アオ







その時、彼女は空をみていた。己の瞳のような、アオく、深く澄んだ吸い込まれそうな空。
この先に何があるかなんて聞かれても、到底答えがつかない、果てしない空。
すべての父の、空。
そういえば、あやつの髪の色も・・・果てしない空。美しい、アオ。

その時、彼は海をみていた。己の髪のような、光り輝く、アオく眩しい海。
その底に何をみつけるなんて思っても、到底答えがつかない、深い海。
すべての母の、海。
―あのヒトの瞳と同じ・・・。深い海。きらめく、海。


すべては、空と海のなるままに。すべては、空と海の手の中に。すべては、空と海のアオさから。


思うのは、お主と私のアオいトコロ。
感じるのは、君と僕のアオいトコロ。


そして、彼と彼女は立った。自分の、相手のオントロギーを理解したかのように・・・。


すべては、空と海の偉大さから。すべては、空と海のオントロギー。すべては、空と海のアオさから。
そして、すべては、ヒトの生きている限り。









‐終‐









後書きーだめだめ〔死〕わけわかめ〔爆死〕初めてかきました。小説というよりは、詩でしょうか?因みに、タイトルと文中の「アオ」には自分のイメージのあおの字をいれてください^^私のペンネームとは一切関係ありません〔笑〕





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