「コミックマーケット64」

2003/08/15〜17
於:東京ビッグサイト
西館4F企業ブース内
イベントステージ


2008/12/30、コミックマーケット75における、桃井はるこ初めてのサークル参加、
その開催直前の出来事、唐突に「何故、このコミケレポが封印されているのか?」について
桃井さんから直接問い掛けられました。突然だったのでびっくりしたのと、
今までもレポのことなど「ありがとう」「読んだよ」くらいしかレスはなかったのに。何故?
とは思いましたが、今回の「シエスタ」をそういう位置付けの中で考えてみたい、
と思ったときに、やはり必要な情報であったのでしょう。

思い出したくない出来事が多すぎたこのイベント、出来ればずっと
封印しておきたくもあったけれども、こうして本人が気に掛けていてくれたとするならば、
やはり書かないわけには行かないだろう、ということで、既に記憶も薄れている5年半前の
出来事について、少しだけ書いておこうと思う次第、です。(2009/01/01記)


正直、楽しいこともつらいこともいろいろといっぱいありすぎて、
書かなかったというのが正しいのではあるが、それでもやっぱり、
書くと当時現場にいた同士の諍いが再紛しそうなのもあって、
敢えて書かないで来たことです。

本当は楽しかった思い出の方だけ書こうとしてたのですが、
そちらの方はもう完全に記憶から消えてしまってます。記録もない。

ということで、当時の資料が断片的に残っているので、
その文章を転記することで、思い出しながら補足を加えて行く形にしたいと思う。

まずは、速報的にBBSに書き留めておいた、いわゆるセットリストから。
特にWitchライブなどはこれがないと勿体ないことも確かなので、書かないわけには行かなかったわけで。


(2003/08/18 1:34 記)

レポートは別口で書きます。1日1レポにするつもりです。
書くことは多かったので(特に小麦とWitch)ページが長くなるでしょうが。

ということで、この夏コミを駆け抜けたはるこちゃんの歴史の1ページ、
曲目リストだけこちらに書いておきます。(自分のまとめにも使うので^^;)

ComicMarket64
2003/08/15
 STAGE 1 S・O・F・T/CIRCUS LIVE 〜跳ねすぎるとデンジャーです!〜
      01 ツルピトな恋
      02 泳・げ・な・い(初披露)
      03 夏だ!海だ!スク水だ!(初披露)
2003/08/16
 STAGE 2 東芝デジタルフロンティアプレゼンツ・ ハッピーサマーバレンタインライブ
      04 Angelic Magic
      05 天罰!エンジェルラビィ(コミケで雨降っちゃいけませんVer.)
 STAGE 3 『中原小麦のまじかるナースステーション乙!』公開放送!
      06 愛のメディスン
      07 ムギまるロック(初披露)
      08 あなたがだいきらい
      09 こむぎ気分でろっくんロール
2003/08/17
 STAGE 4 Witch presents UNDER17ライブ
      10 恋のミルキーウェイ
      11 ぷりんのうた
      12 れもんのトキメキ♪
      13 気持ちとまらないない(初披露)
      14 つるぺたさんいらっしゃ〜い!(初披露)
      15 Which do you choose?
      16 浮気してもええよ
      17 ALIVE
      18 OS NO YES
      19 いちごGO!GO!
     (アンコール)
      20 いちごGO!GO!
 STAGE 5 RADIO HB 夏コミスペシャル公開収録(魔女っ娘ア・ラ・モードコーナー)
      21 Nostalgia(初披露)
 STAGE 6 マジキュー♥祭り in コミケ64
      22 がんばれ!たまちゃん
      23 Magi-Cu!!(初披露)

新曲初披露7曲を含む、全23曲を熱唱!!ホントに萌えまくりで燃え尽きました。
まずはお疲れさまでした。次のイベントがまた数日後ですが、今はゆっくり休んでほしいですね^^。


曲の方から書いておこう。
初披露が、すくみずで2曲、こむぎではムギまるロック、WitchはミルキーウェイOVAのEDと、
この前よぞらさんに訊かれた「つるぺたさん」をここで歌ってましたね。
そして隠しイベントとなった曰わく付きの魔女アラノスタル、最後のMagi-Cu!!に関しては
CDたくさん買ったけど、くじ引き全部外して散々だったことも思い起こされますorz。
確かこのコミケ分は、物販で何買ったかも、記録に残してないんですよね^^;。

少し戻っててりるの曲は、初披露かと思ってたのですが「2回目です。」と言われ、
暫くわからなかったのですが、かなり後になってから「キャラフェス大阪2002秋」で
「タイトル未定」として歌われてたことが判明したというわけです。


さて、半永久封印にしたかったことについて、ここから補足しておくことにしよう。
正直、毎日何かしらあったのですね。

1日目:STAGE 1 すくみず9000円セット問題。
2日目:STAGE 3 小麦携帯メール限定入場問題。
3日目:STAGE 5 サプライズゲストRADIO HBステージ問題。

これに番外として、私の特別な思い入れがある、モモイストとしてではない、
さくら組としての気持ちの問題も加わりました。

こちらも、当時の書きかけたレポ(というか最早愚痴だらけ;)があるので、紹介したい。
ちょうど2003/09/27 東京ゲームショウに井ノ上奈々のために行ったとき、開場前に
幕張メッセの外周で、当時持ち歩いてたカシオペアA60でテキスト化していたものです。
この日はそのまま池袋アニメイトのぽぽたんお渡しを回したのでw、尚美バッグを持ってった
記憶があったりしますね^^。


(2003/09/27 8:50:14 記)

ダ・カーポ、サーカス、すくみずイベント。

9000円。高いか安いか、それは時と場合による。
もちろん財政の問題もあれば、価値観の違いもある。
正直簡単に支払える額じゃあない、と思う。
さて、今度の場合はどうだったのだろうか?

まず音夢セット4000円。
これはしっかりコミケ限定と書いてあって、
ダ・カーポに出てるメインの声優(除く:うたまる)の
ファンであったら買いでしょう。
ちょっと高くても4000円なら許容範囲。

次すくみずセット3000円。
アンセブとは関係ない、なんかよくわからんCDがメイン。
おそらくはDVD通常版にくっついて売ってたのと
同じものの先行販売でしょうが、いらないんだよなぁ。
てわけで価値は0円。

最後タオルとせっけんの手洗いセット。2000円。
私は小さい頃から肌が弱い。
はるこちゃんと同じく、アトピーがひどくて、というやつだ。
なので石鹸には気を遣う。市販の安い石鹸などとてもじゃないが使えない。
最近は「肌にやさしい」そして同時に「環境にやさしい」というのが
増えてきてるので、その手のだったらだいじょうぶだ。
しかし、健康に気を遣うとはとても思えないような、
こんなコミケで売るようなものがそこまで考えてるだろうか。
まあキャラクターグッズとして考えるなら、使うことは考えず、
飾ったりしまったりするのだろうが。とにかく私は要らない。いいとこ0円。

ということで、この夏セット9000円、がんばって4000円だな。
てとこでもう一つの付加価値がある。
おそらくたいていのひとがこれ目当てで列んだはず。
イベント参加証になるミニうちわ。これが9000円という考え方。
悩んだんだけどねぇ、どうもしっくり来ないのよ^^;。

まあこれまでにも8800円のソフト買って、ゲームはやらずにイベントのみとか、
その手のもあるにはあったんだけどね。
でもあれはソフトがそれだけの価格で売ってるので納得できる。
今回のも同じだって?そこで最初の話に戻る。価値観の違いというやつだ。

もうひとつ、時間配分というのもあった。
この9000円夏セットは、とてつもなく長い列になってた。
私のように始発などという、実に中途半端な時間帯に来てる人間では
最後尾に列ぶと、下手すると他のすべての物販をあきらめることになる。
しかも目の前で完売してこれも買えず、結局何も買えずに終わる可能性もある。
結局のところ、徹夜しないと買えないほどの人気商品だったため、
列ばなくて正解だったわけではあるが。しっくり来ないのも事実なのだ。

問題がもう一つある。
イベント参加のための夏セットが買えずに、柵の後ろで見ようとイベントに行ってみると、
少数の購入者がスペースに入ったあと、なんと柵の位置を思いっきりステージ側まで
前に出してきたのだ。これで購入者の一番後ろと、買わなかった組の最前が、
ほぼ同じくらいの距離間に近づいたのだ。おそらく主催側の判断で、
企業スペースの通路を、ステージイベントを遠目で見ようとする人垣で埋め尽くされてしまわぬよう
配慮した結果だと思う。でもそんな思惑はともかく、後ろの人間は得した気分になったわけだ。

では中に居た人はどうだろう?最前の人はともかく、中の後ろの方に居た人で
泣く泣く夏セットを買った人にはあまりいい印象はなかったでしょうねぇ。
まあ自分で判断したことなので、どちらかしかなかったのですが、
中と外で、柵を隔てた距離間以上の、気持ち的な距離感が遠退いた気がしましたね。
夏コミ3日間の最初から、心中穏やかならぬ、波乱の幕開けとなった感がありました。

そういった意味で、小麦のやり方は、いろいろ意見はあると思うが
このすくみずに比べれば、すっきりとあきらめきれた。
その後のステージイベントも、この「柵移動」は恒例となったわけだが、
小麦はそんなことを気にする必要もなく、勝ち組だけでほぼ柵内が埋め尽くされた。
ここまでやってくれて、しかもチケットも携帯のみという徹底の仕方で
昨年冬の「読み違い、正直すまんかった!!」は名誉挽回できたと思った。
負け組にとっては正直ぜんぜん見えずに立ってるのも辛かったけど^^;、
これは後味すっきり!楽しむことができたステージイベントだった^^。

それと3日目2つ目。はるこちゃんが仕組んだかのように見える隠しイベント。
今から考えると、情報が出しにくくなってて本人がつらそうにしてるので
メーカーあたりの意向だったのだと思うのだが。

昔、まだトップページにライブ情報載せてた頃や、BBSがはるこBBSだった頃は、
入場フリーが当たり前の、詳細情報もみんなでBBSで確認しあって、
ライブ後はお疲れ様書き込みがいっぱいになるという感じで、
ネットとBBSとトークライブが一体だったわけで。そういう頃に盛んに
「インターネットっていいよなぁ」とはるこちゃんも言ってたし、私もそう思ってましたが
最近はいろんな人が入ってくることと、人数が半端じゃなく多くなってきて、
ちょっとネットも窮屈だよな、と思うことがよくあります。

ただね、これははるこちゃん関係のイベントだけを見てると思うことであって、
目をもっと広く他に向けると、もっともっと情報なしの状態で、逆にそれ自体を楽しむ
ことだってある、ということもあるのですよ、現実として^^。

はるこちゃん関係はまだ情報豊富で恵まれてる方だと思います。
その少ない不確実情報の中から、当たりをつけて行ってみたときに、
外れたときの落胆、当たったときの感動、そういう基本的な「楽しみ」を感じ取る余裕を
もっともっと持っていたいと思うな。今後ますます、そういう場面も増えると思います。

楽屋裏の話ばかりでなく、ステージ上での違和感もひとつだけ。
ラストマジキューです。はるこちゃんは元気にたまちゃんコスで登場。
ステージ上ははるこちゃんのたまちゃんの雰囲気で一色になりました。
なったと感じたのは私の目で見た感想なのですが。

これがはるこちゃんだけのステージだったらこのノリでぜんぜんおっけーだったですが、
今回はゲストがいっぱいいたのですよ。


最初に言っておくと、ほとんどが、桃井さんが悪かったわけではない。
アンセブや小麦の人気に肖って図に乗って悪のりしてやり過ぎなことをやり出した
メーカーの策略がいちいち気に入らなくなった最悪の時期だったことを記憶してます。

わかりやすい事実として、この無茶をやり過ぎたコミケ64を最期にして、
コミケメインステージは65から無くなりました。
まさに桃井の思いが生み出し、桃井の周辺事情の悪化が原因で無くなった、という風に
捉えることが出来るかと思います。2008年はアキバからホコ天が無くなりましたが、
そのくらいに印象的な出来事であったかと思います。

そういうわけで、3+1の問題点。

まずは、すくみず9000円。
これについてはきっちりと書いたように、ブース前の柵に入るための優先入場券を、
サーカス物販の「4000+3000+2000=9000円」夏セットに付けたという、
これは後付の知識ですが、よくある「サーカス商法」なのだそうです。
悪質な抱き合わせ販売。しかもこれ、アンセブや桃井に関連するグッズは1つもない、
というオチ付きです。それでも、ステージ前1mでも桃井の近くに行きたい、と願って止まない
アンセブ信者は迷わず購入するわけです。

そして当時書き留めたように、結果としては買った人と買わない人の差はほとんど無く、
9000円払った負け組と払わなかった勝ち組の間で不穏な空気が生まれました。
(もちろん買った人は、自分を負け組などと思わず、自分に言い聞かせてましたが。)

次、小麦の携帯メール。
これはすっきりしたもので、携帯メールの当選画面を見せて入場するという、先進のスタイルです。
2008年、紗希ちゃんを応援に行った「CEATEC」というイベントでは、電子マネー「Edy」で入場
できるなど、先進技術を導入されてて、すげーなー、と思いましたが、

これはそういうものでなく、携帯メールを持ってない人を締め出した、某プロデューサーの策略です。

2008年現在、携帯は1人2キャリア時代を迎え、メール機能を持たない携帯を持ってる人の方が希、
という時代になっています。
しかし2003年当時、ようやく携帯が浸透し始め、それでもまだ通話専用の携帯を持っていない人も居る中で、
「携帯のメール機能が無いと入場できない」イベントを作ってしまった、悪乗り偽丸が居たわけです。

もちろん私は、当時は持ってなかったので、蚊帳の外で見てたのですがね。
それでは気に入らない、だったら見ねぇよ!!もう二度と小麦なんて見に来るか!!という声が
続出したのは、容易に予想できることだったわけですよ。

次は、隠しイベント。
はるこちゃんは、与えられたステージイベントで、決められた時間に壇上に上がり、
そこで最前を尽くすことが、与えられた使命であり、それを全うしてきたわけですから、
何も悪いことはないわけです。

しかし、桃井さんのステージイベントは全部観たい!!と思う人たちの中には、
このようにシークレットゲストで、だまし討ちのように出て来られるのを、快く思わなかった
人が多かったのも事実です。

私はたまたま、その情報を事前に察知し得たので、初披露のNostalgiaを観ることが出来ましたが、
ほとんどのファンは、次のマジキューステージの入場待機列で、シャッター外に列んでました。
後になって知ったり、列んでる段階でわかったりして、歯がみしてた人も多かったことでしょう。
次のたまちゃんが観れたから、それで我慢してた人も多かったことでしょう。
私はシークレットのNostalgiaを観ることを選び、マジキューは後ろで観ることにしましたがね。

2008年現在、1部モモイストの間には「逆ドリ」という文化が広まっていて、おそらく今では
このような諍いは起こらないことでしょう。そもそも、イベント全参加に命を賭けてるような
人はかなり減ったことも事実です。でもなるべくなら、告知はきっちりとしてほしかったのですよ。

最後に、私の勝手な思い入れというのがあり、
ラスト「マジキュー」ステージにおいて残念だったことがあり、これは私の中の野川さくらファンの部分が、
桃井はるこ個人に対して悪印象を抱いたこと、があったわけです。

当時の別ページに書いた一言を、ここで転記しておきます。


(2004/03/02 記)

♪いつか/野川さくら♪
さくらちゃんの曲の中でもとりわけ好きな一曲その2。
World's endのキャラソン集『Never Ending Fantasia』に収録されてます。
マジカルキュートの名の通り、そして天広直人のイラストイメージそのまま、
幻想的な雰囲気を漂わせる天上の音楽と天使の歌声。
2003年夏コミではステージの雰囲気がまるでぶち壊しだったのが残念な思い出。
やはり企業ブースなどではなく、コンサートホールのようなトコで歌ってほしいですね。
2004.3.2


2003年当時、まだ野川と桃井の関係と言えば、今のように親しくもなく、
それでも「SAKURAマジック」評で桃井が野川を褒め称えたり、野川の1stライブに桃井が
足を運んでみたりと、そのくらいだったように思います。もちろん野川にとって桃井とアンセブは
憧れの存在だったわけですが。

マジキュープレミアムのステージイベントは、私が参加した限りでは、キャラフェス東京2003春に続けて、2回目。
このコミケ64での構成も、ほぼ同じような感じで、半分以上が「World's End」、
おまけ的要素で、ドジっ子たまちゃんが登場する、そんなシーンになっていました。

2008年現在、桃井さんは事あるごとに「空気は読まない」を連発してきました。
それはある意味良いことで、そこから何かが始まる、という良い方向へ繋がることも多々ありました。

2003年当時、マジキューステージにおける桃井さんの振る舞いは、いかにたまちゃんになりきる
というのがやるべきことだったとはいえ、印象最悪でした。とにかく、同じフィールドに調和されるはずの
「World's End」の世界観がぶちこわしでした。悪い意味で空気を読んでない。という。

今更になって思うのですが、この辺りが桃井と野川の、イベント的接点の最初だったでしょう。
ということは、私ですらこう思い当たるくらいなので、桃井さんを知らない野川さんのファンだったら、
相当に印象はマイナスだったことでしょうね。

桃井と野川の接点はその後、2004年のBTL4ですれ違い気味に大会場であったくらいで、
そのまま一気に2006年のらぶドルくらいまで何もない。マジカノはイベント無かったし。
当時からの野川ファンは、本当に大きな広い心で、今の桃井を2006年以降、受け止めて来てくれた
のでしょうね。


取り留めもなくなりましたが、
こんなマイナス印象満載だからこそ、敢えて語らない美学もありかな?と思い、
半永久封印としていたコミケ64。それでもやっぱり、桃井のコミケに関わる歴史を紐解くとき、
この話は避けて通れないというのであれば、やはり自分が関与しなかったことだったとはいえ、
本人が知っておいてくれた方がいいと、考えられなくもないので、今更ながらまとめておくこととします。

最初訊かれたとき「コミケ64」と言われたのを、あとでペーパーの「コミケ62」の記載を観て、
てっきり「コミケ62」とカンチガイしてしまったことを、付記しておこう^^;。
「C62」は、思い出深い涙の初コミケステージでしたね^^。


Presented by Y. SATO, in 2003-2008
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