整備失敗談
何通かメールでリクエストをいただいたので今回のテーマになりました。
今となっては若い頃(いや、今も若いですが・・・)の笑い話ですが、
今まで何台のクルマを壊した事か・・・。
でも、だからこそ貴重な経験を積む事ができ、整備技術が上がるのです。
ただ、クルマは壊さないに限ります。
私の失敗例のいくつかをヒントにして、壊さない整備につなげてください。
<破損編>
ボンネットを閉めるときにヒンジを折る
<シルビア>
ちょっとボンネットが硬いなぁと思いつつボンネットを開け、オイル交換。
終了後にボンネットを閉めたらヒンジが折れた。
<対策>
ニッサンの昭和60年代〜平成6年くらいのボンネットはヒンジが弱いようなので、充分な注意が必要。
マメに潤滑油を吹いておき、チョットでも硬い思ったら慎重に開閉しましょう。
無理に開閉すると金属疲労でヒンジが折れます。
ワイパーブレード交換中にフロントガラスを破損。
<RX−7>
お客さんにホーンを調べてほしいと言われたので、工具を取りに行った。
しかし、工具取りに行っている間、お客さんがワイパーを代えようとブレードの外した状態でワイパーを立てたままにしていた。
そのまま気づかずにボンネット開けてしまい、ワイパーアームに当たってワイパーアームが倒れフロントガラスを直撃。
その日は小さいキズだったが後日大きなヒビになりクレームとなる。
<対策>
ボンネットを開けるだけといえども充分注意して作業する。
オイル交換後キャップを忘れ、エンジンルームが汚れた。
<プレセア>
良くある話ですが、オイルキャップを忘れるとエンジンルームはオイルまみれになります。
<対策>
作業は最後にチェックする事が重要。
ショックを交換後リアショックが突き抜け、上にあるスピーカーを破損。
<インテグラ>
ホンダの純正ショックの頭付近には大きなワッシャーが付いており、手では外れない。
しかし、これはチョットした圧入になっていてハンマーで叩くと取れる仕組みになっている。
これを知らずに「外れない物」と思い、新しいショックに移植しなかったため強度不足でショックが突き抜けた。
<対策>
後で聞いてみると、このミスは思ったよりも多いらしい。
ホンダのショックは、ほとんどこの方式なので自分で足回りを交換するときには充分注意してください。
また、心当たりがあるけど突き抜けてない人は気を付けてください。
忘れた頃に突然突き抜けます。でも走行はできるので、そんなに危険ではありません。
ホーンを交換したが2日で故障
<プレリュ−ド>
原因は雨の侵入。ファンファーレのホーンだったのに開口部が下に向いていなかった。
<対策>
ファンファーレのホーンは開口部を下に向ける。
開口部が下に向いていないと雨水が抜けず壊れたり、寿命が短くなります。
<痛かった編>
ホイール付きのタイヤを軽く投げたら跳ねて指にあたる。
<ケガ>
中指が曲がる。(今も)
<対策>
ホイールは投げない方がイイ。
1人でマフラー交換中にマフラーが脱落、頭部を直撃。
<ケガ>
星が飛ぶ。軽い出血とコブ
<対策>
マフラー交換は2人以上で協力してやりましょう。
オーディオ交換でザックリ切る。
<ケガ>
跡にのこるほどの深い切り傷と出血。
<対策>
オーディオを脱着するときは、まわりに切れやすい金具が多いので気を付けましょう。
点火時期調整で感電
<ケガ>
チクッとくる。ひどいとかなり痛い。
<対策>
デストリビューターをいじるときは水分厳禁。ゴムか皮の手袋を付けましょう。
サスコンプレッサーを使わずにサスペンションを分解。
跳ねたアッパーマウントがスネにあたる。
<ケガ>
運のいい事に、大アザと涙ですんだ
<対策>
サスコンプレッサーを使わずにサスペンションをバラすと確かに速くできますが、アッパーマウントの跳ねる方向を読み間違えると、かなり危険を伴います。
またバネレートも見極めないと、シャッターも突き破るほどの破壊力をもつバネもあるので、気を付けましょう。
オイルフィルター交換時にマフラーに触ってしまう。
<ケガ>
触った瞬間に「じゅわっ」といって皮膚が溶け、出血。
<対策>
マフラーはエンジンに近いと、恐ろしいくらいの高温です。
触るとヤケドするというより、皮膚が溶けます。
治るのにも時間がかかるので、気を付けましょう。
エンジンの背面にフィルターが付いているタイプに失敗が多いです。
<その他編>
新品のピストンを組んだ後、オイル上がりする。
空缶を改造した工具でピストンリングを縮めたのが原因。
ピストンを押し込んでる間にピストンリングの切れている部分が回ってしまい、運の悪い事に3つとも近い位置に来てしまった。
<対策>
やはり、専用工具が一番イイ。
FFのミッションを分解時、磁石をミッションケース内に落とす。
ミッションには鉄粉を取るための磁石が底の部分に付いています。
ミッションを割るときに注意しないとミッションケース内に落ちてしまい大変な事になります。
この時は磁石を出すのに2時間ほど。デフを組むのに30分という、どっちがメインなのかわからない状態。
<対策>
慎重に作業を進めるしかないです。
クルマが冠水してエンジンが停止後、脱出しようとセルをまわし
運の悪い事にエンジンがかかってしまった。
整備には関係ないのですが良くある話です。
というより、最近私の家族がやってしまい廃車になりました。
<対策>
冠水してエンジンが止まってしまったらレッカーしてもらう。
エンジンは絶対かけてはいけません。
レッカー後、エンジンルームを乾かし、エアクリ−ナーやエアフロ、サージタンクも乾かします。
その後オイルを確認。減ってたらオイルを足して、プラグを抜いた状態でクランキングします。
しばらくクランキングした後オイル交換をして、プラグをつけてエンジンをかけてみます。
うまく行けばこれで大丈夫です。
ただ、すぐに次のオイル交換をしてください。このとき、まだオイルが白っぽかったらフラッシングも必要です。
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