2008/04/20(日)17:20〜20:30
於:SHIBUYA-AX(東京・渋谷)
伝説を超え、光になり、遠い存在となって行った桃井はるこさん。
どうやら年1回くらいは、この地に戻って来てくれるようなので、
趣向を絞って年1レポでも書いてみたいと思います。
物販 |
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12:00過ぎ、物販開始。
列は、2つ。ライブグッズ販売と、CDDVDの販売・予約。Tシャツはナチュラルと黒の2種。ちょっと小さめのマフラータオル。
リストバンドは5種。こちらはスルーで。DVDの方は、カバー電車と今日のAXライブがDVD化。
特典で魔女のお茶会にご招待があるっぽい。(BITE歌うのかな?w
ので、2つとも予約。先着100だったけど、すぐには終わらずなんとかもらえたようす。忙しい桃井さんのことだから、場所が国内とは限らないし、
都合の良い時となると、平日昼間の確率が圧倒的に高い。と予想。
まあ行けたら良いかな?くらいの感覚で。Tシャツはナチュラルを選んで着替え。物販時点では人もそれほど多くなかったけど、
開場時にはそれでも1000人超えしてた様子だから、思ったよりは入ったかな。
もうちょい余裕があると思ってたけど、甘かった。
セットリスト |
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開幕以前。OPは、おそらく桃井本人の手によるものと思う、過去曲の編曲メドレー。
オリジナルに近いのも多かったけど、どこにも収録されてないアレンジバージョンが多かった。
このあたりがきっと、ラストに本人が言ってた「新しい試み」のひとつだと思う。
アンセブ曲なども懐かしく、準備運動曲としてもよかったと思いましたよ^^。桃井さんは本当に、アレンジが好きだ。と思う。
一般人的視点から見ていると、オリジナルに執着がまったく無いようにすら感じる。オリジナルで初めて発表されたバージョンに感動して、これはいい曲だ!!!
と思って絶賛してると、そんな気持ちを混ぜっ返すように、
おや?こういうのもあるんだ、こんなのもまあ、悪くは無いかもね、でも最初の好きかも?
と思ってるうちに、後から発表された方のアレンジバージョンが、定番として定着する。後から知った人には、それがオリジナルになる。
桃井さん的にも、後からできたものがどうやら完成形なようで、一番のお気に入りだ。
これはこれでいいのだけれど、やっぱり一番最初の、粗削りなのかも知れないけど、
魂に響いてくるようなストレートなサウンドのバージョンが、私は結構好きだったりする。今回のセットリストも、アルバム「Sunday early morning」に収録したもの中心に、
アレンジバージョンが多数含まれたものとなっている。01.Party!
02.GURA GURA Ver.2.0
03.㌧㌦ベイビー
04.ナイト・で・ないと
05.Adolescence -rainy Taipei version-
06.Mail Me Ver.2.0
07.夢冒険
08.Chuo Line
09.21世紀
10.ルミカ
11.WONDER MOMO-i 〜New recording〜
12.今、あなたが好き
13.Get Wild
14.Sunday early morning
15.Romantic summer -momo-i version-
16.TOUGH BOY
17.さいごのろっく
18.Thunder Shot!
19.LOVE.EXE -momo-i quality version-
20.Life is free 〜momo-i live version〜
21.もっと、夢、見よう!! -Now I feel...version-
22.ゆめのばとんこれは私の独断と偏見で、赤がオリジナル(13)、青がアレンジ(5)、
そしてオレンジは借用曲(4)になる。Chuo Lineにワンダーモモーイや今あなたが好きは、2番目のアレンジに当たるけど、
原曲そのままに、さらに深みを増して、より完成形になったと思えるから、赤。
もっと夢についても同じく、今のバージョンこそが一番と思えるから。
ライフイズフリーについては、こちらこそが原曲なので、赤で問題無しです。Sunday early morning(Sem)は、新しいジャンルに入るとは思うが、
やはりアニメタイトルの力を借りてるからこそ楽しめてる、
と思える究極のお遊び曲。だからパターンオレンジ。賛否は両論。カバーが別に悪いわけではない。でも差し挟み方によっては、
せっかくオリジナルの自曲があるのに、他人の曲を借りるまでも無いのでは?
と思ってしまう部分もあるわけで。カラオケやってると思えば楽しいのだけれど。あと、中盤を過ぎたGet Wildの手前で、今回アルバム製作に携わったという
ミサイルチューバッカが参入した。曲アレンジを聴いてもわかる通り、トランス系。それ自体は別にいいのだが、いや良くないのか? 私のいる位置からはちょうど
フラッシュライトがまぶしすぎた。ただまあ、詳しい人に言わせると、光と音で酔わせるようなステージこそが
トランスの真骨頂ということもあるでしょう。
でもね、そういう場に慣れないひとが、私だけだったのかも知れないが、あの極度のフラッシュ連発は、ステージ上を見ていることすら出来ず、
気分が悪くなってしまうほどだったから、正直勘弁してほしかった。演奏中ずっと伏せってることで、なんとか耐え切れたからよかったけど、
あのままDVD化したら、かなりの人が自宅で同じ症状を起こすのではないだろうかと
ちょっと心配になったりしました。正直、青やオレンジをつけた曲に乗り切れない点、そして極度のフラッシュに
立っていることができなくなるほど気分が悪くなったマイナス点が大きく、
全体評価が相当低めかなぁと、後半までは考えていたところで、特筆すべきがラスト、赤3連発^^。これがそれまでを全て打ち消して、感動を届けてくれた。
あんまり細かいことウダウダ考えずに「生きてるだけでいい」と歌ってくれた『Life is free』、
2004年の伝説、アンセブラスト以上にまとまってて綺麗に映えたウルトラオレンジの海『もっと、夢、見よう!!』、
2007年の奇跡、会場全体をスカイブルーで染め上げた、みんなの希望の光『ゆめのばとん』、これ以上はないラストの演出は、会場全体が、ステージの上も下も関係なく、本当に一体となった証だった。
付け加えると、『Chuo Line』のオレンジ一斉点灯も、一番後ろからみてると、とても綺麗でした。
特にこの一斉点灯3曲が、心を洗ってくれたように思えた、それが今回のライブから得られた一言、でした。
所感 |
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ここまでに既に十分語ってるじゃないか、という話もありますが、
ここからは少し違う話を。セットリストでは、単なる曲順に留まらず、桃井さんが中心となって作った
ライブの流れに、私なりのこだわりを書き連ねて、全体まとめを行ったつもり。今度は、中の人たちでなく、いわゆる外の人?というか、ファン側の方の話です。
私はDDではないので(ぇー?禁止w)、他の人のライブの様子をあんまり知らないのですが
その数少ない他の現場と見比べてみても、桃井の現場はどうにも悩み事が多いようだ。そんな話をライブの前にも後にも(後の方は明け方まで^^;)散々語った挙句、
まるで出口が見つからないような雰囲気が拭えなかったこともあり、で、最近よく自分ではオフラインではそういう話をするくせに、
オンラインの方は結果的に見れば口を閉ざしてしまってる形になってる、という現状に少し反省をして、この際だから自分なりに意見をまとめてみようと思った次第。
簡単に言うと、応援の仕方は人それぞれ、っていうことで話は済むのだが、
済んでないからまとまってないわけで、そこらへんまるですっきりしてない。実はこの話、ここ最近のことでもなく、3年ほど続いてるんじゃない?と思ってる。わけ。
応援に基本なんてそもそも無い。それぞれが思い思いに楽しんでくれればいい。
これは、桃井さんがライブのMCやラジオ、その他のメディアなどでも
繰り返し言ってること。その通りだと思う。でもね、せっかくだから、せめて隣の人とは一緒のことやってみたら楽しいんじゃね?
もうちょっと多く、近くの集団で一緒のことができたら、もうちょい楽しいんじゃね?
と膨らんでくる。できることなら、全体がまとまってくれば、それはそれで面白かったりもする。あまりに揃い過ぎてると、返って気持ち悪い、逆にみんなと違うことやりたい、
と思う人も出てくるかも知れない。そういう考えもあるんだということを理解した上で、
そこそこに楽しめてれば、それでいいんじゃないかと思う。ただ今回見て思ったのは、やはりサイリュームの一斉点灯は、見てて清々しい。気持ちいい。
これは、揃えるのはそれほど難しくない。やろうという意思に賛同さえできれば、
あとは使うものを準備しておいて、タイミングはみんなで揃えればいいだけだから。
最低限の準備で、最大限の感動が目から飛び込んでくるので、誰にもわかりやすい。ただこれも、何でもかんでもやればいい、ってわけでもない。この曲このポイント!!
と決めておき、最終的にはアーティスト側がその曲をセットリストに加えてくれなければ、
またライブの盛り上がりを見通して、一番感動的な順番に持って来てくれなければ、
なかなか今回みたいな、誰もが大絶賛できるようなシチュには至れない、と思う。今回は3曲、とりわけラスト2曲が一番綺麗にまとまったから、文句無し値千金であるわけだ。
さて、話を他へ向ける。これはすっごく上手く行った例なので、あまり話しても意味がない。
応援の仕方を揃えよう、という流れがある。
これは揃えた方が綺麗に見えるし、その場が一体感を得たような錯覚に陥る。いい意味で。
これがアーティスト本人へ向けたメッセージにもなる。快く受け入れてくれれば、やってる方も嬉しい。ライブを盛り上げるために、どうやって動くか、どこでどんな声を出すか。
まずはやっぱり自分の思うままに「メロディーとリズムにほら、身体が動き出す」が基本でしょう。
でもどうやっていいかわからない場合もある。意外と多い。そんなときに周囲を見回す。そうすると他の人は、自分とはちょっと違うことをやってたりする。
最初から揃ってればいいが、そうでない場合は、どっちがいいか考えてみる。
向こうのがいいな、と思えれば、真似して揃えてみるもよし、
自分のが絶対いい!と思ったら、こっちのが良くね?と話してみるのもよい。個人的に楽しむ範囲なら、こんな感じで少しずつ身内知り合いレベルから合わせて行って
それが徐々に伝播していけばいい、と思う。
これがもし、会場全体に広げたいなと思う場合でも、やっぱり基本は変わらないと思う。
周りから少しずつ、徐々に全体規模に広げていけば、自然と広まるものなんだと思う。どちらからというと、視覚から入ってくるものは、わかりやすいし、覚えやすく、広まりやすい。
サイリュームが一番いい例だし、身体の動きも、跳んだり打ったりは、
話さなくても見てれば覚えられる。そのうち真似できるようにもなる。それで仲間に入れた気になるわけだ。反対に、言葉によるものは、結構広めるのが難しい。ライブでは、うまくすれば聴覚から
入っては来るけれども、目で見るよりは浸透しにくい。
だから文字に起こして人に伝えようとする。方法論的には間違いじゃない。でもやっぱり、最初に言った通り「合わせる」ことの取っ掛かりは、
基本は一緒で隣の人、周囲の知り合いで合わせてみて、何度か現場で身内で試してみて、
おかしなところがあれば改良して、広く意見も取り入れて、徐々に形になっていき、
その頃には周囲にも定着してくる、そんな流れが自然に見える。定着してきたら、初めて次のステップだ。
特に言葉で揃えようというものは、現場で傍で聴いてるだけの人には、
何言ってるのか聞き取りづらい。そこで本当に知りたい人らには、文字に起こして伝えてみる。
読んでみて自分の言葉にしてみて、納得できればそこで初めて受け入れられる。
そんな流れで発生してくるのが、コール表の基本である、と私は思う。これは私が少ない経験の中で、2002年から2004年くらいにかけて、
桃井のいる現場で体感経験してきたこと、その後他の現場で自分なりになぞるように試してみて
実感してきたことをまとめてみただけなので、異論は当然出て来ようと思うけれども、少なくとも2004年の桃井現場だけをピンポイントで見てきた人には、
なかなか容認し難い意見なのかも知れないな、と今回改めて痛感してみた次第です。すなわち、コールを練り上げて広まって、完成定着してから初めて表として起こし、
ある程度定着した数が増えてまとまってきたら、製本してみることにする、
こうしたステップを踏まずに、いきなり完成形として本だけが出てくると、
いろいろと異論も噴出して当然だよな、という解釈。もっと大きな現場では、別次元のことが行われてることもある。
私の少ない経験では、さくにゃのコールブックくらいしか知見は無いが、
あの場合は、いつもライブで歌う代表曲に、当たり障りのない無難なコールが書かれている。
普段現場に行かない人には、この曲がライブでは定番なのかと、わかったりもするので
安心感につながる利点もある。でもやっぱり、普段からライブにいないとわからないような、特殊な口上などは、
記載は控え目である。おそらくは完全に常連中心で定着したものだけが、
代表曲として書かれてる例は見られた、程度かな?今回は、ちょっとしたことでこの“口上”が争点となった。ようだ。
私もいくつかの現場を見てきた中で、定着せずに消えてった口上もいくつも見ている。
むしろ普及した例の方が数えるほどしかない。せいぜいが1アーティストに代表曲1〜2曲かな。そもそも口上にもいくつかの性格分けがある。
その場のノリを楽しむ、しでかし感たっぷりで普及を目指したものでなく、ネタ的要素のみのもの。
小さな現場では良く見る光景。1人口上や、数人だけでやる口上など。
あれはあれで面白い。私もやったことあるけど、やってて楽しい^^。もともとはやっぱり、ステージ下からステージ上へ、短い曲間でメッセージを伝えるものであると思う。
だからこそ、個人的な思いで構成された文章であることが多い。気持ちや目線が合致してないと、
自分はそんな思いでライブに来てるわけでもないから、と反発を生んで当然なのである。そんなときは、周りのことは気にせず、自分だけで自分の思いを叫んでればいいのだ。
どうせ会場は熱狂してるので、かき消されて誰の耳に止まるわけでもない。
思いが伝わればいいのは、周囲でも後ろでもなく、目の前にいるアーティスト本人だけなのだから。逆に、ネタ的に広めることを目的としないで水面下でやってたはずなのに、
面白いからみんなでやりたい!!的に奉り上げられる例もあったりする。
その方が楽しいからだ^^。今回の桃井さんのライブMC、書き止めていて気付いたことがある。
どれもこれも皆、最初に異口同音で「楽しいね。」を繰り返していたことだ。桃井本人はどうやら、ここまで私がとやかくウダウダ書き連ねてきた内容を
全てひっくるめて「楽しい」と認識しているようなのである。
これを尊重しようとするなら、私のようにあれこれ深く考えすぎるような人間は、
そもそも今の桃井現場には、必要ないんだ。くらいには思ったりもする。正直。でも、そこでこの『Life is free』で引き戻されるから、やっかいなのだけどね^^;。
やっぱり話はまとまらないのでこの辺にしとくけど、
基本はFREEDOM、誰が何をやっても、何と叫ぼうと自由。楽しむのが基本。
但し、他者の迷惑にならないように。これは体裁としてのコールやヲタ芸には囚われない。
自分で楽しむだけでなく、周囲にも伝播させて広めたいのであれば、
少しずつ賛同を得る方向にステップを踏むこと。一足飛びに結果だけを求めれば、
やろうとしてる人の意図も見えず顔も見えず反発を生むだけで、今回のように物議の題材になるだけだ。あと、文章で言葉を発するとき、文責の明示はしっかりしておいた方がいい。
当たり障りの無い定番曲を紹介するに留めるならともかく、言葉に思いを乗せて
訴えるような口上を発案するなら、さらに加えてその意図も見えるようにしておくと、
理解が行き届いて、逆に推薦者を味方につける助けにもなったりする。桃井の現場には悩みが絶えないようである。
でもそれは、逆に言えばそれだけ真剣に桃井のことを考える人がいっぱいいて、
力を出そうという意思が強くあるということである。
その力を無為にしないように、もっとみんながこれだと思える方向に持って行けるように
合わせて行けたらよりよい楽しみ方ができるんじゃないかな?と思った次第。思いだけでも、力だけでも、成し遂げられないものがある。
明確な回答は、どこまで議論しても見つからないかも知れない。
でもひとつずつ話し合って行くことができたら、もしかしたら「こたえ」に近づけるの、かもね?
さて、今年のTシャツも、ワールドツアーのタイトルが出てました。
今年も桃井さんは、海外を中心に駆け巡ることでしょう。
発表されたツアーも、関東以外の今まで行きたくて行けなかった箇所含む国内。
次にソロライブで東京に戻ってくるときまでに、少しでも良い方向になってくれてればなぁ
と思いながら、この文章はそのまま残しておくことにします。自分の今のまとめってことで。
1000年女王雪野弥生は、伝説の中に生きてきて、1000年に一度降臨しました。
同じように伝説の中に生きる桃井はるこは、おそらく1年に1度はこの場所に戻ってきてくれるでしょう。ことを期待して。
Presented by Y. SATO, in 2008
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