『1型糖尿病』は、小児発症型(若年発症型)糖尿病やT型糖尿病、および、IDDM(インスリン依存型糖尿病)と呼ばれていた時代も含め 昔から言われている事なのですが、「特定のウィルス」や「毒物」によって発症するとされています。

1型糖尿病の内 19.4% はその「特定のウィルス」だけが原因の「劇症1型糖尿病」とされ、1型糖尿病の約20%を占める。
妊娠糖尿病やMODY、ミトコンドリア遺伝子異常などの原因は持たない。

厚生労働省による「1型糖尿病」の患者数:1万人強の、その20%ですから、劇症1型糖尿病患者数は 2千人強 と言うことになります。
(今川彰久、花房俊昭等)
男女差はない。
発症年齢は1歳から80歳に分布し、成人発症が90%を占める。

要するに、年齢的な発症率から、小児・若年発症の劇症1型糖尿病患者数は2千人強の10%で2百人強、成人発症の劇症1型糖尿病患者数は1千8百人強と言うことになります。

特定のウィルスによる機序とは、特定のウィルス感染+そして 類似の新たな特定のウィルス感染=その結果『最後の”一撃”』まで膵β細胞を破壊という内部臓器の自己免疫疾患と言われています。
(抗体を介した自己免疫性症候群 とは 機序が異なりますのでご注意下さい!)

1型糖尿病は、自己分泌インスリン能が「絶対的」欠乏に至り、高血糖是正云々、合併症云々以前に強化インスリン療法が生死を分ける唯一の「生命維持」手段となる障害であり、早期治療でも自己分泌能は改善しないのが特徴です。

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特定のウィルス(参考)とは

「コクサッキーBウィルス」
「サイトメガロウィルス」
「EBウィルス」
「ムンプス(おたふく風邪)ウィルス」
「風疹ウィルス」
「ロタウィルス」
「ピコルナウィルス」
「エコーウィルス」
「Ljungan(ユンガン)ウィルス」

等 を指します。

ちなみに、
特定された毒物とは、

ある種の「殺鼠剤」を指します。

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この特定のウィルスの中にある エプスタイン・バール・ウイルス(Epstein-Barr virus、 EBウイルス)は、ヘルペスウイルス科に属するウイルスの一種で、ガンマヘルペスウイルス亜科に分類され、2本鎖DNAを持つ(ウイルス粒子内では直鎖状)ウィルスです。

他のヘルペスウイルスと違い、このEBウイルスはBリンパ球(膵β細胞・膵B細胞)に感染して『不死化』し『最後の”一撃”』まで膵β細胞を破壊するという特徴をもっています。
(トランスフォーメーション)

又、慢性活動性EBウイルス感染症(Chronic Active Epstein-Barr Virus infection : CAEBV)は、非常に稀なケースとして、EBウイルスの初感染時、あるいは既感染のヒトにおいても免疫制御されていたウイルスが何らかのきっかけから体内で再活性化をきたすことで、持続的にリンパ球内に感染を生じ、体内での免疫制御が不能となってしまうことが知られ、そのため慢性的にウイルスが増殖活動し、重症化するということが起こる。
これが慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)である。
このEBウイルス(CAEBV)の標的リンパ球はTリンパ球やNKリンパ球であるとされており、この点がBリンパ球を標的としたEBウイルス感染である伝染性単核球症と異なる。

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1980年代の初め 若年性の糖尿病 について大きな理解の前進がありました。

多くの 若年性の糖尿病 は体内のベータ細胞を攻撃する抗体を持った『 病 気 』であることが明らかになったのです。

ベータ細胞を攻撃する抗体の存在が生活習慣病とされる糖尿病と区別される点であり、初めて糖尿病発症のメカニズムの違いが明らかになったのです。
(生活習慣に関わらない2型糖尿病とされます。)

抗体の種類数や抗体価が多ければ多いほど 又 高ければ高いほどインスリン依存状態糖尿病への進行は早くなるともされています。

GAD抗体など単数の抗体や疾患(疾病)・遺伝、妊娠等、それら「相対的な原因」を持って発症し、重症化する様々な糖尿病の場合は高血糖是正の為の一手段として食事療法 運動療法経口血糖降下剤 や インスリン 等の療法があります。

ちなみに・・・若年・高齢に関わらず日本人糖尿病の99%以上は、相対的な原因を持って発症するタイプです。

妊娠糖尿病も相対的な発症原因となる一タイプで。母胎が持っている「胎盤ホルモン」がインスリン抵抗性をもち、糖尿病予備軍であれば妊娠早期に、1.5型糖尿病(2型糖尿病の一タイプ)であれば妊娠後期に劇的に悪化しインスリン注射の大量投与が必要となり、母胎と共に胎児をその抵抗性による「糖毒症」から守る必要があります。胎盤が母胎から出ることによってインスリンが必要なくなる場合も多いのがこのタイプの特徴ですが、糖尿病の特徴は抱えたままインスリン依存状態の2型糖尿病となる場合がほとんどです。

もし、ご自身が抱えた2型糖尿病に対して、差別(内部差別)的な理解を持つと、悲惨な悪化を招きます。
ご自身に、思い当たる相対的な課題を抱えている場合は、自らのプライドを捨て、合併症などの悪化を防ぐため原因主病や遺伝の理解日々の欧米化している普段の「食」そのもの、運動不足そしてストレス社会の生活パターン等、前向きに見直す事が必須です。

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特に「食」に関しては最も重要で、トランス脂肪酸(ショートニング、ファットスプレッド「マーガリン」、マヨネーズ等)、獣肉食、加工品食、高脂質・油物・揚げ物食、パン食、高エネルギー(洋菓子、ケーキ、ドーナツ、菓子パン、ジャンクフード等)、および、精白米めし、白砂糖、精製塩等の白モノ、動物性・植物性油脂等々は積極的に減らし、病態悪化を促進させる「食品交換表」のkcal(カロリー)ベース 等で考えず、個々人に見合った適切な栄養学(ヒューマンニュートリション「人間栄養学」)の理解と、抵抗性となる様々な課題や問題があると思われる面を改善し、ご自身の病型に見合った改善策・治療策を積極的に整える必要があります!

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メタボリックシンドロームとは世界保健機関(WHO)により定義されました
(1998)
【ジョスリン糖尿病学 第2版】

1型糖尿病と違い、2型糖尿病の蔓延は、急速な社会経済の発展と「コカコーラ植民地化」で変化しました。
長寿化が進行し、高脂肪食(「食」の西洋化「欧米化」)と運動不足、遺伝的素因 そして ストレスを抱える環境因子が劇的な増加の「基」として如実に示されています。

肥満や非肥満で、より若い2型糖尿病の増加はTV、ゲームやパソコンなど座位による活動増の「運動不足」 が主な原因でこれに加え飽和脂肪(脂肪過多)に富んだ「高エネルギー食材」の増加という2型糖尿病の発症を促進すると言う●「魔女の秘薬」●が根っ子にあります。

これら・「コカコーラ植民地化」(高糖質)・「西洋化(欧米化)」(高脂質・高蛋白・高エネルギー食)・「任天堂化」(座位作業による運動不足)と言うように「言い回しを加える」事ができる。

メタボリックシンドロームとは「2型糖尿病」 又は 「耐糖能異常(IGT、IFG)」 又は 「インスリン抵抗性」の内少なくとも一つを抱え更に「高血圧」「肥満」「高トリグリセリド(高TG値)血症 あるいは 低濃度高比重リポ蛋白(低値HDL)「微量アルブミン尿」の内少なくとも二つを併せ持った場合に「メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)」と言います。

「高尿酸血症」「(血液)凝固能亢進」「高レプチン血症」等を持っている場合は、この定義には必要ではないが、(それだけでも)シンドロームの一部であるとされています。

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「甲状腺機能障害」の抗体を介した場合、抗GAD抗体やIA-2抗体と同じように、抗体を介する1.5型糖尿病(LADA)としてインスリン治療が必要となる場合があります。
ご自身の、その病型や疾患等々について医師から適切な説明や、治療についての方向性や選択肢等々の説明も受け、又、一医師の診断や方針で決めることなく、ネットやセコンドオピニオンなども参考に、ご自身が納得し理解をもって治療を受けて下さい。
「食」については、昆布や昆布だしに含まれる「ヨード」は間違いなく病態を悪化させますので、絶対に摂取しないで下さい。
甲状腺の薬物は「高血糖を助長」し糖尿病を悪化させます。

甲状腺の薬物を処方される場合、ご自身の病態に適切に合わなければ多くの副作用が出ます。
徹底的に適切量を守って下さい。

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その他の糖尿病の中でも、遺伝性疾患のタイプの中の一タイプミトコンドリア糖尿病(MIDD)について
米国でのMIDDは、全糖尿病患者の1%と推定されています。
日本人全糖尿病患者2210万人の内、おおざっぱに1%〜3%(日本の調査)とされています。
その数値を根拠にすれば、およそ22万人〜66万人前後がMIDDとなります。
日本人糖尿病患者で治療を受けている患者247万人では、2万4千人から7万2千名前後と推定されます。
(600万人とされる糖尿病患者の約1%・・・約6万人)
 そのうちインスリン療法患者(MIDDの33%)、 薬物療法患者(MIDDの13%)、 食事療法患者(MIDDの13%)、 その他無症状患者(残り約40%)とされます。

比較的若年、30歳〜40歳以前の発症が多く(全年齢で発症)、やせ形が多く低身長、母系遺伝で高音域(感音性)難聴を伴い、細胞死(アポトーシス)等が早く進行し、早老病の傾向が高いとされます。

早期からインスリン補充療法を指導される方が多い為(経口血糖降下剤使用患者や、食事療法だけの場合、無症状の場合もある)SP1型糖尿病や2型糖尿病と誤診され、それらの患者会に入り、相互に誤解されている方も多い。
平成21年度「ミトコンドリア病」:特定疾患指定。
MIDDは、その中の糖尿病を持つ一タイプです。

MIDDの治療法は、老化防止のために コエンザイムQ10 等の大量摂取、栄養不良の為シックディ時の 糖質摂取 等が必要とされています。

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まずは、ご自身に発症原因や抵抗性があるかを知ること、今現在の進行状況や問題点の改善策・対応策を徹底的に理解することです。

疑問、質問は診療報酬で「指導管理料」を徴収している主治医に、詳しく求めて下さい!

相対的な原因疾患等が有れば「生活習慣に関わらない2型糖尿病」(別名1.5型糖尿病又はLADA)と言われる1型糖尿病の特徴を併せ持ち、インスリン依存状態にされる2型糖尿病です。

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相対的な原因疾患には、一般的な持病(主病)の外、メタボリック症候群に関わる「肥満」「高血圧」「高脂血症」「高コレステロール」、食べ過ぎ、運動不足、ストレスなどが大いに関わります。

様々な遺伝や老化(肥満やミトコンドリア遺伝子異常も含む)、甲状腺疾患や妊娠などのホルモン等々の変化も関わります。

それぞれの課題に対して前向きな理解と、適切な改善や対処が無ければ悪化を防く事等あり得ません。
なお、上記に書かれている様な相対的な原因が有る場合、早期からインスリンを用い、長期にインスリン療法が必要であっても「2型糖尿病」です。

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1型糖尿病とは、何らかの遺伝や原因疾患等を持たず絶対的で、短期間でCPR値(自己分泌インスリン)が枯渇し、(廃絶の証明値 ≦0.1ng/ml・・・未満ですので数値は含みません)外部からのインスリン投与があってもIRI値(インスリン血中濃度)の数値が感度以下でなければ1型糖尿病/劇症1型糖尿病 とは言えません。

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医師の回答が正しいかどうか判断出来るまで、また、自分自身が納得出来るまで 何度も何度も質問し、その回答そのものがそもそも正しいか、間違っているかを自ら理解・判断出来るようになって下さい!

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多くの患者を死に至らしめた医療の金権・利権、故意としての 「組織」だった不正な犯罪隠し、LADAなど様々なインスリン依存状態糖尿病の親などが管理運営する「わかちあい」をもくろむ患者会「組織」
(相対的な問題を持ち自己分泌能が残っていながら、インスリン依存が慢性化し機能不全にいたっている方達が内部差別を利用し情報操作しています)
に殺されないよう、くれぐれもご注意下さい!


(情報操作の例)
レポート | 2010.02.03武田病院グループ地域医療連携懇話会〜糖尿病の早期発見・治療に開業医と連携密に〜 より
http://www.takedahp.or.jp/news/takeda.php?ID=344
大阪医科大学内科学の花房俊昭教授が、自身が研究・発見された劇症1型糖尿病について詳しく発表。
全国から報告されている劇症1型糖尿病の症例161件(現在300件)で、発症年齢は0歳から80歳に分布するものの、3〜40歳がピーク。
自己免疫型糖尿病ではインスリン投与まで39日かかるのに、劇症型は4.4日でインスリン移行になるなど、増悪が早い点を指摘しました。
また、初診では
○血糖値が800mg/dlと高いのに、HbA1cは6.4%と低い
○口渇が95%以上に見られる
○情腹部痛
○意識障害が起こる
○インフルエンザやヘルペスなど感冒症状が顕著
○妊娠・出産前後に発症するケースが20%に上る―
こういった症状の患者が見つかれば、ただちに入院させ、緊急治療を行わないと、帰宅後に心肺停止になることが多いと訴えました。

・・・と講演したそうです。


厚生労働省が2007年3月に公式に発表した
「1型糖尿病」患者数
【全国】:1万人強
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0312-10f.pdf

その後、「劇症1型糖尿病」と病名を変えて難病認定で厚生労働省難治性疾患克服研究班に関する情報での概要患者数
「劇症1型糖尿病」
【全国】:疫学 1万6千人(推定)
http://www.nanbyou.or.jp/kenkyuhan/pdf/2112.pdf

2010年1月23日の花房俊昭教授が公開した患者数(糖尿病学会)
「劇症1型糖尿病」
【全国】:161件
(2010.02.03現在300件)
http://www.takedahp.or.jp/news/takeda.php?ID=344

「1型糖尿病」の患者数そのものの開きは全くのでたらめとしか言いようがないとも感じます。

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1型糖尿病は、自己分泌インスリン能が「絶対的」欠乏にいたり、インスリンが唯一の「生命維持」手段となる膵β細胞が破壊される内部臓器の障害です。

相対的なメタボリック症候群や、様々な生活習慣に関わる疾患(主病)、遺伝性等々などの何らかの問題や課題を持つタイプとは異なり最もコントロールが難しい病態・病型です。

課題を持つタイプ(2型糖尿病や、その予備軍等)は、
その課題に対する正しい診断と、適切な対策、適切な治療が主となり、
高血糖是正の薬物の一つとして経口血糖降下剤などの治療と共に、インスリン療法があります。
(Wikipedia)
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