高さ4cmくらいの霜柱。朝、小屋の脇で見かけて驚いて写真を撮ったのだが、塩見岳の山頂付近では昼間でもあちこちに霜柱の群集(?)ができていた。
大きく育ったモノは、水晶の芝生のようで美しい。
翌朝は快晴だった。
空気が、透明なブルーである。透明な中に、そっと、そうっと青の粒子が溶け込んでいる。
塩見岳に至るための途中のピーク、本谷山。
この辺りではわりと他の登山客が一緒だった。
せっかくなので、2人で写真を撮ってもらった。
さらに高度を稼いでいくと、周辺の山並みが見渡せるようになってきた。
深い緑の森と険しく波打った稜線が、南アルプスの雨の豊富さを物語る。
長いトラバースを経て、塩見岳の山腹に到達する。
さらに直登を経て、森林限界を超える。2600mあたりでも、空気の薄さを実感できる。
無意識のうちに、呼吸が「ひゅうひゅう」といった感じになってしまう。
非常にもろい岩質のため、巨大な浮き石がごろごろしている。
数百キロの石でも、足を載せたらゴトゴトと音をたてる。横たわる一枚板を叩いてみると、非常に乾いた音が帰ってくる。岩の下側はすかすかの空洞なのだ。
巨大な岩の間を縫うように登っていく。陽射しの強さとあいまって、なんとなく、インカやアステカのイメージを連想させる風景だ。
ハイマツの間を登っていく。後で考えると相当恐ろしい。