猫のいる生活 6



ヒイロと猫ヒイロは実は結構仲が悪い。


その時、ヒイロは特にやることもなくぼんやりソファに座っていた。
その時、ヒイロと並んで黒猫も暇そうにソファに座っていた。

視線の先には、猫じゃらしで遊ぶデュオと茶猫の姿。

「………」
「………」

不機嫌そうな無言。

お互い相手の存在を敢えて感覚から追い出して、表情一つ動かさずデュオ達を見ている。

「………余計なことかもしれないが。
 寂しいなら本人にそう言ったらどうだ?」

たまたま来ていたトロワが含み笑いを洩らしつつ言った瞬間、大小二つの首が
一気に振り向けられた。
そのタイミングと不機嫌気なオーラのあまりの相似に、堪え切れずトロワが吹き出す。

その声に気付き、デュオと茶猫がなんだろうと首を傾げた。


ヒイロと猫ヒイロは実は結構仲が悪い。
でも、多分中身はそっくりだ。

                                          end.



2001.9.14.
そろそろ完結を考え出しました…と言うか最後の締めだけはもう書いてあるのです(笑)
あと何本かお付き合い下さいませ♪
back next