3.3 数値計算

<目的>

3.2の実験から得られたデータを用いて数値計算することにより風速計の挙動を知る。

<方法>

風速計が加速するときと減速するときで、プロペラにかかるトルクが違うので、両者の運動方程式をそれぞれ変えなければならない。また、3.2.2で求められたトルク係数は風速が1〜3m/s程度のときのものであるので、この計算で使う風速の値はなるべくこの風速に近いものでなくてはならない。さらに、このトルク係数を用いると風速約1.3m/sで負のトルクになるので、風速1.5m/s未満の時は、0と風速1.5m/sの時のトルクを結ぶ直線の傾きをトルク係数とした。実際に用いた運動方程式は、

加速時;Idω/dt=Av+B

減速時;Idω/dt=Cω^2

I;慣性モーメント

ω;回転速度

A;トルク係数

B;切片

v;真の風速

C;減速トルク係数

である。

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