが出てくるノズルが入っていた部分を上にあげたら無事にカウンターが0になった。ほっ・・。これでまたひとつ学習したね。
 
昨日通ったコーヒーベルト地帯が二つに分かれる道を今日は左へ。とっしーが日本でいつもドトールにお世話になっているからぜひ行ってみたいというので、ドトールのコーヒー農園に行ってみた。でも門が閉まっている。インターフォンを鳴らしても留守電・・。やっぱり予約が必要みたい。その先にあるUCCに行ってみることにした。そこでは駐車場のところに小さい小屋が建っていて日本人のスタッフがウェルカム!といった感じに出てきた。コナコーヒーベルト地帯は昼間は海からの暖かい風が吹き、夕方からは山からの冷たい風と雨でコーヒーの栽培に適した環境なんだそう。「コーヒーの木1本から何倍分のコーヒー豆が採れると思いますか?」と聞かれ、そんなふうに聞くからにはきっとすごく少ないんだろうな・・・と思った私は適当に「10杯」とか言っていたけど、なんか違う様子なんで、「100杯」とか「200杯」とか言っていたら正解は50杯だった。10杯なんて言ってしまってすんません・・。コーヒー豆は普通半円の楕円形みたいな形だけど、2〜3%くらいの割合でピーベリーという小さい丸い豆が採れるんだそう。これはとっても貴重品だ。ということでピーベリーのコーヒー豆を買った。UCCというとどうも喫茶店のコーヒー、缶コーヒーっていうやっすいイメージで(ドトールもだけどね・・)私の中では行かなくていい場所だったんだけど、気さくで楽しいスタッフの方が対応してくれてここでは意外に楽しめた。別れ際にこれからサウス・ポイントに行くと言うとイマイチな反応だった。でもアメリカ大陸最北端の街に行った私はどうしてもアメリカ最南端もおさえたい。ということとでUCCを後にしてサウス・ポイントへ。
 

UCCのコーヒー農園からはコナの街が見える
 

木になっているコーヒー豆
緑は未熟、赤は収穫時、茶色は枯れている
 
赤い実を割ると中からコーヒー豆が出てくる。豆のまわりには薄く半透明な膜がついていて舐めると甘い。

生のライチをご馳走になった
いつも見るライチは茶色いのに・・と思ったら
あれは冷凍しているから茶色いんだそう
これがジューシーで風味豊かでめっちゃくちゃおいしい!UCCのスタッフが、どうぞあるだけ持って行ってください、って言ってくれた。でもなんだか遠慮しちゃったんだけど、やっぱり欲しくて、一度出発したのに戻った私・・。
 
とにかく南へ南へ・・いつになったら着くんだろう・・という不安があったけど、街っぽいところでサウス・ポイントなんちゃら・・という看板があったので思わずその角を曲がった。ガイドブックには牧草地帯を走る・・って書いてあるのにちっともそんな感じではない。引き返してスーパーの駐車場にいたおじさんに尋ねると「あと6マイルくらい先だよ」と教えてくれた。ふぅ・・まだ先なんだ。そしてサウス・ポイントへの曲がり角にはちゃんと標識が出ていた。道をぐんぐん進むとガイドブック通り風力発電の風車が現れて一安心。
 
    
 
サウスポイントに到着・・。まぁUCCのひとがあーゆーのもわからなくもない。ただの崖っぷちで処刑台のような摩訶不思議な物体が並んでいて・・。でもこの地に来たことに意義がある!ってことで満足、満足。海もとっても深いきれいな青色だったし。地元のひとは崖を降りていって何かしていた。釣りか?何が取れるのかな?
(ホノルル空港から帰るとき本屋さんにあったハワイのガイドブックを見ていたら、サウスポイントには強風で倒れている形になってしまっている木があることを知った。それはどこにあったんだろう・・。)
 
   
 
続いて黒砂海岸へ。ここもちゃんと曲がり角に標識があってよかった。海岸で黒い砂を持って帰ろうと思ったけど、これって溶岩が砕けたものなんだよね?溶岩のかけらを持って帰ると火の神様ペレの怒りに触れるんだよね?・・ってことでやっぱりリリースしてきた。まだ嫁入り前の身だしね(?)。一粒も残らないように注意して戻してきた。(帰国後、この話を友達にしたら「置いてきたけど、一度でも持って帰ろうとした行為がまずいんじゃないの?」って言われちゃった・・どうしよー!!)
 
 
 
さてさて、いよいよキラウエアへ。国立公園内にあるホテル、ボルケーノ・ハウスに着いたのは17:30。ハプナを出た時間が遅かったのと、UCCで思いがけず長居をしてしまったのですっかり遅くなってしまった。チェックンすると「コンピューターがダウンしてしまっているのでちょっと待って」と待たされた。そして「手違いでダブルの部屋になってしまった」と謝られた。まぁ、しょうがないでしょう。エキストラベッドを入れてくれるらしいので良しとしよう。フロントのスタッフに流れ出ている溶岩を見に行きたいというと地図で場所を教えてくれた。そして必ず懐中電灯は持って行けと。持っていないので売店で購入。本体と電池で4ドルくらいだった。そして夕食の予約をするか?と聞かれたけど、最終時間が20:30で、これから溶岩を見に行くのにその時間には戻ってこれない・・すると注文しておけばプレートにしておいてくれるというのでお願いすることにした。このホテルにも日本人のスタッフがいていろいろと助けてもらった。あぁ、日本語ってありがたい・・。
 
部屋に荷物を置いてすぐにホテルを出た。暗い中山道を走る不安はあったけど、まぁ、安全運転でなんとかなるでしょう。後ろから車が来ても焦らずに・・。チェーン・オブ・クレーターズ・ロードをハロナ・カハカイを過ぎた辺りから硫黄くさくなってきた。チェーン・オブ・クレーターズ・ロードの行き止まり手前に着き、片側車線に縦列駐車をする。車がたくさん止まっていて、車を止めた地点からチェーン・オブ・クレーターズ・ロードの行き止まりまで20分くらい歩いた。風が強いししんどかった・・。
 
 
 
歩いているうちに日が落ちてどんどん暗くなっていった。山の方を見ると赤い筋が2本見えて興奮気味の私たち。まずは写真をパチリ。行き止まり手前で係員に「ガールズ、懐中電灯と水は持ってる?」と呼び止められた。・・ガ、ガールってあーた。まさかこの場でお世辞でもないだろうし、ガールともなると私たちの年齢からは喜んではいけない領域だし・・夕日を背負っていた私たちの顔は相当暗くなっていたんだろう。そういうことにしよう。係員に「懐中電灯は持ってるけど水は持ってない」というと「まぁ、水はなくても大丈夫。懐中電灯があればいいよ。」と言っていた。
 
   
 
冷えて固まっている溶岩の上には黄色い紙で道しるべになっていてそこを歩いていくと流れる溶岩のところまで行ける。そして固まった溶岩の上を歩くこと10分くらい。人の群れの向こうに赤いものが見えてきた。もうここからは最大に興奮状態。最初はただ赤いだけか・・と思っていたけど、近づいてよく見ると黒い溶岩の下から赤い溶岩がデロデロデロ〜っと出てきている。とってもゆっくりな流れだ。溶岩の近くには柵など一切なくて近づこうと思えばいくらでも近寄れる(あまり近づきすぎると監視員に注意される)。でもものすごく熱くてがんばって近づいても2mが限界。それでも顔がヒリヒリ痛いくらい。黒い固まった溶岩の下から赤い溶岩が出てきているので、固まった黒い溶岩が砕けてそれがパチパチと飛び散っていた。火鉢の音のような感じかな。なんかとんでもないものを見てしまったような気がしてすごく怖くなった。もし、転んだりしたら・・と思うとぞっとする。木の長い棒で赤い溶岩をツンツンしている外人さんが「ハード」と言っていた。私もその感触を体感したかったなぁ。
 

 

 

 

 

 

 
  

これが・・・

こうしてどんどん流れていく
 
半年前、旅の計画をしていたときはまさかこんなすごいのもを見れると思っていなかった。せめて遠くの方から海に流れ出る溶岩の水しぶきくらいは見てみたいな、と思っていたくらいで。そして星空ツアーのガイドさんが言ったとおり、夜に来て良かった。昼間だったらこんなに真っ赤には見えなかっただろうし。夜道のドライブは不安だったけど、とっしーの安全運転(といってもスピードは結構出てたヨ)のおかげで真っ赤なドロドロ溶岩を見ることができた。とっしー、ありがとー!!私たちは20:00過ぎにはドロドロ溶岩地帯を後にしたんだけど、これから来る人もまだまだたくさんいた。
 
ホテルに戻って注文していたディナープレートを受け取るのにビールを飲みながら暖炉のところでちょっと待った。もう1本のビールはお風呂上りに飲むために氷をもらって冷やしておいた。今日からはビンビールを開けるのにスーツケースの鍵は不要。ちょっと寂しい気も・・。あと昼間にUCCでもらった生のライチもビールと一緒に冷やして食べた。お〜いし〜♪