ここから先は私の個人的感想などがメインなので、ライブレポだけを純粋にお楽しみになりたい方は、他のサイトにも今回はいっぱいレポートされてますので、そちらをお楽しみ頂ければ幸いに思います^^。
司会とPOARO |
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交代のために司会が繋ぎます。
長すぎるのでは?と私も最初は思ったのですが、他のレポートや書き込みなどを読ませて貰ってると、
20分や30分はセッティングの関係で掛かっても当たり前らしいので、
まあ妥当なトコなのかな、と思いました。
つまりはその時間は有意義に使うべきと考えるわけで、
2つのライブの間に、もう一つのミニライブが出来ちゃうのも、その意味ではありなのですよ。全く予期せぬ展開で、2人の飛び入りゲスト(?)POAROが乱入。
イカレオタクソング「Once Upon A Time IN AKIHABARA」を歌っていきました。内容はというと、トークも、そして歌も、楽しめましたよ。いやほんと。
ロフトのトークライブで言うと、アニメ会が突如来襲して、自分らのことを
ひたすら宣伝&告知して、風のように去っていくという、そういうノリで。
それに、「乱入」とか「ゲリラライブ」とか「イカレソング」とかいうのは、
既に小麦にいちご、もあいなどなど、過去を辿れば辿るほどに、はるこちゃんが
かつてやってきたようなことでもありますし^^。元々全くの事前情報がなくどんな展開になるかさっぱりわからなかったライブで
予期せぬ展開も無いものだ^^;。まさにライブでないと味わえない面白さの
一つではあると私は思うね。一コーナーとしてはまずまず楽しめました。
ライブのスタイル |
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「栗林みな実inBASXI」のライブについて思ったこと。
歌のコーナー、トークのコーナー、お便り(メール)の紹介コーナー、質問に答えたり、
リコーダーを出してきて笛を吹いてみたり。ラジオ仕立てな独特の雰囲気で楽しかったです。そして、何度でも引き合いに出したいと思うが、ロフトのトークライブです。
さっき書いたトーク、お便り紹介、自分の得意な楽器を演奏して見せたり弾き語りしたり、
メールによる質問コーナーもあれば、ときには歌のコーナーもあったりする、
それが私が好きだった頃の、もう開かれることは無いであろう伝説のトークライブ、
「はるこの秘密」の自由奔放なスタイルだったのですよ。はるこちゃんの場合は、楽器はリコーダーではなくショルキーだったりキーボードだったり、
テルミンに挑戦なんてこともありましたが(笑)。そしてトークの内容にしても、
メールの質問ネタから始まっても、そこからどんどんマニアックな方に走り出して、
気が付いたら「何の話してたんだっけ?」ってところまで言って大爆笑!みたいなノリ。
もちろんしゃべりの方はと言えば、まだ学生の頃からいろんなイベントやってるだけあって
しっかりとしてて、聴いてて逆に引っ張り込まれてく感じだし。歌も最初は少なかったから、気が向いたときに思いついたアニソンをカラオケで歌う、みたいなノリだったし。
その後曲がどんどん増え始めて、歌だけのライブが開かれるようになってPoly-Phonicと二極化してからも、
私は「秘密」の方ばかりでしたからね^^。この雰囲気がやっぱ好きなんですよ〜。それから、曲紹介のところで、曲調が違うという話がいろいろ出ていますが、
まあ今回に関してはいろいろ選曲についても難しかったと思いますよ。
こうしたジョイントライブも、全てが自分たちの思い通りに進むってことの方が希でしょうし。
その辺は別に考察してみましょう。もうひとつ思ったのは、ライブのスタイルとして、この状況“310人オールスタンディング”に求めるのは、
ノリと勢いでガンガン騒げるライブなのか、それともゆったりと聴かせるライブなのか、ということ。
栗林さんのライブは、むしろロフトみたいな居酒屋で、ゆったり座って飲み食いしながら聴きたかったようにも思うな〜。と考えるとどちらにせよ、両方一編にやるには無理があったぞ今回のライブ、っていうことなのだろうねきっと^^;。
時間配分と盛り上げ方 |
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今回一番気になったのが、2つのバンドが一緒にやるということで微妙になってくる時間の配分。
終了時刻が初めから決まっていたのか、それとも後半だけが延びたために、結果として配分が崩れたのか。
どちらにしてもあまり上手くない段取りだったように思う。
時刻 出演 内容 時間 19:00〜19:05 おたっきぃ佐々木 前説 5分 19:05〜19:50 UNDER17 トーク&ライブ
(アンコール:なし)45分 19:50〜20:10 おたっきぃ佐々木
POAROトーク&ライブ
(セッティングの場繋ぎ)20分 20:10〜21:25 栗林みな実inBASXI トーク&ライブ
(アンコール:あり)75分 21:25〜21:30 桃井・栗林・おたっきぃ 最後の挨拶 5分 まあ概ねこんな感じに纏まるのですが、最後の挨拶の締めはちょっとノリがあまりにも司会者中心。
ということで私の独断と偏見での時間配分最終版は、
出演者 出演時間 全体構成比 栗林みな実inBASXI 75分 5 UNDER17 45分 3 おたっきぃ佐々木 30分 2 となるわけです。栗林さんは、自分の割り当ての時間を十分に使って自分のライブが出来たし、
アンセブは、先攻とはいえ、セッティングチェンジというハンデを背負って、
それでも持てる時間をフルに使ってライブを完遂させた。
司会者を悪く言う声も出るかも知れないが、彼なりに考えて、彼の持ち味を生かして、
うまいことライブを成功させたわけだ。(何を持って成功というかは別だが…)20分掛かるか30分掛かるかわからないセッティングの間を繋ぐのは結構しんどかろう。
しかしそんなに時間があるのに、自分のために有意義に使わない手はない、と考えるのが営業。
使える時間があるなら、POAROでも連れてきて売り込むチャンスにも出来るし。
実際その狙いがあって、利害関係が一致したからこそ司会を引き受けたのかも知れないし、
そういうところで抜け目無くしっかり売り込める能力があるからこそ、いろいろ言われることがあっても
結構第一線で活躍できる人になってるんだろうなぁと改めて思った。すごいよほんと。今回残念に思ったのが、三者三様にそれぞれに楽しんで、また楽しめてはいるのだが、
思惑がちぐはぐすぎてあまりにもバラバラすぎ。それぞれに良いもの持ってるのに、
合わせ方がどうにも上手くなかったと。そのように感じる次第でした。以前、アンセブがメインとなったコラボイベントとしては、あかほりさとる氏が仕組んだ「らいむマウス」があった。
(ロンドローブ乱入とかゲスト出演とか別ね^^;。あくまでメインとしてのイベント。)
あのときは、両作品・両出演者ともに、同じあかほり作品であるという共通項があるイベントだったため、
司会をその原作者本人がやったこともあり、いい感じで終わったように思う。私はね。さらには、系統が似通っていた。らいむもアンセブもガンガンコール入れまくって飛び跳ねるイベンターが多く、
即興で一緒にジャンプしたりサイリューム振ったりしても、どちらも満足できるイベントとなった。逆にさらに雑多なファンが集うメディアファクトリーではどうだったか。あのときは他のファンの声が
まるで聞こえてこないため(聞こうとしてない、とも言うが^^;)、どうだったかわからない。今回はその意味で、身近にお互いの声が良く聞こえるところで意見交換し合えたので、
そういう今まで見えてこなかった部分が見えてきたのかも知れない。非常に勉強になったイベント立ったと思う。
イベントを介して出会ったファン同士が、啀み合うようになるなんてのは、出演者側としても本意ではないだろうから
やはり考えるべきは、次を如何に良くするか、であると思うのですよ。
その意味あちこちどこででも、ファン同士、出演者側、そして主催者側も、どうすれば良いかを考えるべきだと思うのですよ。
さて、今後どうなりますかね〜?みんなで楽しくやってきたいですよね。
きっとその思いは同じだと思うから。頑張りましょうよ!
ランティスと曲順 |
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私は事前情報をあまり仕入れてなかったので、知ったのは会場入ってからなのですが、
今回のライブを全て取り仕切って、企画主催したのがランティスだったそうです。ランティスさんと言えば、私もここ2年くらいですが、かなりの数CD買わせて貰ってるですよ。
その上今年からは、はるこちゃんも関わることになって、どんどん身近になってきたメーカーでもありました。振り返ってみると、今回のライブはランティス一色。見事に全てが「ランティスのための」ライブになってましたね。
おかしいとは思ったのですよ。入り口でチラシを渡されたのですが、その内容が。1枚目、
両面刷りのモノクロチラシ。グリーングリーン、マブラヴ、crystalの広告。
crystalは買ってるからわかる。はるこちゃんがアンセブではなく「桃井はるこ」として
「うたまるえかき唄」を歌ってるCD。どこにも名前は書いてないけど…。
それと、「マブラヴ」を見て、そう言えばこれが栗林みな実?と思い出して、
なるほど!とこの一枚はまず納得。裏返して見る。モエかんと夏色小町。ゲームCD。いまいち共通点が見えない。
2枚目、
カラーライブ告知、“緒方恵美”6/14、15 赤坂BLITZ。まだよくわからない。3枚目、
カラー。何処かで見たことあるはず。3月のでじこ祭りでチラシもらって生で歌も聴いてきた新谷良子“ピンクのバンビ”。
今日も司会やってたおたっきぃ氏が、アニぱらで“ピンクのゾンビ”と言ってたのをまた思い出す。ようやく繋がった(<遅いよ…)。ランティス繋がりである。緒方恵美のライブも“後援・ランティス”だし。
ついでに言うと、どこかのレポで、ランティス社長も会場に来てたって書いてたなぁ。
すごいイベントだったんだ、ほんとに。話を曲目に移してみる。はるこちゃんは「MOUSE」以来、ランティスさんのお仕事が多い。
どうもその仕事絡みの関連もあって、今回のライブが企画されたらしい。
そうなってはじめて、今回のライブが、ランティスによる、(MOUSE以降の)アンセブライブ、というのがわかった。
曲目 作品 備考 Angelic Magic まじかるトワラー・エンジェルラビィ☆ 収録ドラマCD:ランティス発売 Anonymous…MOUSE!! MOUSE 収録ドラマCD:ランティス発売 OS NO YES Milkyway2 Witch。アンセブの原点 マウスChuマウス MOUSE マキシシングル:ランティス発売 おかしなオンナノコ スイートレガシー ネイキッド。所属事務所 い・ん・て・りMOUSE MOUSE マキシシングル:ランティス発売 こたえ ぽぽたん ネイキッド。所属事務所 いちごGO!GO! いちご打 Witch。アンセブの原点 天罰!エンジェルラビィ まじかるトワラー・エンジェルラビィ☆ 収録ドラマCD:ランティス発売 最初と最後はしっかりラビィ。ランティスに押さえ込まれた格好。
そして曲数もやっぱり半数以上がランティス契約。こりゃまあ仕方ないのかな^^;。
今回のライブハウスイベント、密かに“Poly-Phonic”としてのライブを期待していた人は多い。
多くのレポートで誤解されてたように受け取れたのが、「アンセブはライブ初めて」のところで
これはわかる人にしかわからないはるこちゃんならではの言い回しだと私は思った。アンセブは、ライブハウスは初めて。これは正解。
アンセブファンの中にもライブハウス初めての人が多い。これも正解は多い。私もそうだし。しかし、
桃井はること小池雅也が、ライブハウス初めて。これは間違い。
そしてアンセブファン中には、昔からライブでPoly-Phonic観てる人もいるので、ライブハウス初じゃないファンもいる。
まあホームグラウンドはアキバやビッグサイトというのは大正解だけどね(笑)。私の知ってる限りでも、はるこちゃんは“桃井はるこ”として、ストリベリーチュロスやバナナチュロス
(どちらもgoogle検索可w)に出演してて、さらには小池さんと“Poly-Phonic”として
池袋LIVE INN ROSAでライブやってる。どれも私は行かなかったけど。その頃の持ち歌の中には、現在メディアとしては出回ってない伝説のライブ曲が多数あって、
その辺りも今回のライブに入れ込めれれば、またひと味違ったライブになって、
もうチョイみな実さんとも近しいライブが出来たかも知れない。出来なかったかも知れない。それはわからない。
でも可能性としてはあったわけで。まあそれだと逆に、最近のアンセブファンの方が戸惑って、逆に混乱するかもですが^^;。ということで、これでだいぶ見えてきた。
選曲は、ランティス中心。ランティスの宣伝が目的だから。それで足りなきゃ他のも入れても良いが、
どちらかと言えばランティス曲の多い栗林さんに分があり、時間配分はそちら優先で、という判断もあったかも知れない。
他のアンセブランティス曲と言えば、宇宙百華にカメラ=万年筆のプロデュース曲、そしてチラシにもあった
サーカスのうたまるえかき唄くらい。。。うーむ^^;。この半年足らずで、すごいペースだと思うんだけどね〜。
まあどちらにせよ、自由に選曲出来なきゃ、不完全燃焼も無理はない。
ましてやキャラフェスの時みたく、5社も6社も協賛してないし、参加する客は高い金払ってるんだから、
ある意味この時点でランティスの顧客。となると、主催する側としては、アーティストではなく「ランティス」を楽しんで貰う
という演出を考える方向も自然な流れになってしまうのも、大人の社会では仕方ないのかも。まあランティスさんとしても、まだあまり付き合いの長くないアーティストで、単独ライブやらせて
客が集まるか不安だったこともあるでしょう。
以前小麦祭りでも、何度も集客力の読み間違えを繰り返したように。
いくつかのレポートでも触れられてましたが、既に栗林さんもアンセブも、単独でやっても十分ライブハウス埋め尽くせる
実力も人気もあって、実績はまだまだこれからのアーティスト、という認識。
正しい評価はまだ難しいのかも知れませんが、今回の結果をよく鑑みて、次のイベントを上手く企画してほしく思いますね。
いろいろ書いてみて、まずい表現などもあるかと思いますが、本心として、今後もライブイベントが楽しく、みんなが納得・満足行くような、そんな最高の形で締め括れて、尚かつ次のイベントではさらなるステップアップが出来るように、みんなで楽しく盛り上げていけたらなぁと思い、文章にしてみた次第です。ご理解頂ければ幸いに思います。
文責 Y. SATO, in 2003
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