1型糖尿病 および 劇症1型糖尿病 とは、
何らかの相対的原因抵抗性は持たず、
自己分泌インスリン能(高感度CPR値)が数日~3年未満の短期間で、
絶対的廃絶に至る自己免疫疾患です!

1型糖尿病と診断できる「絶対的」検査数値
・・・但し、抵抗性を抱えていないことが1型糖尿病の必須条件です・・・
(未満は、その数値は含みません。)
自己分泌血中インスリン濃度:高感度 IRI値 1.0μU/ml未満
この検査は「自己分泌のインスリン濃度を診る検査です。外部からのインスリン注射には反応しません。
1977年 R.S.ヤーロウ ノーベル化学賞 
自己分泌血中インスリン能:高感度 CPR値 0.1ng/ml未満
この検査は自己分泌のインスリン量(膵β細胞の量)を測定する検査です。小数点以下二桁で表示されます。
尿によるCPR値は機能不全等のインスリン依存状態2型糖尿病を診断する基準で、不適切なモノです。
DCCTの血中による廃絶の証明値は≦0.06ng/ml
1984年 R.B.メリーフィールド ノーベル医学・生理学賞 

上記の検査値と血糖値を元に、
HOMA-R(抵抗性)及びHOMA-β(分泌能)を確認
1985 Matthews

ちなみに  膵・膵島移植研究会の廃絶の証明値(CPR): 0.1ng/ml未満
  DCCTによる1型糖尿病の数値(CPR): 0.06ng/ml未満
     です。 

(未満は、その数値を含まない)
(IRI値は注射による外因性インスリンには反応しません!)

※血中CPR値が廃絶の証明値未満であっても、
血中IRI値が正常値であれば抵抗性を持った2型糖尿病となります。




目安値
インスリン抵抗性および分泌能の判断計算の
・・・両方の同時計算値が必要です
(HOMA-Rはインスリン抵抗性の指標です。)

 HOMA-R / HOMA-β &QUIKI 判定計算機

インスリン抵抗性指数 HOMA-R (単位はありません)
計算式 : IRI(早朝空腹時血中インスリン濃度)×FBS(早朝空腹時血糖)× 1/405
0.3未満 抵抗性無し・・・1型糖尿病
1.0 正常
・小児等、若年期の糖尿病発症例
1.1以上 インスリン抵抗性糖尿病と判定
2.0~4.0以上 明らかな抵抗性あり
※ 1型糖尿病の場合は、0.3未満となります。

インスリン自己分泌能 HOMA-β(%) (単位は%)
計算式 : IRI(早朝空腹時血中インスリン濃度)×360 / FBS(早朝空腹時血糖)-63
100%以上 インスリン分泌能過多
40~100% 正常
30%以下 軽度インスリン分泌能低下
15%以下 明らかなインスリン分泌能低下
10%未満 インスリン廃絶の証明値
3%未満 インスリン能枯渇・・・1型糖尿病
※ 1型糖尿病の枯渇は3%未満となります。



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