ヒイロと猫ヒイロは実は結構仲が悪い。
その時、ヒイロは特にやることもなくぼんやりソファに座っていた。
その時、ヒイロと並んで黒猫も暇そうにソファに座っていた。
視線の先には、猫じゃらしで遊ぶデュオと茶猫の姿。
「………」
「………」
不機嫌そうな無言。
お互い相手の存在を敢えて感覚から追い出して、表情一つ動かさずデュオ達を見ている。
「………余計なことかもしれないが。
寂しいなら本人にそう言ったらどうだ?」
たまたま来ていたトロワが含み笑いを洩らしつつ言った瞬間、大小二つの首が 一気に振り向けられた。
そのタイミングと不機嫌気なオーラのあまりの相似に、堪え切れずトロワが吹き出す。
その声に気付き、デュオと茶猫がなんだろうと首を傾げた。
ヒイロと猫ヒイロは実は結構仲が悪い。
でも、多分中身はそっくりだ。
end.
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