一言書評 〜今敏監督作品の感想〜


はるこちゃんとの関連付け
PERFECT BLUEという作品は、はるこちゃんが今でも好きなアニメとして挙げるであろう名作の一つ。
そしてその監督であった今敏さんの作品「妄想代理人」にはるこちゃんが出演することになった。
FF:Uの時にも、自分がゲームで楽しんでた作品の中に入れて感動!みたいなコメントをしてたと思うが、
この今監督作品というのもそういう位置付けになってくるのでしょうね^^。


妄想代理人のサントラ?w(2004/06/20)

 そも。妄想のEDで最後にでっかいマロミが出るとこで、一番下のテロップに書いてあるURL「www.mousou.tv」。これがほんとにアクセスできんのかな?と試してみると、何やらぱらぱらと3ページくらい開いたり。この情報ページから、なんと無料で聴ける妄想サントラを発見!“「妄想代理人」アウトテイク・コレクション”というそうだ。これだけでも充分に妄想の世界を思い起こせる。実にいい感じで流してくれますね♪^^ こういうのどんどんやってほしいなぁとか思ったり。さて。


PERFECT BLUE(2004/06/19)

 今敏監督の繋がりということで、妄想観終わってからすぐにこの録画DVDを引っぱり出した。作品は以前はるこちゃんが日記でも絶賛してたために録画しといたものだが、アイドルもののサイコサスペンスという位置付けで記憶だけはしておいた程度だった。時間のあるときに観ようかなぁと思い頓挫したまんまで。関係ないが、このディスクにははるこちゃんが好き繋がりでエヴァの映画が入ってたりする。エヴァの映画2回観ちゃったよ、というのをご存じの人が居ればわかるとは思うが^^。

 ファミ劇の録画ものだったので、最初に作品解説が入る。マッドハウス特集で、いわゆる「ジャパニメーション」の一括りに入った一つになるらしい。マッドハウスの作品は、川尻監督作品をはじめとしてかなり好きなので、いくつもいくつも観ているが、今敏監督は妄想観るまで観たことがなかった。でも作品一つ観てみて、そう言われるのがわかった気がする。わたし的にはジャパニメーション云々というより、マッドハウスの作品として高く評価したい。

 このパーフェクトブルーも、妄想代理人以上に優れた作り込みのサイコサスペンスだと思う。いや本当にすごい。途中で虚構と現実、夢と作品世界、ドラマの設定と実社会が混同してくるような、つまりはさせるような映像が積み重なってくるのだ。アイドルとファンサイト、イベントでのトラブルなどなど、現実を見ているようでいて、次第に非現実に引き込まれていくという妄想代理人へと通ずる作品の魅力がある。今まで見てなかったのが悔やまれるほど。是非とも手に取ってみてほしい作品である。はるこちゃんでこの作品を知った人は、妄想代理人と併せて観ることをお奨めしておきます。


妄想代理人(2004/06/19)

 休みを利用して一気に観終えてしまったこの作品。他の購入したDVDやら録画したDVDやらも既に積み上がって久しい中、これだけは最優先で観たかった!引き込まれる魅力がぐいぐいと引っ張っていって、ついつい次、次と観たくなってしまうんですよね^^。物語の作り手が上手いとしかいいようがない。この作品は面白い!

 最初ははるこちゃんが出演するアニメ作品の一つ、という位置付けでしか捉えてませんでした。DVD買ったのもイベントがあるからで、特に買いたくて買ったわけじゃあなかった。

 でもこの1巻を見て思った。何だこれは、と。こういう面白い作品もまだあるのだな、と。桃井はるこの存在なくしても、作品自体は本当にのめり込める面白さ、加えてはるこちゃんが演じるマロミが、あまり出番がないようで居て、実は重要な役柄だったりするから侮れない。すごい。

 内容については触れない。感染するサイコサスペンスと言うとおりに、全編が謎解きで、その謎が話数を重ねるごとに深く、また思わぬ形で複雑に絡み合う構図になっている。ネタバレというのは私はあまり気にしない方だが、これは別格である。つまりネタバレがまずいと思うのは、自分が逆にばらされて不愉快に思うかどうかだと思う。この妄想代理人はばらしてほしくはないので、私も敢えて作品内容には触れないようにしておく。ネタがわかってしまっても、それでも本編を見てみないとこの感動は伝わらない!というのとは、作品の質が違うのだ。とにかく見てほしい。そう思う次第である。