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  LIVE Report 1999/10/11 萩市 南日本海音楽祭


山口『秋の陣』その1。
1999年10月10日、山口県宇部市で催された『第3回 全中国空手道選手権大会』。
この中で陣内さんのミニライブが行われました。



1999 第3回 全中国空手道選手権大会 ミニライブ  山口県宇部市 武道館
10/10(日)12:30〜17:30 16:25〜16:40
【メンバー】

陣内大蔵(Vo)
【演奏曲目】     

1. 空よ
2. Dreamers
『稽古で汗を流している皆さんもぜひ、その汗に誇りをもってですね、これからもがんばってください』

当日は気持ちのいい晴れ。
会場となった武道館の場所は宇部新川駅の向こう側、徒歩10分といった感じ。
武道館は2階建て。1階には練習場や事務所、トイレ等があり、2階が試合会場となっている。
この大会の中で、陣内さんのミニライブを行われる。
ふと、バスケットボールのハーフタイムで行われるアトラクションのような物を想像してしまった。
会場は、よく柔道の試合などで見られる四角い試合場の三方に一般客のパイプ椅子が並べられ、一辺が貴賓席となっていて、机と椅子がならべられている。
土足厳禁なので靴を袋に入れて会場に入り、椅子席を確保して開会を待つ。
そもそもは、陣内さんが中学2年生くらいから二十歳くらいまで通っていた極真カラテ道場の師範からのお誘いで実現したライブらしい。
「“来てくれないか”って言われたら“押忍”って言うしかないじゃないですかぁ」(浜名湖旅行の時にMCしてたんだっけ(^^;))
陣内さんのミニライブは、準々決勝と三位決定戦の間。
それまで、1回戦、2回戦、ベスト8による試割り、学生の試合や、演武を見る。
極真カラテは他流派の空手と違い、寸止めではなく直接打撃制を用いている。危険度が高い分、試合での制約も多い。選手の態勢が崩れたり反則技があったり試合場から外れそうになると、すぐ主審の『止め(やめ)』が入り試合が中断する。
初めて見る目にはこの“ヤメ”で試合が中断され集中力が切れて、迫力がないように映る。しかしそれは、打たれている選手の胸が見る見る赤くなって行くのを見るにつけ、間違っていることにすぐに気が付く。危険な行為は直接怪我に繋がる。それだけ危険なのだ。
大会の中では、試割りや師範による特別演武が行われた。
いわゆる“板割り”や“ブロック割り”を行うのだが、間近で見るこれは物凄い迫力である。特に厚さ2.4cmの板7枚重ねを一気に貫く足刀の破壊力はすごい。師範ともなると、ぶら下げているブロック2個を足蹴りで砕く。
高校生の頃、この極真カラテの大会に出場し入賞してトロフィーを頂いたという、陣内さんの蹴りには注意しようと心に誓った。(^^;)
さて、準々決勝が終わって、ライブの準備がされる。
試合場の中央よりやや後ろにマイクとスピーカー。貴賓席が正面。スピーカー2個は音取りの為に歌い手に向けられて設置される。
そして場内放送で、陣内さんの紹介が流される。
「…それでは歌っていただきましょう」
陣内さん登場。3段ほどの階段を上がって試合場の上へ。黒のパンツと黒のシャツ。シャツには青くて丸い模様が幾つか。
遠目には、中華風な柄に映ったが、後で近寄ってよく見ると、それは青い“地球”模様だった。
「陣内大蔵さんです。『空よ』」

『空よ』(もちろん、バックバンドは無しである。こんな大勢に囲まれて、カラオケバージョンの陣内大蔵氏。本人もさすがに、音が取り辛くて大変だったらしい。)

ちょっと自分の説明と極真カラテとの経緯を話して「今日はほんとにお招き下さってありがとうございました」と、MCする。“高校生の時、山口県大会に出場して入賞したことなどが、いまだに自分のプライドになっている”ということで、最初に書いた言葉に繋がる。「稽古で汗を流している皆さんもぜひ、その汗に誇りをもってですね、これからもがんばってください」。
大会のプログラムなどを読んでいると、陣内さんの基本姿勢の一部が極真カラテにあるような気がする。
「“同朋に捧ぐ”という感じの曲なんでよかったら、聴いてください。『J』というアルバムから『Dreamers』」

『Dreamers』(いつもそうですけど、なんか特に丁寧に歌っていたという印象。あの状況でも音も全然外れないし、さすが陣内さん。)

『Dreamers』を歌い終わったあと、宇部道場の女の子から花束を贈られて、貴賓席に小さく『押忍』をして退場する陣内さんだった。
ちなみに陣内さんは、段を取るまではいかなかったそうだ。段“は”取っていない、ということで…。
もう遅いかもしれないが、言動には気を付けようと心に誓うのであった。(^^;)

Bottom Line