現役HPCその1(カシオペア)


 入社以来愛用していたCASIOの電子手帳が水没によりお亡くなりになって早1年程。前々からHPCには興味はあったけど、ザウルスはなんとなく好きになれなかったので様子見してたところ、最近になって面白くなってきて、密かに購入を計画してたのがこの「WinCE」マシン。2.0になってさらによくなったとの評判と、機種が出揃ってきた感のあるカシオペアから、最新のA−60を買ってみました。



ハンドヘルドパソコン環境(1)

ハードウエア
 CASSIOPEIA A−60
   (HITACHI SH3/80MHz)
 640×240ドットFSTN4階調白黒ワイド液晶
 メモリ8MB RAM/24MB ROM
 PCカードスロットTYPEII×1
 コンパクトフラッシュカードスロット×1
 赤外線ポート(IrDA)標準装備(最大115.2kbps)
 RS232Cシリアルポート(最大115.2kbps)
 サウンド機能搭載(マイク、スピーカー内蔵)
 専用充電池パック使用(連続約15時間)
 ME3314C(オムロン製モデムカード)
 TO−CAD9600(パナソニック製デジタル携帯通信カード)
 AD−CFD32(アドテック製コンパクトフラッシュカード,32MB)
 MSAC−PC2N(ソニーメモリースティックPCカードアダプタ)
 MSA−4AN(ソニーメモリースティック4MB)

ソフトウエア
 O S :MS−WindowsCE2.0日本語版
      Build 8037−8040
      Pocket Internet Exploler
 アプリ :Pocket WZEDITOR version2.00A
      Pocket WZMAIL version2.00A
      Pocket WZFiler version2.00A
      トラベルナビゲータ for CE version2.04
      Pocket Outlook(カレンダー)


 今の話題は、猫も杓子も「Win98」。はっきり言って、3.1が95になったときのようなインパクトも、PCの使い勝手の飛躍的な向上というのもない。かえって安定動作するまで暫く悪戦苦闘しないとならないとなると、そこまでの冒険心は既に過去の履歴で消耗してしまったようで、暫くはやる気はない。当然チャンドラもOSアップグレードは見送ってる。それより、今挑戦してみたいなぁと思ったのが、この「WinCE2.0」である。

 軽さはリブの半分だが、大きさ的にはリブより一回り小さい程度。とてもシャツの胸ポケットには入らない。スーツでやっとの状態。電卓のようには使えないですね。ただ、リブ20の唯一モバイル向きでないとこ、すなわちハイバネで時間を取られるとこが、カシオペアならほんとに1秒起動。しかもアプリを立ち上げっぱなしでレジュームさせとくことも勿論可能だし、開いて書き込んですぐ閉じる、というパッパッとした感じの操作が出来る。また、単なるメモ書きだけでなく、HTMLも表示可能なので、出先で買い物などの確認をちょっとしたいときなどは、HP情報を保存しておいての閲覧が瞬時に可能とのこともあり、重宝しそう。

 この辺りのことなら、最新のリブやモビオでも出来る。出来るのだが、もう一台新しいリブを買うのもつまらんので(笑)、やっぱりCEに挑戦することメインで買ってしまったのが実状かも(爆)。電池の保ちは、圧倒的にHPCの方が優位ですしね〜^^。
 カラー液晶は日光が燦々と照りつける屋外では使えません。真っ黒になって何も見えないからです。この点は同じCE2のマシンでもカシオペアのみが頑なに貫いてるとこ。まあ、次の機種辺りでカラーモデルも出そうですが、用途が全く異なってくることにご注意を。また、カラー液晶は重量も増します^^;。

 キーボードは、さすがにブラインドタッチは辛い^^;。キーの配列は同じなのだが、微妙なずれがあるために、相当な慣れが必要でしょう。ポインタであるスライタス(ペン)は、さすがの使いやすさである。取り外しが前提なので、無くさないようにしないとね^^;。

 問題のデータ共有だが、赤外線に期待していたけど、こちらはあまり実用的ではないと言える。設定がとにかく面倒で、PC側は何度か再起動が必要になったりする。現在はケーブル接続しかないのだが、これが一番無難。但し、遅いっ!(爆) MAXの115.2kで送っても、まあファイルの大きさにもよるが、かなりの時間がかかったりする。これは早急にコンパクトフラッシュの購入を検討せねばなるまい。メモリカード関連はやはり必須アイテムであると思われます。

 データならともかく、ソフトのインストールが致命的だ…。カシオペアは CD−ROM→SCSI→PC→シリアルケーブル→カシオペア の流れでプログラムが直接インストールされていく。普通のPCへのCD−ROMからのインストールに慣れてしまうと、その遅さは耐え難いものとなるだろう。時間が有り余ってるときにやるべし!(苦笑)

 さて周辺機器だが、現状2枚のモデムカードを認識している。これは動作確認機器リストに無かったのでどうなるかと思ったのだが、ドライバも組み込むことなくあっさりと認識してくれました。これは、Win95あるいは98等と比べても、飛躍的に使いやすくなってるという感じですね。まるっきり差すだけで済むんですから、ドライバインストールとかで頭悩ます必要もないわけです。ネットもあっさりつながり、ポケットIEでのブラウジングも即できました。

 もうひとつ、メール機能はサブなようです。搭載されているメモリ容量にもよるのでしょうが、DLするデータはヘッダ含めて何行目までという設定で受信され、さらに常に既読メールはサーバーに残す設定になっているようです。これはポケットアウトルックに限定されたことだと思いますが、まるっきりのサブで使う場合、取りあえずの情報や数行の連絡メールを受け取るには必要十分な機能であり、よく考えられてると思いましたね。あとで自宅などでPCに全データを取り込めば良いのですから。(もちろん設定変更で総てDLも可能です)

 何にしてもまだ使い始めたばかり。今後少しずつ使い勝手を見ていきたいと思います。